【A級保存版】 在外小学生のための日本語雑誌 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

アメリカ生まれの娘も、4月から日本の小学校5年生相当になった。家では日本語だが、学校では英語しか使わないので2年前くらいから英語の方が強くなってきた。土曜日には日本語補習校に通い、日曜日には補習校の宿題を4時間くらいやっているが、高学年になると、学校の教材だけでは実践的な語彙や読解力の点で学年相当を維持することが難しくなってくる。そこで、いくつか海外在住の小中学生に良いと思った媒体を紹介したい。

1.朝日小学生新聞 (日刊8ページ、月1720円)

小学生専用に作られていて記事がバラエティーに富んでいるのはこれだろう。ただし、日刊なので読むのはやや大変だ。日本では紙媒体だが、海外向けには電子版もある(紙媒体しか読んだことがないので使い勝手は不明。ご存知の方はご教示下さい)。月々1720円と割とリーズナブルな値段だ。

2.毎日小学生新聞 (日刊8ページ+、月1580円)

1に類似する新聞。こちらは毎日新聞電子版を月3780円で購読すると無料で読めるようだ。(同じく使い勝手は不明。ご存知の方はご教示を。)

3.NEWSがわかる (毎日新聞社、月刊、約70ページ、380円)

「10歳からのニュース百科」の副題からも分かるように、主に小学校4〜6年生を対象に作られている。全ページカラーで、マンガや図、写真などが多く、子供には読みやすいかも知れない。読者の投稿ページもある。欠点は値段が安過ぎるためにアマゾンジャパンでの取り扱いがないところだ。定期購読して実家から送ってもらうなどの手順を踏まないと入手できない。


4.ジュニアエラ  (朝日新聞社、月刊、約50ページ、500円)

3と同じく全ページカラーの雑誌だが、上の二つより少し文章が多く内容も少し高度だ。小学校高学年から中学生向けという感じである。こちらはアマゾンジャパンで取り扱いがあり、海外発送も可能。ちなみにアマゾンの北米への送料は1冊だと1050円で、1冊追加する毎に350円追加される。ただし、消費税は免税になる。




5.子供の科学  (誠文堂新光社、月刊、約110ページ、700円)

科学および工作の話題を扱った子供向け雑誌。かなりの分量でおまけ付きで700円というお値打ち価格である。対象は科学が好きな小学4〜6年生を中心に中学2年くらいまでという感じだろうか。カラー50ページ+二色・単色刷り60ページ。アマゾン取り扱いあり。




6.キラピチ (学研、月刊、約120ページ、730円)

「小学生の女の子のためのキャラ&おしゃれマガジン」とのこと。すみっコぐらしなどのキャラクターグッズが3分の1、ファッション3分の1、マンガ3分の1という雑誌。息抜きや、何でも良いから日本語に興味を持たせたいという女の子のために。小学生向けファション誌ながら、あまりぶっ飛んだところはなく親も比較的安心できそう。JSモデル満載で、大きなお友達も楽しめる。アマゾン取り扱いあり。




7.ニコ☆プチ  (新潮社、月刊、590円)

「おしゃれな女子小学生ナンバー1ファッション誌」らしい。娘を都会風にオシャレでスレた子に育てたい方に。男子の落とし方を特集したりと、6と比べて格段にぶっ飛んだ内容。むしろ、大人が読んでネタとして楽しむ雑誌なのではないかとの疑惑もあり。類似の雑誌に 「JSガール」(三栄書房) がある。アマゾン取り扱いあり。

 


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留学や海外就労で人生リセットはできません -- このエントリーを含むはてなブックマーク

日本での留学・海外就労についての相談やアドバイスを見ると、「今の生活に行き詰まりを感じてるので留学したい!」、「人生リセットしたいなら留学がベスト!」などという意見を目にするのだが、十数年アメリカに住んだ経験からすると、この手の考え方は的外れどころか全く逆だ。むしろ、留学や海外就労を目指す場合、これまでの自分の経験に縛られることが増える。

1.語学のハンディと自分の強み

海外で語学のハンディを乗り越えるには自分の強みを活かすしかない。私が米国で就職するに当たり、18歳以上になってから経験した事で無駄になったことはほとんどない。数学科で6年間を過ごした事は数学科で働く上でもちろんプラスになっているし、教えるのが好きで予備校で講師を経験した事は、大学で授業する上で最も役に立っている。日本でモデリングや統計の仕事をしたことは、自分のリサーチのみならず、学生にトピックを与えて指導する上でも非常に役になっている。米国での就職では学位も重要になってくるし、持っている学位や分野、日本での就労経験によって取れるビザも違ってくる。更に私は、米国で就職活動する際に、日本で知り合いの大学教授から推薦状をもらった。海外では、自分が確かな人間であることを示すために、これまでのスキルや人の繋がりがとても重要になってくる。

日本でもスキルや人の繋がりはもちろん重要だが、語学や文化的なハンディがない分、過去の自分を断ち切って仕事を探す事はずっと容易だ。私は、日本の大学院では落ちこぼれだったので修士課程の後に就職活動をしたが、基本的にはどの会社も学部2年くらいまでの専門知識以外はほぼポテンシャルだけで内定を出してくれた。中央省庁の中には、公務員試験の名簿を使ったのか「大学院を中退してうちに来ませんか」と言ってくれたところもあった。米国に来てから、これはとても贅沢なことだったのだと感じている。

私が日本で就活した当時は、新卒カードという強力な武器があったのは事実だ。しかし、それを差し引いても、日本人が日本で新たな仕事にチャレンジするのは、米国で新たな仕事にチャレンジするよりもずっと容易だ。私も少し歳を取ってしまったが、今から全く違う新しい仕事、例えばマクドナルドのバイトから店長を目指したり、カーディーラーに入って車のセールスマンを目指すにしても、米国よりどの国より、日本で挑戦するのが一番成功する可能性が高いと思う。

もし人生をやり直したい日本人がいたら、日本でやり直す方がずっと簡単だし、これまでのしがらみを断ち切るのも易しい。


2.海外の日本社会はとっても日本的

もし、特筆すべきスキルはないがどうしても海外で働きたい、ということになれば、必然的に自分の日本人としてのスキル、すなわち、日本語がしゃべれるとか日本文化が分かるという強みを活かす事になる。そうしたポジションの大半は日系企業の現地採用だ。

日系企業は米国にも日本文化をそのまま持ち込んでいるので非常に日本的だ。米国に多い伝統的な製造業大企業はたいてい日本的だし、現地化した日系サービス業などは昔の日本的価値観を強く引きずっていてブラックだったりする。「日本に帰りたくない」という日本人は人気のある大都市では常に一定数いる(*1)ので、単純業務を行う末端労働者の労働環境は劣悪な事が多いのだ。

日本で新しくて進歩的な企業で働く方が、よっぽど人間関係も仕事もやりやすいだろう。

(*1)その点、日本人に人気のないデトロイト、シカゴ、トロント、その他日本企業が進出する中西部、南部の大都市は相対的にお勧めではある。



ネガティブなことばかり書いてきたが、それでも留学がプラスになる人もいるだろう。どういう人が海外就労や留学に向いているのだろうか。

(1) 若い
若ければ語学の吸収や文化への適応も早いし、現地就職の際のハンディも小さくなる。日本に帰ってきても25歳前後までなら新卒カードが切れるのでユニークな経験を活かして、有利になる可能性がある。

(2)年齢だけがネック
逆に専門能力は十分高いのに、年齢が高くなってしまったために日本の雇用慣行に阻まれて希望の職種につけないというケース(例えば35歳以上で非管理職など)では、海外に出た方が活路が見いだせるケースが考えられる。もっとも海外では成功しても、今度は日本に帰ってくるのが困難というケースもある。

(3)海外で需要の高い技術を持っている
理工系の技術者、研究者などは、海外では需要が高いので日本よりうまく行く可能性がある。特にIT分野では日米の賃金格差がかなり広がっているので、経済的には米国の方が得だろう。理数系の高校教員などもなり手が少ないので、今後需要が増加する可能性がある。学術的分野以外なら、おなじみの寿司職人は海外では需要が高いし、今ならうまいラーメンを作れる人なら米国で成功する可能性が極めて高い。飲食以外でも、日本人向けビジネスが見込める地域も多々ある。

(4)海外でしか学べない技術を学ぶ
例えば学問分野なら経済学。日本国内で海外での実績が評価されやすい上に、日本と英語圏諸国の実績の差がまだまだ大きい。職人分野なら、ヨーロッパで料理修行して日本に帰るなんてパターンもある。


もちろん、私の話は主に米国についてのものなので、新興国で新事業を立ち上げるとか、他にもチャンスは色々あるだろう。国際化した日本人が必要な国際機関に勤めるという手もある。ただ一言で乱暴にまとめるなら、海外で上手くいくのは「海外で人生リセット!」と明るく考える人より、色々と考えた末に「仕方ないから海外に行くか…」と考える人なのかも知れない。


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Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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