スポンサーサイト -- このエントリーを含むはてなブックマーク

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


数学に興味を持った理由 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

先日書いた「統計学に興味を持った理由」は
大量に「はてなブックマーク」がついて
日次ユニークアクセスが300件を超えた。
たくさんの人に読んで頂けることは大変ありがたい。

これを機会に、大して面白くはないけれど、
数学に興味を持ったきっかけも書いておこうと思う。

私が最初に数学に興味を持ったのは中学2年生の時、
塾の数学の授業でだった。
地元の小さい塾だったのでいつも先生は同じだったのだが、
授業が始まると、その先生は問題がいくつか
載っているプリントを配ってみんなに解かせた。
クラスメイトは10人くらいだった。

子供の頃の自分は大変な負けず嫌いだったので
ともかく一番初めに問題を解かなければ
意味がないと思っていた。
実際、社会に出たら他の人が解いた問題を解いても
価値がないから、これは正しい考え方だと言える。

しかし、得意な問題はよいが、
苦手な問題は他の人に先に解かれてしまうこともあるし、
難しい問題はそもそも誰にも解けず、
先生が解説を始めてしまうこともある。

それでは何とも悔しいので、
僕はいんげん君という友人と二人で問題を解いた。
初等幾何の問題であれば、
二人で補助線の引き方を議論したり、
一方が引いた補助線を基に他方が計算を進めたり、
私が試行錯誤で得た線分の長さや角度の情報を基に、
彼が少し難しい定理を適用して答えを出したりした。
彼は、いつも僕の後ろの席に座っていたので、
自分は授業中いつも後ろを向いていた。

結果、我々二人は殆ど全ての問題を一番に解いた。
他の人たちは一人で問題を解いていたような気もするが
そんなことはどうでも良かった。

自分はこの経験をするまで、
複数の人で議論をすると、
それらは大抵、前提の問題か、程度問題か、
水掛け論に帰着するので不毛だと感じていた。
ところが、数学では議論をすると
問題が早く解けてしまう。

それが自分にとってはとても新鮮で楽しかった。

残念ながら、いんげん君は1年も経たないうちに、
大手の予備校に移ると言っていなくなってしまった。
とても悲しい出来事だった。
その後は、数学の先生が議論の相手に
なってくれたことが多かったように思う。

卒業が近づき、高校受験が終わったら数学を
真面目にやってみよう、と思っていたある日、
その先生は、
「○○(私の名前)は数学者になりたいのか?」
と僕に尋ねた。僕が少しためらいながら、
「うーん、そうですね。」
と答えると、先生は、
「やめておけ。
社会に出てたくさん稼いで、優秀な数学者を雇え。
同じことだし、その方が確実だ。」
と言った。

当時はナンセンスだと思ったが、
その先生は、数学だけでなく世の中の仕組みまで
教えてくれたのだなあ、と今では感謝している。

面白かったらクリック↓



スポンサーサイト


テーマ : 算数・数学の学習
ジャンル : 学校・教育

コメントの投稿

非公開コメント

No title

その先生は、誰かの中卒でもいいから大卒をたくさん雇って仕事しろ、というよく使われる言葉のパロディーで言っているのでしょうが、何人でやろうと数学者の楽しみは数学者にならないと得られない、ということは分かってないですね。

その人は仕事はお金儲けのためにやるという今の社会の悪い?考えに洗脳されてますね。えてして、社会で楽しく仕事を出来ていない人がそういうことをよく言うようです。

私も高校の時理学部に行くというと、工学部をすすめる人がいましたね。父とか数学の先生とか。

表現力不足でした

私の文章力が無いせいで上手く伝えられませんでしたが、その先生は数学者になりたかったのだと思います。塾講師をする傍ら、数学の専門書を読んだり数理哲学関係の本の翻訳をしたりしている人でした。そういう自分の苦労を踏まえて、職業を相対的に捉えろ、と少し突き放してみたかったのだろうと思います。
高校に入ってからもその先生に時々会いに行き、数学の啓蒙書を一冊ずつ紹介してもらっていました。

No title

数学者になることほど不確実なことはないですよ。

統計的には確実な道を選ぶのがいいのかもしれませんが。

私に工学部を薦めた先生も数学者になりたくてなれなかった人です。

ですね。

>数学者になることほど不確実なことはないですよ。

そうですね。それでも挑戦することには価値があるし、ほんの一握りでも(足立さんのように)数学者になる人はいるわけでですが、思いつめなくてもダメだったら別の道でも良い、という意味だったのだろうと私は解釈しています。

No title

私は通算20年くらい、学研の教材販売会社の高校生の質問受付係をやっていたけど、その人がなりたいというものには、雑学の知識を駆使して、楽しさを説明して(どんなに出来ない生徒にでも)はげましたね。もし目的が達せられなくても、それに近いところにもぐりこめ、ものは考えようやし、やれば何でも面白いもんやから、本命に近いとこやったら結構楽しいで、僕も数学者を目指してるけど、高校数学を自分なりに教えるのも楽しいで、ゆーてたね。

それと、数学の大学院までいって、能力がどうのとお払い箱にされているのは許し難い、数学者を大学の先生と考えるならしらんけど、数学を研究して楽しんでいる人のことやったら、こういう感じでやっていったら確実になれるよ、ゆうのが「アホでも数学者になれる法」ですねん。

足立さんのように生き方や方法論を正面から語れる大人は本当に少ないと思います。そういう大人ばっかりだったら、若者ももっとまともに育つと思うんですけどね。

私はお金大好きの超現実派wですが、数学とか統計が好きな日本人がアメリカで生活していく方法論をこのブログで紹介できたらいいな、と思っています。

「アホでも数学者になれる法」、まだ全部読んでません(笑)。すみません。早く全部読もうと思います。

No title

以前書き込みさせていただきました。
久々の書き込みです。

私は物理学の実験系の研究室を卒業したのち金融機関で働くことになりましたが、金融機関で働くという決定に関しては結構周りから叩かれました。

曰く、
「物をつくってないとダメだ」
「金融なんて虚業だろ」
「お金なんて持ててうれしい?」
という論調でのバッシングで、そもそも「サラリーマンをするなんて人生の無駄だろ?」ぐらいに思ってる人たちからの意見でした。(実際に働いてみて、まあ確かに無駄かもと思いましが・・・)
また、物理学賞を受賞した益川先生も、「私は他人のふんどしで相撲をとるのが大嫌い」と金融批判をされていました。


「額に汗水流して働くもんだ、濡れ手に粟なんてよくないよ」っていう勤労観は健全ですし、そういう社会にこそ住みたいものですが、他人の進路先についていちいち批判する、日本の研究室の長の越権ぶりについてはとても不快に感じていましたし、そもそも実際的じゃないんですよね。(もちろん社会の中で指導的地位にある識者が大局を誤らないように意見するのは大事ですけど・・・)

私の周りの理系院卒は、たいていファイナンス理論が好きで、数学がやりたいけど、新卒採用至上主義の日本の雇用慣習のせいで泣く泣くドクター進学をあきらめ金融機関に来た人たちでした。

求めているものは、椅子取りゲームの椅子に座ることができた、ドクター進学にリスクを感じないような価値観の持ち主の、「自分のほうが精神的なものの価値をわかっている」という上から目線の批判ではなくて、

どうしたら人生を台無しにすることなく数学(理論系)の研究者を目指せるのか?

という、実際的な処方箋であったり、情報提供だったりするので、このブログは日本の若者にとって大変有益なものなんじゃないかなーと思います。これからもがんがん書き込んでください。






理系の学生の進路

久々のコメントありがとうございます。

> 「お金なんて持ててうれしい?」

僕は嬉しいですw
返信の代わりに関連記事を一つ書きましたのでご覧下さい。
http://wofwof.blog60.fc2.com/blog-entry-157.html

No title

興味深い話の途中であれなんですが・・、どこに書けば良いかなって思いまして・・。

GREのQuantitativeセクションで、ケアレスミスが以上に多くて悩んでいます。中高の頃から数学でケアレスミスが多かったんですが、ここに来て激増。年のせいなのか?
CATであることも考えると、結局、全28問に到達できなくても、一つの問題に時間をかけて確実に正解したほうが、最終的な点数は、良くなると思いますか?
つまり、CATなら正解が続くほど、難しい問題が出てきて、難しい問題ほど点数が高いとされているので、例えば22問しか手を付けられなくても、その内21問が正解していれば、全28問に取り掛かり、23問正解より点数が高い可能性はありませんかね?
が、無解答の場合の減点は、間違った解答より多いとされているので、やはり、前28問を解くべきなのか?取り掛かれなかった問題は無解答とみなされるのか?
この辺は説明書や参考書のどこを読んでも不明。。

もちろん、時間には余裕があるので(45分で28問)全問終えられるんですが、少しでもプレッシャーを減らして、ケアレスミスの確率を下げたいと思うんですけどね~。一問解くたびに見直しをするみたいな・・。ど、どう思われますか?

Re: No title

理由はいくつか考えられると思います。
まずは、どんな問題を間違えたのか問題集などで確認することだと思います。

理由1:英語の表現で頭に完全に入っていないものがある。
例えば、more than 5 children という時に子供は6人以上だけど
急いだ時につい日本語的に考えて5人以上にしてしまう。

理由2:スピードが足りない。
GREのQuant って確か、規定の半分くらいの時間で全部解けた
と思うんですよ。これが、ぎりぎり45分で全部解けるペースだと
間違いも多くなると思います。

理由3:不条理な問題で間違えている。
私にとって、一番難しかった問題は、単に棒グラフの高さを
答える問題でした(笑)。だって、高さが微妙すぎて答えが
分かりにくい。そういうのは気をつけましょう。

本番はだいぶ慎重に解きました。
あと、自分は間違えた事はないつもりですが
少し昔は1つか2つ間違えても満点と言われてましたよ。
友人でも満点取れなかった人はいますが、
みんな文系の人でしたので、理系や経済系なら満点にしたいところです。
790や780ならあまり問題ないのかも知れませんが。

それでは頑張って下さい!

No title

理由1、ありますね。WofWofさん仰るとおり、数学は厳密な言葉使いが命。これは時間をかけて読むしかない。
とすると、理由2の解くスピードを上げるしかない。
スピードを上げるには、過去に間違った問題の確認をして、パターンを身につける・・。今まではムキになって模擬テストばかりやってたかな・・。

しかし、ケアレスミスも、自分に余裕がないからか・・。間違った問題を見直して本番に臨みます。
ありがとうございます

No title

過去に間違った問題を解きなおして、今日受験して来ました。Quant720。僕としては良いです。ケアレスミスは覚えているので一個。超慎重にやったので全問解けなかったけど・・。
しかし、Verbalがその分落ちてしまった・・。
もう一回受けるしかないですね。
アドバイス、ありがとうございました。

GRE

>Yasさん
GRE受験お疲れ様です。そのくらいのスコアですと、恐らく数学の基礎的な内容(日本で言うと中学数学)を習得できていない、あるいは問題を解くのが極端に遅い可能性が高いと思います。もしも時間的な余裕があって、GREに時間をかけるというご判断であれば、分野別の解説がついたような参考書を使って、基礎からやり直した上で問題集をこなした方が良いと思います。
もちろん、数学を使わない人文系等なのでquantのスコアはそこそこで良いという判断はあり得ます。

統計学へのアプライ

統計学博士課程のアプライについてなんですが、最近知人からphdコースともなるといい書類をそろえるのはもちろんのこと学会発表歴や査読付の論文投稿歴がないと厳しいという意見をききました。
willyさんの場合ですと、やはり純粋数学出身で統計をつかう職歴を評価されたのでしょうか?
またgre subjectのmath scoreの提出を義務付けていないところがありますがそういった大学についても頑張って高いスコアをとってアピールネタにつなげるべきでしょうか?

以上のことについて案がありましたら教えてください。(以前もお忙しい中すみませんでした)

プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

検索フォーム
Twitter

Twitter < > Reload

お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

全記事表示

全ての記事を表示する

最近のコメント
訪問者数 (UA)
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
海外情報
31位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
北アメリカ
4位
アクセスランキングを見る>>
人気記事Top10


(はてなブックマークより)

カテゴリー
最近のトラックバック
お勧めブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。