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社会人の大学院留学の機会費用とリスク5(セーフティーネット) -- このエントリーを含むはてなブックマーク

日本で、いかに安定した職業についていようと
一旦勤務先を辞めてしまえば、後ろ盾は何もない。
大学院留学というのは、前方にお花畑を見ながら、
後方は断崖絶壁という状態で勉強するようなものだ。
前途洋々でもあり、絶望の淵も見える。

そんな時に、どれだけセーフティーネットがあるか
というのは精神的にも物質的にも非常に重要な点だ。
日本人の美学では、何かに挑戦する人がこういう他力に
頼るということはよしとされないが、
日本がセーフティーネットの不十分な社会である以上、
自分で考えておく必要がある。

少し絶望の淵を見てみよう。

(例):
留学後はアメリカで就職するつもりだったが
不況で求人が激減、ビザの発給も難しくなり帰国。
日本に帰国したが、再就職しようにも
業務に直結するようなスキルに欠けており
つきたい仕事が見つからない。

そんな時に、薄給でも取りあえずほぼ確実に仕事に
つけるようなスキルがあるかどうか?
当面の間、恥を偲んで家族や親類に頼る覚悟があるかどうか?
就職先を相談出来るような人脈があるかどうか?
そうしたことを想像できないのであれば、
留学のリスクはかなり大きいと言わざるをえない。

例えば私の留学中に両親が留学の事実を隣人に伝えたところ、
「息子さんの就職先が見つからなかったら、
●●というコンサルティング会社の人事を紹介しましょう」
と言ってくれたそうだ。
その隣人には、私が実家に住んでいた時代にたまに雑談をして
気に入ってもらっていた程度なので、大した安心材料にはならない。
しかし、そうした小さな話は精神的には有り難かった。
そういった小さな社会とのつながりの積み重ねが
リスクを軽減していくのだと思う。


また私には一人だけ娘がいるが、
彼女が留学の初期に生まれ既に4歳であるのも全くの偶然ではない。
留学の最大のリスクは卒業時の失業リスクであり、
その際に子供がある程度大きくなっていれば
妻も働くことが容易になるのでリスクを軽減できると考えた。

大学院留学というのはどうしても不確実性が大きくなる。
日本に戻ることになった時のセーフティーネットを
考えておくことはとても重要だ。
しかし、日本でのセーフティーネットは
個人的な事情に大きく依存するのでなかなか話題に上らない。
自分の頭で考えることが大切だ。




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テーマ : キャリアを考える
ジャンル : 就職・お仕事

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プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
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   応用も充実。学部上級。

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