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語学の壁 その1(一般論) -- このエントリーを含むはてなブックマーク

「ニートの海外就職日記」などを読むと
日本の一般企業の労働環境がいかにクソか、
ということが良く分かると思うのだけど、
クソ労働環境で世界一位を争う日本と韓国が、
英語力でブービー賞を争っているという事実からしても
「語学の壁」が「労働条件の壁」になっていることには
十分な説得力がある。

でも、壁なんていうもののは大抵精神的なものである。
別にブルドーザーで派手に破壊しなくたって、
ロープをかけて向こう側に降りればいいだけの話だ。

日本人にとっての語学の精神的な壁の一つは、
「日本で働くために必要な日本語力と
英語圏で働くために必要な英語力のレベルは違う」
ということに、気付いていないことだと思う。

私は、海外旅行にすら行ったことがなかったので(笑)
アメリカに留学しようと心に決めたとき、
「全部英語で生活するなんて、
生まれ変わるのと同じくらい想像を絶することだ…。」
と思って、英語を勉強し始めた。
何を隠そう、自分は想像を絶するくらい英語ができず、
高校の英語の授業は常に進級点ぎりぎりだったくらいなので、初めは
単語集の短い例文を読んでも
文の意味が分からなかったw
これは24歳の時の話である

(ちなみに、私は大学受験をしていない。)
だから、単語や読解も一からやり直したし、
ラジオの英会話も聞いたし、ネイティブの家庭教師もつけた。

留学するには TOEFL-CBTという試験で250点 (*1)
(満点は300点)くらいとる必要があると小耳に挟んだので、
まあ、250点取れると普通に英語でコミュニケーションが
取れるんだろう、と暗黙のうちに仮定していた。

(*1) 今のiBTなら約100点。昔のTOEFLなら600点。

で、実際に250点を取る頃になって気付いたのは、
「あれ?250点の英語力って全然足りなくね?」
ということ。どうやら
TOEFLというのは
「満点=大学生活に必要最低限な英語力」
という試験だ
ということにそこで初めて気付いた。

つまり、外国人留学生は「最低限の8割」
くらいの英語力でアメリカに留学する。
在学中は運用能力は上がるけど、
英語の勉強に来てるわけではないから、
いわゆる基礎力は大して上がるわけではない。
大体、数学なんて、それ自体が言語なので、
英語でやっても日本語でやっても全く同じだ。
でも、結構な人数が卒業後そのままアメリカで働く。

要するに、
アメリカというのは
「最低限の8割の語学力」で働けてしまう国
なのだ。

伝統的な日本企業だったら、
日本語が「ネイティブ並み」にできないと
日本人社員と同じ土俵で働く事は結構難しいと思う。
そのアナロジーでアメリカで働くことを想像すると、
敷居が高いと感じてしまうが、実際はそうではない。

職種にもかなり依存するものの、
本当は思っているよりも語学の壁が低い、
というケースは結構ありそうだ。

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テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

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No title

>TOEFLというのは
>「満点=大学生活に必要最低限な英語力」
>という試験だ

あまりにも正しいので笑わせていただきました。確かに250越えてても英会話経験ほぼ皆無の状態でした。

No title

>Rion:

よく考えたら、必要以上のことを試験しても仕方がないわけで、当然といえば当然ですね。。。

No title

いやぁいい記事ですね。全てのTOEFL入門書に掲載してほしいです(笑)。要はいきり立つなという事でしょうか。

>英語力でブービー賞を争っているという事実からしても
あれ?韓国はまだマシだとういう統計をどこかで見たようでないようで。まぁでも韓国の人も日本の人も自国の文化に余計なプライドがあってあまりアメリカでは馴染めないのは僕の意見だけでしょうか。

日韓

日韓の英語力がブービー賞を争っているというのは、
私の周りを見た限りでの独断です。

>自国の文化に余計なプライドがあって
>あまりアメリカでは馴染めない

なるほど。確かに、私もプライドは滅茶苦茶ありますw
あのまずい食事に馴染むつもりもないしw
その辺の話、そのうち書きますね。

No title

>なるほど。確かに、私もプライドは滅茶苦茶ありますw
同じくです(笑)。まぁ僕はアメ日両方ですけどね。
というかインドの人とかを観てると雑念もなくがんばってるような気がする。

>あのまずい食事に馴染むつもりもないしw
サーモンは旨いっすよ(ここだけかw)。
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Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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