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海外流出ってえらいの? -- このエントリーを含むはてなブックマーク

城さんのブログの「海外脱出する覚悟」で知ったのだが
若者の海外流出が話題になっているらしい。

え?そうなの?と思ってリンク先を見たら
「若者の海外流出が話題に」なんて話が地味に記事になっている。

確かに自分は実際に海外で働いているので
どういう経緯でそうなったのかを
誰かの参考になればと願いながら、
書いておきたいと思う。

まず、私には別に海外で働きたいという意思は全くない。

アメリカで働きたい、と言ってアメリカに来る日本人が
たくさんいるのは知っているが、私は共感できない。
(もちろん、日本とアメリカでは社会の仕組みが違うので、
アメリカの方がやりやすいという性格の人がいるのは解る。)

では何故海外で働くことになったのか。
そのイメージは、一言で言い表すと裁定取引だ。
自分は小さな投資家で、生活のために
東京で買ったベンチャー企業を売らなければいけない。
東京市場はリスク回避的で良い買い手が現れないので、
仕方なく、アメリカ、イギリス、香港、シンガポール、カナダ
でセールストークをしてみたら、たまたまアメリカで
買い手が付いたのですぐに売った。

一人の人間なんて世界の中では小さな粒子にすぎず
粒子自体にある程度の特徴はあっても、
結局自然の摂理に従って運動するだけだ。


私は、仕事で経済予測みたいなことをやったことがあったので
日本やアメリカの将来のことを考える事もよくあるが、
それでも自分の将来を決める上で勤務地は大した要素ではない。
そもそもマクロの経済と自分の置かれる状況は一致しないので
あまり参考にもならないと思う。
私の場合には、純粋にどの仕事をやってみたいかが
意思決定のほとんどの部分を占めている。

そんなわけで、
海外脱出する覚悟やビジョンなんて全然必要ないし、
意味があるわけでもないし、
誰もそんなものを持っていなくても
国が相対的に貧しくなれば
自然と流出する人は増えるだろう。

個人的には日本からの流出はこれから増えると思うが
数十年で国が傾くほどにはならないと思う。
優秀な学生がゴールドマン・サックスに流れても
三菱UFJ銀行も巨額の業務純益を維持している
のと似たような構図と言ってよい。

少し抽象的で分かりにくいだろうか。
就職面接の時の応答を二つほど再現してみる。


質問1:
「あなたはアメリカで働きたいのか?それとも日本の方がいいか?」
(米企業の日本人面接官)
回答1:
「仕事内容で選ぶ。労働条件が全く同じなら日本の方がいいが
同じになる事はないので勤務地はあまり関係ない。」

質問2:「日本人のあなたが何故、香港で働こうと思ったのか?」
(香港の大学の香港人面接官)
回答2:
「香港は金融の中心であり地理的には研究上のメリットは大きい。
確かに英語より日本語で仕事が出来た方がいいが、語学のデメリット
は時間と共に減少するので主要な問題とは考えていない。」

面接官が額面通り受け取ってくれたかどうか定かではないが
私は額面通り答えただけだ。



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テーマ : 就活
ジャンル : 就職・お仕事

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No title

>国の借金は増えるばかりで、政権交代が行われても予算は削られるどころか逆に増える始末

このようなマクロな経済状況はあまり関係ないかも知んないけど、就労環境で言ったらその国によってかなり違いはあるわけだし、どこで働くかってやっぱり重要になってくるかと思うのですが・・・。個人的に「自分はたまたまここにいた」、ということを言われてもそれは城さんの主張したいことと全然別の話であって。

海外就職

コメントありがとうございます。私が言いたいのは「ずっと日本にいる」と決めてしまうことのリスクは今後大きくなるだろうけど、「外国で働く」という方針を予め決めてしまうのはもっとリスクが大きいだろう、ということです。あくまでに柔軟に考えることが大事だと思います。

城さんは、「覚悟って言ったって祖国を捨てるとか大げさに考える必要は全くない」ということを言っているわけで、私が言っていることはそこからそんなにずれているとは思っておりません。
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Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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