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社会人の大学院留学の機会費用とリスク4(希望的観測バイアス) -- このエントリーを含むはてなブックマーク

人は、不確実性が高くなると希望的観測に頼るバイアスがあると思う。
しかし自分の専門的能力、語学力、留学先の卒業生の平均的な就職先と
いった点を踏まえれば、自分の将来の期待値をある程度、
客観的に捉えることは可能なはず
だ。

アメリカの大学院の各学部・学科(department/school)には、
ドロップアウト率や、過去の卒業生の進路のような貴重な情報が
たくさんある。学科や在校生、教官を当たったり、
学科のニュースレターを入手したりすることで、なるべく多くの
情報を集めて、留学の判断材料に使うべきだ。

大学院留学では、
「情報が少ないのをいいことに期待値の計算をあきらめて理想論だけで来てしまう」
ということは極力避けるべきである。


以前に「日本で資格はとるな」でも述べたが、あくまで、
情報をしっかり集めて勝算のある勝負だけをする、
ということが大事である。


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テーマ : アメリカ留学
ジャンル : 海外情報

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情報

>ドロップアウト率や、過去の卒業生の進路のような貴重な情報が
たくさんある。

そういえば学校決める前にしつこく確認したなぁ。当たり前といえば当たり前だけどやらないひともいるのでしょうね。

Qualifier

経済学のPhDって、競争させるのが伝統になっていてドロップアウトの率が高いですよね(特に中西部)。それはみんな知ってるはずなんですけど、実力を過信してしまう人もいるようです。理工系の場合はそれほどたくさんは落とさないと思いますが。
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Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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