JSM 2011  (アブストラクト提出締切: 2/1) -- このエントリーを含むはてなブックマーク



今年も夏に Joint Statistical Meeting (JSM, 連合統計学会)が開かれる。
場所は、フロリダ の Miami Beach で、日程は7月30日~8月4日だ。

フロリダというとリゾート地だし夏にそんなところに行ったらさぞ楽しいだろう、
と容易に想像できるが、フロリダは温暖なため実は冬~春の方がピークシーズンだ。
一番いい時期は多くの大学が一週間休みになる3月あたりで、
その後人気は落ちていく。航空券も夏の間はあまり高くない。
夏に行くにしても、夏の終わりに近づくとハリケーンのリスクが高まっていくので
なるべく早い時期に行くのがセオリーであり、8月上旬はそれほど良い時期とは言えない。

そんなことはともかく、この学会で発表するための
abstract 締め切りは例年2月1日である。
今回は、論文ができていないので、見切り発車で
abstract だけ先に出してしまった。
締め切り時期が早いことや、後からキャンセルできること、
原則 reject されることがないことから、
abstract だけ先に出してしまう人は多いようだ。
発表当日に無断キャンセルが多いのには閉口するが、
最低限のマナーを守れさえすれば問題はなさそうである。
ともかく、2月1日を逃せば発表のチャンスはないので、
迷っている方は何でも良いのでとりあえず提出してしまうことをお勧めする。
(後から返品できるから何でも買ってしまえば良いアメリカの買い物と同じだ。)

ちなみに、セッションの日程が発表されるのは3月末であり、
航空券やホテルの予約はその直後に自分でネット予約するのが
経験上最も良い。5月になれば、学会がホテルを押さえて
予約が難しくなることがある。

昨年は、日本人の集まりや旧友との再会もあり、
滞米中の1年間(日本帰国時を除く!)で一番楽しい1週間を過ごすことができた。

フロリダは好きな場所だし
今年は、発表できなくなったとしても、
旅行気分で行きたいと思う。
(そもそも自腹なので文句を言われる筋合いは何もない。)


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テーマ : 数学
ジャンル : 学問・文化・芸術

【本】日米同盟 vs. 中国・北朝鮮 ~ アーミテージ・ナイ緊急提言 -- このエントリーを含むはてなブックマーク



年末にシカゴのミツワ(日本食料品店)に立ち寄った際に見つけて
面白だと思ってで買ってみたのが、
昨年12月20日に発売されたばかりのタイムリーなこの本だ。

世界情勢は複雑に絡み合っているが故に
私はついつい自分が比較的詳しい経済的な視点で見てしまうことが多い。
そうした中、軍事的な視点から書かれたこの本は、
日本を取り巻く国際情勢を整理するうえで非常に役に立った。

本書は対談形式でまとめられており、
北朝鮮や尖閣諸島、といった喫緊の話題から、日本の民主党の外交、
更には憲法9条や核の傘といった昔から根深い問題まで、
日経のジャーナリスト春原氏が対談をリードする形で、
アーミテージ、ナイ両氏の見解をテンポよく引き出す。

中国が経済、軍事、科学技術と着々と力をつける中、
米中という2つの超大国の狭間で戦略的に
振舞わなければならないのは今後の日本の宿命だ。

共和党政権で高官を務めたアーミテージ、
民主党政権で高官を務めたナイという2人の
知日派の共通のメッセージは(当然ながら)、
日米同盟の強化・発展、さらには韓国など
近隣親米諸国との協力関係の構築によって
中国に対抗するということである。

こうした筋書きは、
長らく日本にとって規定路線であったが、
民主党・鳩山政権の誕生によって大きく後退した。
鳩山由紀夫、小沢一郎らの親中、親アジアの方向性は、
資本至上主義のアメリカと距離を置いて
社会民主主義に近い方向を目指すという
従来の左派とは大きく異なる。
米国政府にいた二人は、鳩山・小沢両氏を
日本の国としての独立性を強化するために
敢えて米国から遠ざかり中国との距離を
縮めようという戦略を取ったと捉える。

しかしそうした民主党の戦略は夢想的で現実感がなく、
具体的な成果がないまま足踏みしているうちに
世界はどんどん先に進み日本と日米関係だけが
置き去りにされていく。
そうした危機感が対談からは読み取れる。

考えてみれば日本の外交戦略は、
護憲や社会民主主義を訴える崇高な小政党や
軍歌とバスのドライブが趣味の極右団体を除けば、
米中両国との距離をそれぞれどの程度に保つか
というバランスの問題である。
確かに、本書でアーミテージ、ナイ両氏が
暗に描く将来像はその中で最も米国寄りの選択肢であり、
それが日本にとって最善であるかどうかは議論の余地がある。
しかし一方で、代案を考えられるほどの時間的、人的な
余裕が日本にあるのかと言われればそれも疑わしい。


本書で描かれたシビアな国際情勢を知れば、
日本には友愛している暇などないということは
全ての読者が納得できるだろう。




テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

小学校の英語教育は必要か? -- このエントリーを含むはてなブックマーク

今年の4月から小学校では5、6年生に週1時間程度の英語の授業が必修となる。
英語が国際語であるという点、低年齢の方が語学の習得が容易である点を考えれば、
日本人の英語力向上に望ましいことは論を待たない。
しかし、論点はもはやそんなところではないだろう。
具体的にカリキュラムや政策としての妥当性が問われる段階である。


1.コンセプトは悪くない

まず、小学校の英語教育の目的をおさらいしてみよう。
小学校英語の主な目的は以下のように要約される。

外国語を通じて、言語や文化について体験的に理解を深め、
積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、
外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、
コミュニケーション能力の素地を養う。
『新小学校学習指導要領』(平成20年3月公示)



体験を通して外国語の概念的な理解やモチベーション
の向上を図ろうということである。
つまり、小学校英語は中学英語の前倒しではなく、
啓蒙的な側面が強いということだ。
これは時間的な制約や効果を考慮すると
良い方向性であるように思う。

2.もっと早くはじめるべき

外国語学習の臨界期は9歳前後と言われており、
それ以降では習得能力が著しく落ちると言われている。
小学校5年生からでは、現在より相対的には良いものの
わずかな効果しか見込めない。
そもそも啓蒙が目的であるのなら、
もっと早い2~3年生くらいの時期に授業を組むべきだろう。

3.ネイティブスピーカーにこだわるべき

コミュニケーションや音声、文化の理解を深めるのなら、
外国人教員に教えさせることが必須だ。
小学校に英語教員がいないということは裏を返せば、
中学・高校と異なり、
英語教員が英語を話せないことがばれて恥をかいたり
不適格英語教員の雇用問題に発展することもない、
ということだ。

担任に英語を教えさせるという方針は、
竹槍でB29を落とすようなものだ。
彼らにそんなアドバンテージがない事は明らかだし、
多大な時間を準備に当てる必要も出てくるだろう。
その分、他の教科や課外活動に充てられる労力は
低下せざるを得ない。
小学校教員の多くは志の高い人たちだと思うが、
何でもできるスーパーマンではない。
人を雇用する立場にある者なら、
労働者に不得意な事をさせている余裕などない
ということは分かるだろう。
従来の業務に加え、英語も教えなくてはならなくなった
教員の方々には同情の念を禁じえない。

わざわざ毎週の1時間を潰して、
英語の素人に授業をさせるのは、
教員の側にも生徒の側にも不幸だ。
時間数を減らしてでも、時間当たりの質の高い教育を
全ての当事者にメリットがある形で提供すべきだ。

4.義務教育としての妥当性

義務教育は、国民全員に必要な知識を教え、
平等な機会を与えることを目的とすべきだ。
「読み、書き、そろばん」という言葉に代表されるように
そこには最低限必要なものを凝縮させることが大事だ。

実用レベルの英語教育は今後の日本人に
「最低限必要な知識」と言えるだろうか?

残念ながら、私はそうは思わない。
例えば、中・高等教育が全て英語で行われていた香港ですら、
大学に行かない多くの庶民は実際には英語を話せないのだ。
母国語と全く異なる言語を自由に操る能力は
「より多くの」日本人にとって「必要」となり、
「全ての」日本人にとって「望ましい」ものになりうるが、
今後国際化が進んでも、
仮に日本の経済的・文明的優位が相当程度失われても、
そうした能力は将来にわたって
「知識のナショナル・ミニマム」とはならないだろう。


5.日本人の英語力を向上させるには

仮に、外国人教員を使って小学校2~3年生という
早い時期に質の高い英語の啓蒙教育を実施できたとしても、
実際の英語力の向上には当然ながら不十分だ。

英語が使える人材を増やすには
義務教育を超えたところで対応する必要がある。

学校で啓蒙教育をした上で、
意欲的な生徒や教育熱心な親が
追加的な経済的・時間的負担をして
英語の授業を受けられるようにするのが現実的だ。
コストを抑えるために、
学校は放課後の校舎を提供したり、
受講生と教員・英語学校の仲介をしたりすることができる。
本当に貧しい家庭には政府が補助金を導入しても良い。

医療と同じで、国益となる英語教育を
一律・無料で十分に提供することは困難だ。
そうした現実を踏まえて、
学校は他の教育機関との連携を進めるべきである。

連携といえば、学校と塾の連携は全く進まないが、
英語に関しては、塾と学校の対立と二つの点で異なる。

第一に、進学塾と学校が対立するのは、
教えている教科が重複しているからである。
小学校の英語教育に関しては、
少なくともそうした問題は起こらない。
中学ではクラスのレベル分けを
する必要には迫られるだろうが、
学校では先生が得意な文法や読解を中心に教え、
課外ではコミュニケーションに重点を置く
という方法で住み分けは可能だろう。

第二に、実用レベルの英語教育にかかるリソースは
小学校のキャパシティーを超えている。
音楽の授業を想定すれば分かり易い。
小学校にも音楽の授業はあり役に立っているが、
大人になって人前で使えるレベルまで楽器を使い
こなせるようにはならない。
そうした希望を持つ子供や親は、
お金と時間をかけて音楽教室に通っている。
それに文句を言っている人はいないし、
それが原因で小学校の音楽の授業が
崩壊しているわけでもない。


人々は教育に関しては幻想を持っており、
政治的な思惑も絡んで理想論に傾きがちだ。
しかし、地方財政の厳しい状況と
教育がそれに占める割合の大きさを考えれば
より現実的、効率的に教育改革を進めなければならない。


テーマ : 英語・英会話学習
ジャンル : 学校・教育

学部1年生向けの授業準備 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

今学期はどうも授業の準備が大変だ。

授業というのは一般的に言って
程よいレベルのものを教えるのが一番楽
なのだが、
今学期は学部1年生向けを1コース、修士向けを1コース、
ということで両方とも割と準備に気を遣う。
(学部1年生向けの方は大学生とは行っても
高校で既に数学が分からなくなった人向けのコースだ。)
もっとも、
私の語学力がもっと高ければ学部1年生向けは楽勝だろうし
私の専門能力がもっと高ければ修士向けも楽勝なはずなわけで
一言で言えば自分の能力不足ということに他ならない。

学部1年生向けの授業は大教室で
学生が180人くらいいるのでスライドを使っている。
授業内容を全部スライドにするだけでも
オリジナルな例をいれたりすると
授業時間の2~3倍は準備にかかるが、
全部スライドに書いてあるだけでは
学生は注意力散漫になるだろうからということで
学生用に要所要所を空欄にしたバージョン用意して
公文式のような穴埋めにした。


分散 S^2 とは、_________ を表す指標で
S^2 = _________________ で定義される。



というような感じだ。
やってみると、スライドを作る手間に比べれば
穴埋めバージョンを作るのは大した手間ではない。
授業1時間分あたりで20分くらいあればできる。
(今思ったが、スライドがLaTeX でなければ
もっと早くできそうだ。)

学生が内容をきちんと理解してるのかどうかは分からないが、
とりあえずみんな真面目に聞いているようだ。
幸いマイクロホンを使うようになってからは
不満も出なくなった。

「こんなコース教えるために教員やってるのかなー」
と思いつつ、
「ここまでコストかけてるからには何回か教えたいなー」
という気持ちもあり複雑だ。
来学期以降、同じコースを教えることになれば
既存のファイルの修正・改良で対応できるので準備の手間は大幅に減る。
昔から、コースを初めて教える時には
それなりの準備が必要だったと思うが、
パワーポイント や PDF の プレゼンが当たり前になった現在、
準備のコストは上がっており
一回教えただけではコストを回収できないと感じる。


「手持ちのカード」を増やして、
早く他のことに資源を集中できるようにしたいところだ。


テーマ : 教育
ジャンル : 学校・教育

企業はなぜTOEICに拘るのか? -- このエントリーを含むはてなブックマーク

読売オンラインによると、
武田薬品工業が2013年の新卒採用から
TOEIC 730点以上を義務付ける
らしい。

新卒採用、TOEICは730点以上…武田薬品

 製薬国内最大手の武田薬品工業が、2013年4月入社の新卒採用から、英語力を測る学力テスト「TOEIC」(990点満点)で730点以上の取得を義務づけることが22日、明らかになった。

 通訳業務や海外赴任を前提とする採用を除いて、国内大手企業が新卒採用でTOEICの基準点を設けるのは極めて珍しく、他の大手企業の採用活動にも影響を与えそうだ。

 730点以上は「通常会話は完全に理解できる」水準とされ、得点者は受験者の1割強にとどまっている。

 武田薬品は、海外事業や研究開発体制の強化のために、外国人研究者の採用や海外の新薬候補品を持っているベンチャー企業のM&A(企業の合併・買収)を積極化させている。採用条件に高い英語力を明示することで、海外事業や研究開発の強化に対応できる人材を獲得する狙いがある。
(2011年1月23日03時05分 読売新聞)


これを読んだ私の感想は
「素晴らしい」でも「ひどい」でもなく「なるほどな」である。

1.TOEIC730点のレベル感

730点をTOEFL(Paper-based)に
換算したスコアは550点とのことだ。
これは外国人が米国の良い大学の学部に入学するのに必要なレベルだ。
TOEFLスコアが600点前後の大学院留学生でさえ
英語で苦労するのだから、
仕事で使うのに十分な語学水準とは言えないが、
「英語を使う下地ができている」という水準だろう。

私はTOEICを受けた事はないが、
つい10年前まではほとんど英語ができなかったので
多分、新卒の就職活動中に受けたらこのスコアは取れなかったと思う。
対策なしにだれもが取れるスコアではなく、
インパクトはそれなりにありそうだ。



2.TOEICは超人気企業の足切りには便利

TOEIC730点が業務に真に必要かどうかはともかく
人気企業の新卒採用の足切りの基準としては
ある程度うまく機能する
ように思う。

学生は、新卒採用へ何通でも応募できるので
人気企業ではスクリーニングに頭を悩ますことになる。
大学名だけで切ったのでは、
4年前あるいは6年前の限られた能力しか判定できない。
人間性を見たいにしても全員を面接するのは無理だろう。

専門能力と英語力の相関はそれほど高くないので
2つの軸で切れば選抜の方法としては便利だ。
英語がある程度出来る学生なら
海外勤務を嫌がる可能性も低いし、
自分の能力開発にも意欲的な可能性が高い。


3.英語力の向上は人材の海外流出にはつながらない

日本の国際競争力の源泉は「研究開発能力の高い人材の低賃金労働」である、
(参考:日本のアドバンテージは低賃金であるという説
という観点からすると日本の優良企業が
従業員に英語学習を勧めるのは諸刃の剣だと私は思っていた。
しかし、どうやら実態は違うようだ。


武田やアステラスなどの製薬大手は
米国でも積極的に専門職を採用している。
W大M校時代の同級生の一人(中国人)は
武田薬品に就職したが初年度の年俸は推定で12万ドルだ。
武田の日本国内の賃金水準も高いとはいえ、
労働環境も含め、日本の博士と同じ待遇とは思えない。
日本人もその気さえあれば、
米国内の求人に直接応募することも可能なのだが
実際に社会現象とはなっていない。

英語力やビザの問題を別としても究極的には日本企業は、
「日本人は日本に留まることを好むから賃金は低くても大丈夫」
と考えているのではないかと思う。


4.TOEICには人材の国際化を避ける「効果」も

3の点に関連するが、
日本企業は基幹となる社員にある程度英語を習得して欲しい一方で
本当に国際的な人材になって辞めてしまっては困ると考えているのでないか。
武田はともかく、多くの日本企業には専門職に米・欧・シンガポールなどと
同水準の待遇を用意する準備ができていない。
そのために、英語の試験という「試練」を与えて
「試験だけでもこんなに大変なのに外国企業に転職なんてとんでもない」
というように上手い方向に誘導しているようにも思える。

日本企業が敢えてTOEFLではなくTOEICを採用するのも
その辺りに理由があるのだろう。

英語の試験としてはTOEFLは明らかに優れている。
リーディングやリスニングはより実践的で難度が高い上、
実用上重要なスピーキングとライティングがスコアの半分を占める。
しかしTOEFLは留学に使われる。
米国のMBAを取って外資に転職する人も、
修士や博士を取って米国で就職する人も
TOEFLの勉強から始めているのだ。
企業としては従業員がTOEFLを受けるのは望ましくない。

また、本当に業務で英語が必要ならもっと良いアプローチがあるだろう。
選考の一部を英語でやればTOEICスコアを課すよりよっぽど実用的だ。



新卒に一定のTOEICスコアを課す制度はそれなりに機能しそうだ。
しかし、企業が従業員にTOEICを課しているのは
まだ英語が本当に必要とはされていない証左であるように思う。
大多数の従業員に本当に英語が必要になった時には、
企業はより実践的に従業員の英語教育をせざるを得ないだろう。


(英語学習のためのベストセラー:個人的に一番効果があった参考書)


テーマ : 英語・英会話学習
ジャンル : 学校・教育

WS大・職員の住居に補助金を導入 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

別に良い話ではない。
WS大は、デトロイト復興に協力するために
デトロイト市内に住む職員に補助金を出すらしい。

1)市内にアパートを借りた場合1年目に2500ドル、
2年目に1000ドルの補助金。

2)既に借りている場合は1年限りの1000ドルの補助金。

3)市内に住宅を買った場合は一括で2万ドルの補助金、
あるいは毎年5000ドルの補助金を5年間。5年以下しか
住まなかった場合は期間に比例して返済義務あり。

4)市内に住宅を持っている場合、1万ドル以上の外観修理
 に対して5000ドルの補助金。


感想:
市内に住まない人が多いのは、
1.) 治安が悪いから。
2.) 雰囲気が悪いから。
3.) 税金が高いから。
4.) 教育水準が低いから。

こんな補助金ができたところで大して住む人は増えない。
そのお金を廃墟の取り壊しなり、減税なり、教育予算なりに
使った方がよほど有意義。
こういう補助金漬けの政治がミシガンをダメにした。


テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

月極め契約の終了時に注意 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

電話会社やISP、新聞など月極めで契約しているものは
いつの分まで払ったのか曖昧になりがち
だ。
契約終了時にいろいろな詐欺にひっかかることになる。

以下、引越しに伴い Comcast のケーブルTVと
インターネット・サービスを移行した時に起こった話。
なお移行日は12月17日。

(請求書が届く)

自分:
(あれ新しい住所のサービス、148ドル?随分高いな。
なんだ先月の支払い分が反映されてないじゃないか。)

(以下、チャットで会話)

自分:
「先月払った125ドル、今月の請求書に反映されてないんだけど。」

Comcast:
「あ、それは前の住所のサービスのバランスが65ドルあって
残りの60ドルを別項目で新しい口座に移しました。」

自分:
(そんな請求書受け取ってねーよw)
「え?なんだそれ?前の住所の支払いだったら
最後に78ドル払ってるんだけど。」

Comcast:
「あー、それは 11/22-12/21 のサービスの分ですね」

自分:
(こいつ、1~2か月分ごまかそうとしてるな)
「それは11/25に支払った分だろ。
 最後に払ったのは12/17のやつだ。
 支払い日、払い込み期限、サービス期間を書いてみろ。」

Comcast:
「11/25支払い、11/28期限、サービス期間11/22-12/21ですね。」

自分:
「それは合ってるけど、その後に12/17にもう一回払ってるでしょ。
しかもそれは、12/22-1/21のサービスの分だから
払い戻されるべきものでしょ。」

Comcast:
11/25より後の支払いはないですね。もう一度確認して下さい。」

自分:
「いや、今オンラインバンキング開いてるから間違いない。
しかも銀行振り込みだぞ。正式な取引明細書も近いうち届くから、
Comcast が受け取ってないって主張するなら
書面をもって正式に損害賠償を請求する。」

Comcast:
「こっちのシステムには少なくともないんですよ。
明日、フリーダイヤルの請求問題の部署に電話してください。」

自分:
(たらい回しのマニュアルかよ!)
「わかった、わかった。」

(以下、電話にて)

自分:
「昨日、Comcastとチャットしたんだけど、請求書に関して2点言いたい。
1点目、12月17日に払ったはずの78ドルが…」

Comcast:
「それはですね!」

自分:
「おい、黙って話聞け。
1点目、12月17日に払ったはずの78ドルが反映されてない。
2点目、説明されてない65ドルが引かれている。」

Comcast:
12月17日の分は受け取ってます。

自分:
「あ、っそう。ならいいけど、昨日の人の話と矛盾してるね。
じゃあその78ドルの払い戻しと、
意味不明の65ドルの引き落としはどうなってるの?」

Comcast:
「レンタルモデムが返却されてないので160ドル(*1)引きました。
その分です。」
(*1) 78+65ドルより高いのは、多分 12/21以前の分のリファンドがあるから。

自分:
「モデルは手元にあるけどそんな話聞いてないよ。請求書も来てない。
インストールに来た人が、勝手にもう一台同じの置いてっただけじゃん。」

Comcast:
「旧住所のモデムは一律返却してもらうことになってるんですよ。」

自分:
「それも聞いてないし。」

Comcast:
「とにかく、モデルを返却すれば160ドル払い戻しますから。

自分:
「わかったわかった。じゃあ、持ってく場所教えて。」

(以下、営業所にて)

自分:
「旧住所のモデム返しに来たんだけど。」

Comcast:
「分かりました。新しい口座に100ドル返金されます。

自分:
「いや、今朝電話した時160ドルって言われたけど。」

Comcast:
それはですね、うんたらかんたらうんたらかんたら。160ドル返金します。

自分:
「あっ、そう。そもそも僕、160ドル引かれたとき
請求書受け取ってないんだよね。今までの分の明細もらえる?」

Comcast:
「最後の請求書は6週間経たないと出ないんですよ。」

自分:
(請求書出す前に引くなよw)
「じゃあ、取りあえずいいや。」

Comcast:
「これで手続き終了です。」



テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

米国大学院・博士課程のコースワークの大変さ -- このエントリーを含むはてなブックマーク

みなさんは、財務省の職員の子供には10月生まれが多い
という逸話をご存知だろうか。
その理由は、激務の財務省職員がゆっくりできるのは
正月休みくらいだということである。

別に博士課程のコースワークが
それと同じくらい大変だとは私は思わないが、
私の周りでは似たようなことが起こった。

私がW大M校の博士課程2年生の時、
私の娘と、友人Aの子供、友人Bの子供の3人は
ほぼ同じタイミング、12月のある2日間に生まれたのだ。
別に特別なパーティーをやったわけではない。
ただ、3人の子供達が生まれたその9ヶ月前は
1年目の厳しいコースワークの中でつかの間の春休みだった。

今日、友人AからFacebook経由で数年ぶりに連絡をもらった。
外国人の新入生同士、一緒に昼ご飯を食べながら
授業の話をしたり、冗談を言い合ったのを覚えている。
忙しかったがとても充実した楽しい日々だった。


テーマ : アメリカ留学
ジャンル : 海外情報

学部生からの苦情メールに返答 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

今学期は、恐ろしいことに
学部1年生向けの初級の数学のコースを受け持っている。
何が恐ろしいかというと、そのコースの受講者の
数学力は概ね日本の公立中学の2~3年生くらいだからだ。
アメリカの名誉のために書いておくとこれは米国でも多分
9年生(=中学3年生)くらいのレベルだと思う。
「y = 2x + 3」が直線を表す式だということを
分かっていない学生も結構多いらしい。
そんな学生に相関係数とか信頼区間とか教えるのは
どうなのかと思うのだが、何故かそういう
カリキュラムになってしまっている。

もう一つ恐ろしいところは、
学部1年生は数学だけでなく、
外国人にも慣れていないことだ。
今日は早速 E-mail で文句を言ってきた学生がいた。
文面は以下の通りだ。

I really don't understand what you lecture in class
because your accent, and I'm having a hard time
understanding the work when I can't understand you.


because `of' も使えない人に英語のこと言われてモナー、
という気もしてしまったが、まあとりあえず黙っておこう。
具体的にどうしてくれとも書いていないので、まあ単なる
嫌がらせなんだろう。

取り合えず「真面目に対策します(キリッ」という姿勢を見せつつ、
でも理解できないのはお前のせいだよと気づかせつつ、
できればそういう面倒な学生はドロップ(登録解除)してくれると嬉しいなー
ということで以下のようなメールを返信してみた。

I am sorry I can not correct my accent immediately,
but I have a few suggestions:

1. Most people get used to my accent after a few classes.
I have not received complaint on my accent in recent years.

2. I am planning to use a microphone, and it may improve the
situation to some extent.

3. If you found accent problems for specific words,
do not hesitate to tell me. I will fix it.

4. If you also do not understand the slides, probably your
difficulty is not only because of my accent.

Of course, you do not have to stick with my class.
In my experience when students do not trust an instructor,
their understanding get significantly worse.
Please drop the course if you would like to.




うーん、なんか最後の4行が露骨な感じ。
どういうメールが一番効果的なんだろうか。
難しいね…。

補記:
声小さいから今日は前の方に来た、とか、マイクロホン使ってくれ、
という要望は他の学生からも来ていた。
200人教室でマイクが壊れてるっぽいと言うのは確かに困る。
マイクが直って多少でも聞き取り易くなるといいんだけど。


テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

海外で日本の映画をレンタルする -- このエントリーを含むはてなブックマーク

海外に住む日本人にとって
日本の本、雑誌、テレビ、映画などを見るのは結構不便だ。

映画に関しては、
米国で発売された邦画をレンタルすることはできるが、
タイトル数は少なく黒澤明とか小津 安二郎とか本当に古いものが多い。
その他は、ユーチューブなどへ違法にアップされたものを
見られるくらいだった。

そこへ昨年11月、Apple が iTunes で映画のレンタルを開始したので
遅ればせながら試してみた。
日本国内ではインパクトは小さいかも知れないが、
海外居住者としてはこれは結構大きな変化だ。
価格は、画質(SD = 縦480ドット, HD = 縦720ドット)や発売後の経過期間に
よって一本200-400円程度と幅はあるが、まあ無難な設定だ。
レンタル期間はダウンロード後30日以内、再生後2日以内、
とのことで、2番目の縛りは少々タイトな感じもする。

ダウンロードは、
iTunes の画面から「国を変更する」を選べば
簡単に各国のサイトに移動出来る。
タイトルは当初1000本とのことだったが、
アスミック・エース エンタテインメント、
フジテレビ、角川映画、日活、松竹、東映
など日本の大手配給会社が参加しているので今後の
充実も期待できそうだ。
米国の大手映画会社も参加しており
洋画の日本語字幕バージョンも見られる。

(逆に日本で洋画を英語字幕で見られというメリットも
あるのかもしれない。)

僕が使っている最高6MbpsのComcast の回線はこちらでは標準的な
スピードだと思うが、2時間の映画を30分程度で
ダウンロードできたのでまあ許容範囲ではないかと思う。
逆にフルHDのタイトルが追加された場合には辛そうだ。

PCにダウンロードした映画をテレビにVGAケーブルでつないでみる。
もっとスマートな方法もあるのかも知れないが、
まあ大した手間ではない。
再生も特に不自由な点もなく快適に視聴できた。

不満な点は、
タイトル数が少ないことと、
フルHDのレンタルが開始していないことだろうか。
またNetflix に比べると、映画の検索機能の充実度は落ちる。

「日本の映画を海外から合法的に見られる」
というのは恐らくこれが初めてであると思うので
今後のコンテンツの充実を期待したい。


テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

アカデミックとインダストリーの狭間で -- このエントリーを含むはてなブックマーク

My Life in MIT Sloan の Lilac さんがブログを再開した。
再開を心から歓迎したい。
いつの間にかタイトルもMy Life `after' MIT Sloan に変わっている。
在学中の彼女のブログを読んで初めて
MBAプログラムの面白さを理解できたが、
卒業後のブログではどのようなトピックを扱っていくのか
今から楽しみである。

再開後はじめのエントリー(「私が人生の進路変更をした本当の理由」)は
アカデミックとインダストリー(企業部門)の間の進路選択に関して
多くの示唆を与えていると思う。

労働市場の閉鎖性をもち、
アカデミックとインダストリーの垣根が高い日本社会は
アカデミックを志す人にとっては非常にやりにくい。
Lilac さんの決断は結果として正解だったように思えるが、
不確実性のなかで決断したことに変わりはないだろう。

私が数学科の学生であった頃、
アカデミック・ポストは神格化されていると言っても過言ではなかった。
数学科における典型的なアドバイスは、
「数学に本当に興味があるなら数学者に向いているかも知れないが
数学者になりたい人は数学者には向いていない。」
とか、
「親類が大反対したくらいで諦めるなら最初から
数学なんてやらない方が良い。」
といった極端なものであった。
理想論としては正しいだろう。
しかし、ブッシュ元大統領が、
「国民の幸福を本当に望んでいるなら大統領に向いているか知れないが
大統領になりたい人は大統領に向いていない。」
と言ったら米国民はどう思うだろうか。

こうした極端なアドバイスは、
中途半端な決意の人にアカデミックの道を
諦めさせるというプラスの面がある反面、
アカデミックに残る決心をした人の人生設計を無茶苦茶にしたり、
優秀な人をアカデミックから遠ざけたりしているように思う。

僕が東大の数学科にいた頃、
天才と思えるほど数学ができる人もいた。
彼らに迷いはなかったように僕には思える。
しかし仮にそうであったとしても、そんな人は本当に一握りだ。
多くの人は、自分が本当にしたい仕事は何なのか自問し続け、
知的好奇心と安定した生活を天秤にかけて悩んでいるはずだ。

そして、それは若い頃の一時点で
結論がでるほど簡単な選択ではないように思える。
経験によっても条件は変わるし、分野が違えば適性も異なるだろう。

僕は昔から数学の研究者を夢見ていた。
修士の時に自分に数学の研究者は無理だと気づいて金融機関に就職。
その後、分野を変えて再び大学に戻ってきたが、
アカデミックが本当に向いているのかどうは今でも全く自信がない。
だめだったらもう一度別の道を選ぶことになるが、
その時はその時で18歳で大学に入学した時のように
また新しい気持ちで頑張りたいと思う。
高い給料はもらえないかも知れないが、
日本でも大学一年生は貧乏でもたいてい幸せだろう。
W大M校の私の同期(PhD)は10人ちょっとしかいないが
卒業から1~2年のうちに
一人は既にアカデミックから民間に転進し、
一人は既に民間からアカデミックに戻ってきた。
一人目はPhDを二つ持っており企業への就職は少なくとも2回目だ。
二人目は大学院に入る前にもウォール街でエンジニアの経験がある。

しかし日本は、そういう「自由な生き方」が依然として
非常に難しい場所のように思える。

博士修了者なりポスドク全員を教授にする必要は全くない。
しかし、日本は今、限られた人材資源の潜在能力を
最大限に生かせる仕組みをそれぞれの立場の人が
真剣に考えるべき時代だ。


テーマ : 仕事
ジャンル : 就職・お仕事

美少女と学ぶ線形変換 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

今週からいよいよWS大では冬学期の授業が始まる。
今学期は修士課程向けの統計学の授業があり、
いま二変数の確率変数について予習をしているところだ。
他変数の確率変数を学ぶには線形代数の基礎が欠かせない。
そこで今日は、線形変換について復習しておこう。

定理:
行列:
a 0
0 b
は、横方向に a 倍、縦方向に b 倍する線形変換を表す。

例1:

M・D 嬢を a=1、b=1.6 なる行列で線形変換すると
以下のようになる。なお、1:1.6 (正確には (1+√5)/2 ) は数学では黄金比と呼ばれる。
黄金比

例2:
なお、この行列は全ての人を美しく見せるわけではない。
例えば、ブラジルの 14歳206cm 美少女 E・S 嬢の写真を
同じ行列で線形変換するとバランスを失うことが分かる。
線形変換14歳

例3:
異なる行列を考えてみよう。
M・D嬢を、 a=1,  b=1 なる行列で変換する。
この行列は単位行列と呼ばれ像は元のままの大きさとなる。
大きさをあわせるため、
E・S嬢の方は  a = 1, b = 0.5 なる行列で変換して並べてみよう。
線形変換


背の高さ、腰の幅はほぼ同じサイズになったが、
顔とそれ以外の比率は同一にはならないことが分かる。
以上により、M・D 嬢とE・S嬢は線形変換によっても
同値な関係とならない
ことが示された。■





テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

廃墟の聖地から日本を考える -- このエントリーを含むはてなブックマーク

撮影した廃墟画像をだらだらと貼っていくスレ
http://mamesoku.com/archives/1937941.html

思ったこと
1. 日本の人口減少に伴い、日本人の美意識とは関係なく廃墟は増えていく
2. しかし廃墟に治安上の問題がない日本が羨ましい。
3. 廃墟は新しいビルより趣があるのも事実。
4. 廃墟の聖地・デトロイトの最新トレンドは、廃墟から空き地へ


テーマ : 廃墟系
ジャンル : 写真

米国の大学のティーチング・アシスタント(シップ)について -- このエントリーを含むはてなブックマーク

今日はTA(ティーチング・アシスタント)との打ち合わせのため、
今年初めて出勤した。そこで、今日はTAについて書いておきたい。

1.TAの仕事

統計学科や数学科で多いのは、
演習の授業を週2~4回(1回1時間程度)教えるというものだ。
アメリカの大学のコースは週に2~3回の講義があり、
問題演習をやるクラスがそれに付随していることが多い。

演習クラスのほかに、小テストの採点、宿題の採点、学生の質問係
などをやることになるのが普通だ。

2.TAの労働環境(公式)

超一流私立を除くほとんどの大学では、
理論分野や人文系などお金にならない分野の大学院生は
学費や生活費をカバーするためにTAをやることになる。
通常、学生ビザ(F-1)での就労は週20時間までに制限されているので、
TAの契約は週15時間とか20時間のことが多い。

アメリカの大学院は、
きちんとしたコースを3つとれば自由時間はあまり残らないので、
これにプラスして週15~20時間の労働というのはかなりの
負担になる。

3.TAの労働環境(実質)

資金力に余裕がある大学では、TAの労働負担は契約よりも軽く
その分の時間をコースワークなり研究なりに割くことができる。
そして、そうした時間的余裕の差は、研究内容や就職に大きく
影響を及ぼすことになる。
もちろん大学院を待遇だけで決めるわけにはいかないが、
待遇も大事な側面だということは大学院選びの際に
理解しておく必要がある。

私がいたW大M校はTAの負担が重いことで悪名高かった。
週20時間の契約に対して、平均的なTAの労働時間は
15時間(±5時間)程度であったと思う。
私の大学院時代は、TAの代わりに統計解析の下請けを
した期間も長かったが平均すれば時間的な負担は同程度であった。

もっとも、TAをやっている大学院生の生活はタイトなので、
実質の労働時間が契約を超えるようなら
しかるべき担当者に相談すべきである。
伝統的な日本人の労働観(笑)に基づいて、
サービス残業をしていたのでは身を滅ぼす。

4.TAの役割

あくまで講義に沿った形で、学生の理解を深めるということが大事だ。
しかし、一連の内容を複数の人で教えるという形式が本当に
望ましいのかは私には疑問
ではある。

アメリカの学部では、少人数クラスというのが大学評価の重要な指標に
なるので、少人数の演習クラスをにしてTAに持たせて解決!
という弥縫策としての側面も否定できない、と個人的には思う。

また、講師に比べれば学生に近いので、
より細かい質問に答えるのも役割の一つだろう。

5.TAの使い方

TAを使う側としては、優しさ7割、厳しさ3割で接するという感じだろう。

TAはフルタイムの労働者でないので、
あまり働かせすぎるのは大学院の利益にも反する。
一方で、あくまでコースの方針は守らせる必要がある。

以前私についたTAの中には、
講義と違う定義を使ってで演習の授業をし、
期限前の宿題の答えをそのまま演習の授業で黒板に書き、
講師の依頼を自分の都合で断る、というTAもいて参った。
あくまで個人的な意見だが、某国出身のTAに問題のある人が
多いと思うのは私だけだろうか。

6.TAと学内政治

権力のある教授が勝手にTAを使ってしまい他の教員に
TAが割り当てられないという学内政治的な問題もあるようだ。
またTAのマッチングにもいろいろな人間関係が渦巻いていそうだ。

7.TAの採用

TAを雇うために大学から配分されるお金は、
学科が院生を確保するための重要な資金である。
そのため、通常は学科内の人の雇用が最優先される。
稀に、人数不足で他学科の院生が雇われることがある。

また、最低限として英語のテストスコア
(今なら TOEFL Speaking スコアだろう)が要求される。
私がなった時は学科いい加減でチェックしていなかったように思えたが、
そういうところは段々厳しくなっているだろう。
また、学費の高い私立大学や、学生の授業評価が厳しい西海岸の大学
などでは、英語の要求水準が高いように思う。


個人的には、一つの科目は一人で教えるのがベストだと思うが、
TAという制度が米国の研究大学と切り離せない
ものであることも確かである。


テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

アメリカのホテルについて -- このエントリーを含むはてなブックマーク

ミシガンの学校の冬休みは2週間程度と冬の厳しさの割に短い。
次の学期の準備などもあるし、
クリスマスシーズンと重なって飛行機も混雑するので
年末は気分転換に一泊二日で車でシカゴまで行ってきた。

アメリカで国内旅行をする際は、
PricelineExpedia, AAA などインターネットでホテルを
検索して予約することになる。
価格はほぼ一物一価に近く
有名な予約サイトやホテル自身のサイトなど
どこから予約しても価格はおおよそ同一だ。

ホテルのランクは、
AAA (American Automobile Association)が
公表しているものが割と客観的
だ。
ランクは5段階になっており、
1つ星:典型的な外廊下のモーテル
2つ星:内廊下のある質素で狭い部屋のホテル
3つ星:普通のホテル、通常屋内プールあり
4つ星:部屋に冷蔵庫あり
5つ星:高級ホテル
という感じだ。
シカゴで5つ星ホテルは
Four Seasons, Peninsulaの2つだけだ(全リストはこちら)。
Priceline や Expedia も独自に格付けをしているが
全体的にAAAより評価はインフレ気味だ。
これらのサイトには、ユーザーの評価も出ていて
それも参考になる。

AAAの評価は主にアメニティーや広さなど物理的な違いを
反映しており、星の数は必ずしもサービスの高さを意味しない。
サービスの質はむしろチェーンの名前を見る方が参考になる。
例えば、Hilton や InterContinentalはランクの割に
サービスに安定感があるように思う。

同じ系列でもランクによってホテルの名前は異なる。
Hilton系列なら、
Conrad > Hilton, Double Tree, Embassy > Hilton Garden Inn > Hampton Inn
Crown Plaza 系列なら、
Inter Continental > Crown Plaza > Holiday Inn > Holiday Inn Express
という感じになっている。

地域を固定した場合、
宿泊料は季節に最も大きく依存する。
冬は安く夏は高い。もちろん冬でもクリスマスなどは
観光地では高くなるし、会議の多い地区では大規模な
会議の開催中は高くなる。

次に大きなファクターは景気だ。
好景気の時には需要が増えるが、新しいホテルは
すぐには建てられないので簡単に需要超過になり値段は上がる。
例えば、景気の良かった2006年夏と景気の悪かった2010年夏で
シカゴのホテルの4つ星ホテルの一泊の宿泊料を比べると
300ドル前後から150ドル前後へと半額程度に下がった。
2009年以降は、円高とも合わせて日本からアメリカへの
観光旅行はかなりお得感があると思う。

季節性と景気に左右される様子は、
稼働率 (hotel occupancy rate) を見るとよく分かる。

予約の時期もある程度影響することが多い。
個人的な経験では宿泊日の2~6ヶ月前くらいまでは比較的安く
その後徐々に上がっていくが、直前になって空きが多い場合は
最後に少し下がるというパターンだ。

ベッドに関しては、King, Queen, Double, Twin の4種類があり、
幅はおおよそ、76インチ、60インチ、54インチ、38インチくらいだ。
エクストラベッドは、rollaway bed と呼ばれ、
在庫があれば無料で持ってきてくれることが多い。

高いホテルの方がいろんなサービスが料金に含まれているというわけでもない。
インターネット接続や簡単な朝食の無料サービスなどは、
むしろ星3つ以下のホテルの方が、充実していることが多いように思う。

駐車場は大都市の繁華街のホテルでは、Valet Parking (係員に鍵を預けて
近隣の駐車場に停めてもらう形式)となり、
シカゴであれば一日30ドル前後の料金を取られることが多い。
郊外のホテルは通常は無料だ。


今回の旅行はホテルでは寝るだけだったので、
郊外にある二つ星の格安ホテルを一泊59ドル(+税)で予約してみた。
家族3人、朝食付きでこの値段なのでかなり安いと思う。
値段を考えると特に不満はなかったが、
タオルやシーツが度重なる使用で擦り切れていたり、
バスルームが極端に狭かったりしてあまり心地よい感じではなかった。
冬で不況期、ということを考えると、
もうちょっと良いところにしても良かったかも知れない。


テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

英語が上達したと思うのはどんな時か?~基礎編 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

僕は24歳くらいまで恐ろしいくらい英語ができなくて、
実際、英語が恐ろしかったのだが、
ちょっとずつ英語を勉強するうちに
英語が上達するパターンがあることに気づいた。
それは、
丸暗記していたイディオムがばらばらに見えた時だ。

中学の頃、塾の英語の先生は何百回も、
「should = have to ♪」
「will = be going to ♪」
「A is as large as B♪ as, as で形容詞をサンドイッチ♪」
と呪文のように唱えていて、、私はそれを呪文のように覚えた。
それはもちろん、今日まで色褪せることなく役に立っている。

それを、社会人になった後で、とある英語の先生から、
「to は未来に向かうことを表す前置詞。have to だったら
未来に向かって何かすることを持っているということです。」
と聞いて目から鱗が落ちた。
実際、そう解釈しなければ、新聞見出しの
"G7 to discuss exchange rates" といった表現は
うまく解釈できない。
be going to も同様に解釈できる。
ちなみに、will は「意思」だと思えば、例えば、
"I will go to Chicago." は、
"私は 意志がある 行く 向かって シカゴ(へ)"
となるので"will"の名詞と助動詞の意味は全く同じだ。
同時に"will" と "be going to" のニュアンスが違う事も分かる。

"as large as B" も、
中学生の時は単なる記号列として覚えたが、
"そのくらい 大きい そのくらい Bくらい"
と考えれば別にイディオムと呼ぶほど大それたものでも
ないことが理解できる。
"so large as B" なら、
"そんなにも 大きい そのくらい Bくらい"
となり論理的には同じでもニュアンスが違うことが分かる。

もちろん、はじめから "have to" を別の2単語として
説明されたら、理解するのに時間がかかるに違いない。

自然言語とは、複雑なものから単純なものへと理解を
深めるべき対象なのだろう。


テーマ : 英語・英会話学習
ジャンル : 学校・教育

アメリカ大学院留学までのスケジュール -- このエントリーを含むはてなブックマーク

謹賀新年。

新年に目標を立てる方も多いと思うので、
今日はアメリカ大学院留学を目指す人のスケジュールについて書きたい。

周りに経験者がいないと留学のスケジュール感を掴むのは案外難しい。
例えば日本国内の大学入試で、高校3年の1月になってから、
「東大に入りたいのですけど」と真顔で予備校の窓口に
相談に来る人はいないだろう。
しかし留学に関しては情報不足からそういう事が起こりがちである。

全てのスケジュールは最終目標から逆算して考えるべきだ。

2012年9月から大学院に留学したいとしよう。
準備期間を考えると渡米は7~8月あたりだろう。
ビザの申請は6月くらいで、そのためには5月上旬くらいには
大使館の予約をした方が良い。
そのためには4月中に進学先を決めるのが理想的だ。

通常、一流校の願書締め切りは前年末だから11年12月だ。
合格発表は2012年の2月から4月上旬頃となる。

願書のフォームは11年10月くらいには公表されるはずなので
この時期には推薦状の具体的な依頼や、エッセイの執筆を
始めなくてはならない。

そのためには、11年10月までには標準テストの受験を終えておく
必要があるだろう。PhDプログラムなら、TOEFLとGRE、
MBAプログラムならTOEFLとGMATだ。
これらのテストは多岐選択式のコンピューターテストにも関わらず
結果が出るまでに一ヵ月半くらいかかることにも注意が必要だ。
分野によって提出が必要なGRE Subject testは
毎年、春と秋(4月と11月?)にあるので春に受けておいた方が理想的だ。

もしGRE (general test)のような時間のかかるテストに本気で
取り組むなら少なくとも11年5月くらいから準備が必要だろう。

すると、TOEFLの方はその前にスコアを出しておくべきだから、
その3~4ヶ月前の11年1月頃には準備を始めなければならない。
(もちろん英語力によって一般的な英語の勉強はもっと前に
始める必要があるだろう。)

2011年の初めは、12年秋からの留学を志すために
決して早すぎることはないタイミングである。

私も2003年の正月に留学準備を始めて、
2004年秋から留学した事を思い出す。

これから大学院留学を目指す方の成功をお祈りしております。


テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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