米国の高校教員の生活 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

アメリカの高校教員の待遇が悪いというのは
留学する以前から、なんとなく聞いていた。
大体、普通のアメリカ人に「高校教員ってどうなの?」
と聞いたって「待遇の悪い職業だ」という答えが返って来る。

アメリカ公立の学校教員の平均給与は、小中高でほとんど変わらず
2007年に初めて年収5万ドルを超えて51,009ドルになった。
新卒の教員の平均年収はわずかに、35,284ドルである。
(出所:Survey and Analysis of Teacher Salary Trends 2007)
アメリカでこの年収の職種というのは
ネイティブスピーカーなら誰でもできる一般事務等である。

それでは、教育負担はどの程度なのだろう、
とふと疑問に思ったので
私の授業を取りに来ている高校の先生に
聞いてみた。

私  「高校の授業って一コマ何分なの?」
P先生「あー、50分だね。」
私  「それで、何コマくらい教えているの?」
P先生「生徒は7コマあるんだけど、僕が教えるのは6コマ。」
私  「(少し考えて)…それって一日のコマ数?」
P先生「そうだよ。」
私  「じゃあ、週に直すと30コマってこと?」
P先生「そういうことになるね。」
私  「それは大変だなぁ。
    ホームルームの管理とか、部活の指導とかもあるの?」
P先生「そういうのはないね。僕は教えるだけだから。」
私  「なるほどね。日本の高校の先生は20コマくらいだけど、
    部活の顧問とかホームルームもあるから単純には比べ
    られないかなぁ。土曜は学校はないんだっけ?」
P先生「土曜はないね。でも授業の準備とかで結構つぶれるよ。」
私  「試験の採点とかもあるわけだよね。」
P先生「そういうのもあるね。」
私  「授業は、9月から6月までだっけ?それとも5月?」
P先生「6月の第二週までだよ。」
私  「結構長いよね。ウィスコン●ンはもうちょっと短かった
    ような気がするんだけど。」 
P先生「うん、このあたりは少し長いと思う。
    高校の教員は大変だから、できればそのうち
    短大とか大学とかに移りたいんだけどね。」
私  「まあ、教職は確かに忙しいけど、やりがいのある
    仕事でもあるから……あ、そろそろ授業再開しないと。」

ちなみに50分授業に換算すると、
カレッジの教員は週12コマ、
WS大はコースによって週6~8コマ、
多くのリサーチ大学は週6コマ、
トップのリサーチ大学ともなると週4.5コマ
くらいであろう。

今は知らないが、私が日本で学生だった当時
日本の予備校業界では週12時間教えれば
生活できたような気がする。

アメリカの高校教員は、
やはりかなり大変な職業のようだ。


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テーマ : 教育
ジャンル : 学校・教育

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うちの高校教師の平均年収は10万ドルです。不動産価格が高く、不動産税収の豊かなカリフォルニア沿岸部では、教師は結構よい職業です。見かけの年収が多少低くても、福利厚生が非常に充実し、安定しています。しかし、授業数が多くて、多忙のようですが。教師希望者の間での競争は非常に激しいようです。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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