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高等教育を丸投げする途上国(教育制度比較2) -- このエントリーを含むはてなブックマーク

アメリカに主に人材を送り込んでいるのは
主に中国・インド・韓国などの発展途上国である。



これらの国の学生がアメリカに来るのは何故だろうか?

一言で言うと、アメリカに来れば仕事があるからである。
例えば、中国の一人当たりGDPはわずかに3000ドルで
日本の十分の一以下、最も経済が発展している上海ですら
約1万ドルである。
これが、アメリカでPhDを取れば、
大雑把に言って年収は10万ドルになる、
中国の田舎の30倍、上海の10倍だ

日本でも大学生に
「アメリカに行けば年収が5千万円になる」
といえば、もっと留学する人も増える
だろうし、優秀な人が集まるに違いない。

そうした経済格差を背景に、
発展途上国ではアメリカに留学する事が
「標準的なキャリアパス」となり、
日本で東大を出た場合と同じように、
仮に国に帰って仕事に就く場合でも
種種の優遇を受ける事ができるように
なっているのである。


それでは逆に、
留学生を送り込んでいる国では
人材流出が問題になっているのだろうか?
そういう側面が全くないわけではないが、
昨今言われているのは、
人材の「流出」ではなくむしろ「循環」が起きており、
最終的に一部の人が、祖国に帰って研究をしたり、
アメリカとの間に立ってビジネスをすることによって、
経済や研究水準の引き上げに役立っているということのようだ。

つまり、発展途上国は
高等教育をアメリカに丸投げすることで利益を得ている。
経済的インセンティブと
人口にものを言わせた学生間の競争に任せれば、
送り込む人材を育てるコストはきわめて小さい。

この流れは、経済格差が存在する限りは続く。
近年では、日中の経済格差が徐々に縮小しているので
「次はベトナムだ」とW大M校の教授は話していた。
そして経済格差が存在する限り、
双方がグローバリゼーションの利益を
享受することになる。

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テーマ : 教育
ジャンル : 学校・教育

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No title

韓国は80%以上の人が大学卒業してるんでしたっけ。比べて日本は50%ちょい。その上韓国では大学卒業生の正規雇用率は20%ちょい。その上上、アメリカへの留学生で一番多いのが韓国人。かなり流動が激しいですね、仕方ないんでしょうけど。

日本は一体これから何がしたいんでしょうか。ちょっと見えてきません(笑)。

日本の教育システム

> 日本は一体これから何がしたいんでしょうか。
> ちょっと見えてきません(笑)。

同感です。
教育制度比較のその3は、日本について書こうと思うのですが、何を書けばいいのか難しいです(笑)。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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