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「野茂になれ」から「高橋でもいい」へ -- このエントリーを含むはてなブックマーク

高橋尚成がFA宣言してメジャーを目指すらしい。
それほどメジャーから注目されていたわけではないので、
多少意外感を持って受け止めた向きもあるようだ。

しかし、
彼の実力が世界トップクラスではないとしても
夢を持って大リーグに挑戦するという姿勢は
素晴らしいと思う。

私は、
日本人がアメリカで働こうと思ったとき
まずお手本にするべきなのは野茂だ、
と前々から思っている。

日本人がアメリカに来るというと、
語学、文化の違い、住環境、コネ、成功例とか
そういう問題に気をとられがちだが
そうした問題は枝葉末節であって
要は自分自身が
明確な目的とセールスポイント
を持っているということが重要だ。

学界に目を向けてみれば、
日本が貧しかった戦後間もない頃は
日本からアメリカに優秀な頭脳がたくさん流出した。
数学者で言えば、
志村五郎、佐竹一郎、小平邦彦などがそうだろう。
もちろん近年でもアメリカに来る人は多くいる。

そうした世界で活躍できる日本人がいるのは誇らしいが
若干気になるのはアメリカに来る日本人の
裾野があまり広くない点だ。

海外には超一流の人以外にも日本人の居場所はあるし、
日本で労働条件が悪い業種では
外に出るメリットは結構ある。
それは、アカデミックであったり、
エンジニアリング関係だったり、
レストラン・ビジネスであったりする。
もしかしたら金融も間もなくそうなるかも知れない。

昔は国境の壁というのは厚かったが、
今では語学学習もどんどん手段が多様化して便利になっているし、
生活環境だって日本人にとって便利になっている。

朝永振一郎がプリンストン大にいたとき、
「米の飯を食わないと力が出ない」
と言っていたそうだが、
今やアメリカのかなり小さな都市でさえ
カリフォルニア産コシヒカリが簡単に手に入る。
日本の調味料はほとんど現地のスーパーで揃うし、
東アジア系の食材店に行けば、
たこ焼き、肉まん、カップラーメン、薄切り肉
といったものも簡単に手に入る。

住宅もそうだ。
私が学んだW大M校に日本人が来るようになったのは
1950年代のことで、初めは製薬会社の社員が
研究のために来たらしい。当時、
アジア人はお金があっても良いアパートには入れてもらえず、
移民や貧困層ばかりが住むカオスなアパートに住まざる
を得なかったそうだが、今では当然そんなことはない。

敷居は明らかに低くなった。

コストが小さくなる一方、
日本経済が停滞する中で
海外に出るメリットは大きくなっている。
これからは普通の日本人が
海外で働く時代ではないかと思う。

日本球界において高橋選手が
一流であることを断った上で
敢えて標語的に表現するなら、
これからは
「野茂になれ」、「高橋でもいい」
ということになると思う。







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テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

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プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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