子供の名前は多様化している -- このエントリーを含むはてなブックマーク

明治安田生命保険から2009年生まれの名前ランキングが発表された。
子持ちの方は、このランキングをご存知の方も結構いるだろう。

今年は、男は「大翔(「ひろと」等)」、女は「陽菜(「ひな」等)」
が一番人気だったそうだ。しかし、
「そんな名前、聞いたことないんだけど。」
という人も多いのではないかと思う。
というのも、男子全体における「大翔」の比率はわずか0.83%、
女子の「陽菜」に至っては、0.59%に過ぎないのだ。
どうやら大半の親が子供に個性的な名前をつけようとした結果、
みんなが個性的な名前になってしまったということらしい。

みんなが個性的な名前を持っているというのは、社会的には
余り望ましいことではないだろう。ある程度パターンが限られていて
覚え易く、かつ、同じコミュニティーに同じ名前が頻繁に出現しない
という状態がもっとも便利であるように思える。
もっとも、ネット上で交流の場が広がるにつれて、
皆が個性的な名前の方が便利になってきていると言えないこともない。

個性的な名前が、印象の点で望ましいかについてもかなり疑わしい。
もし、自分の子供の名前を他の人に「個性的なお名前ですね。」
と言われたらどう思うだろうか。よっぽど鈍感な人以外は、
馬鹿にされたと感じるのではないかと思う。

なお、この調査は明治安田生命によると、契約者の家族から
男4,595人、女4,254人の計8849人の名前を集計したものである。
同種のもう少し大規模な調査はベネッセが行っていて、標本数は
3万7千人になる。こちらの調査では男の
1位は同じく「大翔」で占有率0.75%、女の一位は「凛」で0.69%となっている。

アメリカの名前ランキングはどうなっているだろうか。
さすが統計大国というべきか、
アメリカでは社会保障事務所(Social Security Administration) が
1879年以降の名前のランキングを全数調査し、
暦年ごとに1000位までデータベース化している。
2008年のランキングを見ると、
男の一位は「Jacob」で全体の1.04%、女の一位は「Emma」で0.90%
となっており、やはり最も多い名前でもわずか1%前後のシェアしかなく
日本ほどではないがかなり多様であることが分かる。
一方で、例えば30年前の1978年のランキングを見てみると、
Michaelが3.93%、Jenniferが3.43%となっており
特定の名前に集中している。
ポピュラーな名前ベスト100の全体における割合を見ると、
1978年が男67.04%、女45.21%であるのに対し、
2008年は男50.04%、女31.60%と多様化が進んでいることが分かる。

日米共に、子供の数の減少によって
名前の多様化が進んでいるのかも知れない。


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テーマ : 初めての妊娠・出産・育児
ジャンル : 育児

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No title

日本の新生児の名前は本当にバリエーションとか当て字の仕方によく言えばクリエイティブ、悪く言えば強引なものが増えている感じですね。こういう新しいランキングを見るたびに僕はまだまだ太郎花子時代に生まれたのだなあ、と感慨深くなります(笑)。

ここ三十年あたりではどうかしりませんが、アメリカの場合は移民の新生児が加わることでも名前のバリエーションが増えるかもしれないですね。さらに無視できないのは、発音はトラディショナルなのに、綴りだけが違う名前です。例えばAmyならば、

Aimee
Ayme
Amee

だとか。西洋的な、聖書に出てくる人物から派生した名前には限りがあってあまりバリエーションがなさそうな感じがしますが、こういうところをひねって楽しんでるのかな、などと生徒名簿を見ながら思ったものです。

名前の多様性

私も移民による名前の変化が気になっているのですが、日本人など一部の人種を除くと子供にアメリカ的な名前をつけることが多いようで、あまり目立った変化が見られません。

同じ発音のバリエーションは、SSAのWebsite でも検索すると出てきます。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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