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「体育会系優遇」は優遇ではない -- このエントリーを含むはてなブックマーク

前々から思っていたことなのだが、
城さんのブログで取り上げられていたのでこれを気に一つ。

「日本の企業では採用に関して体育会系が優遇される」
ということは大学生の頃から聞いていたし
日本企業って変だなぁとも思っていた。
ここで体育会系というのは、
必ずしも正式に体育会に入っていた人だけではなく、
それなりに本格的にスポーツをやっていて、
チームワークが得意だとか、
少々の理不尽なことでは文句を言わないとか、
体力があるとか、好青年であるとか、
そういう要素を十分に持った人達のことである。

実際に、同じ大学出身、同じ能力や意欲を持ち合わせた
体育会系の学生と一般学生が同じ有名企業に応募したら、
少なくとも少し前までは
前者の方が内定を獲得できる可能性は高かったと思う。

しかし実際に企業に入って働いてみると
これは必ずしも体育会系を「優遇」しているのではない

ということに気づくようになった。

私は金融機関のことしか知らないが、
例えば、巨大なリテール部門やルーチンに近い法人部門を抱える
メガバンクや大手証券にとって
企業の頭脳になる人材というのは
そんなにたくさん必要なわけではない。
事業内容にもよるが1~2割もいれば十分だろう。
「体育会系の学生」が金融機関に入っても
経営部門や、投資銀行部門、リサーチ部門に
配属させてもらえるわけではなく
「適性を活かした職種」として
不条理で根性主義の営業等をやらされるだけだ。
ビジネスの方向が正しいのかどうかは別として
そしてそういった部門では確かに
体育会系の人材はそれなりのアドバンテージを発揮する。

企業としては、
優秀な人間の中でも選りすぐりの人材(*1)だけに内定を出し、
残りは体育会系のイエスマンを揃えるのが合理的なのだろう。
従って体育会系の社員は
まともな企業では中枢のポジションにつけないが
それでも、
職種より勤務先が賃金の決定要因になる日本企業
では金銭的には優遇されてきた。

今後、人材が流動化すれば職種による賃金格差が拡大し
体育会系の社員が賃金面で優遇されることはなくなっていくだろう。
れでも、体育会系の人が有名企業に入りやすい、
という状況は今後も続くのではないかと思う。


(*1)
最近十数年のメガバンクはこういう人材は殆ど採れていないようだ。
ただし、昔は採れていたのかどうかは定かではない。


追記:「ニートの海外就職日記」の海外ニートさんが体育会系優遇
に関する記事:「声のデカい体育会系はクソ会社の番犬w。 」を書いたようだ。
この手のことが行われているのはやはり日本だけなのだろうか?
きっと韓国辺りでも、そんなことが行われていそうなので機会があれば聞いてみたい。



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体育会系優遇って何?

いつもコメントいただいているWillyさんのブログから(もとはこちらへのコメント): 統計学+ε: 米国留学・研究生活  「体育会系優遇」は優遇ではない 就職したことのない私がコメントするのもなんだが、「体育会系優遇」というのはどの程度真実なのだろう。発端となっ...

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金融機関

エピソードありがとうございます。匿名コメントですので詳しい返信は差し控えます。

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英語

英語でのコメントありがとうございました。中国人、インド人との競争には少し思うところがあるので、そのうち書くかも知れません。

No title

こんにちは。
この件について、大阪大学の松繁寿和氏がレポートを書かれていました。
http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2005/04/pdf/049-051.pdf
このレポートの参考文献を更に引っ張れば、きちんとしたデータが見れるかと思います。

体育会系

>会社員さん

大変興味深いリンクをありがとうございます。確かに、体育会系出身者はコミュニケーション能力や臨機応変な組織の統率力という点でも優れている人が多い気がしますね。もちろん、これは知的な能力であって、アメフトをやらないと身につかないものではないと思うので、他の手段でこうした訓練を行ったり、能力をスクリーニングすることはできないか、という点も気になるところです。

おもしろい

>知的な能力であって、アメフトをやらないと身につかないものではない

おもしろすぎです。夜中に一人で笑わせて頂きました。その手の能力がなければ耐えられないアメフト入部によりシグナリングしているのでしょうが、それならアメフトよりも他のスキルが身についたり社会貢献になるようなデバイスがあればいいですね。

ESSとか

>おもしろすぎです。

いえいえ(笑)、真面目に考えているのです。チームワークみたいなものを教える場は意外と少ないですからね。私も文化系サークルの幹事長をやっていたことがありますが、仲が悪いままなんとかやっていくという陰険な場で、チームワークがつくという感じではありませんでした。協力が必要で共通の敵がいるという要素があればいいのかも知れません。チームでディベートをやるESSなどでもいいかも知れませんね。あくまで思いつきですが。

チームワーク

大学一年のとき、毎回ランダムにチームを組んで題材の英文に適切な設問を作りその評価でチームごとに点がつくという英語の授業がありました。

学んだのは、軍隊式に仕事を割り振り、使えない奴は何もさせないほうがうまくいったことです。。。

Re:チームワーク

それは普遍の真理かも知れません。そういえば、サッカーでも下手な奴はパスがもらえませんし。

事後申告です

こんばんは、追記です。
そう言えば、うちの会社の営業と総務は見事に体育会系で揃えています。
総務のお仕事は総会屋対策なので、鬼瓦フェース&シュワルツ筋肉の外見が必要なのでしょう。

総会屋

>会社員さん

なるほど、そんな仕事もありますね。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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