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アウトレットモールで散財 or 節約? -- このエントリーを含むはてなブックマーク

WS大の冬休みは短いのでどこにも旅行には行かないが
せめて一日遠出をと思い、デトロイトから北に87マイル(約150km)の
Birch Run という町にあるOutlet Mallに行ってきた。

彼らによれば145のブランドショップがあって
中西部最大のOutlet Mall らしいが、本当かどうかは知らない。
例えば大学ランキングなどでもそうだが
一般的に言って「全米一の◯◯」というのは5~10個くらいあるのが普通だ。

腹立たしいのは、やたらと遠い点である。
デトロイトから北に25マイルくらいまでは市街地なので、
大規模で安価な土地の買収が難しいという可能性もないこともないが、
その先はほとんど空き地や林である。
わざわざ80マイル以上も北につくる必要は全くない。
しかも、Birch Runから近い大都市はデトロイトだけだ。
どう考えてももっと近くに作ることができたはずだし客も増えるはずである。

敢えて遠くに作ったのは、おそらく
アウトレットモールに来るまでの距離を長くすることによって
客の選択肢を奪い、たくさん買い物をさせることが目的なのだろう。

先日、マネックス証券社長の松本大さんが
「カジノは島など、交通の便の悪いところに作らねばなりません。」
と言っていたのを思い出して、それと似ていると思った。

アメリカに来て以来アウトレットモールには大抵年に1~2回行くのだが
行った時には欲しいものを買いまくる。
今回も、ジーンズ、シャツ、靴、セーター、子供の洋服類・靴、食器類、
調理器具など買いまくった。
これは別に私が買い物好きだからではなくて、
そうするのが単に長い目で見れば一番安いからである(*1)。
貧乏人がアメリカに住むための大事な知恵の一つだ。
いずれにしても高いものはあまりないので全部で500ドルに届かなかった。
一日で全部買うので、余計なものを買っている暇はあまりない。
(もっとも、妻は服などはもう少し品質にこだわりたいらしく
日本の通販で買って実家から送ってもらうことが多い。)

そういえば、アメリカの安売りと言えば昔は、
サンクスギビング翌日の「ブラック・フライデー」や
クリスマス後のセールが有名だったような気がするのだが、
最近ではだいぶ平準化してきているようだ。
サンクスギビングの少し前からセールをはじめているし、
クリスマス前からクリスマス直後と同じ幅の値引きをしているようだ。
また、年明けに人が減ってきてからさらに最終値下げをするらしい。
今年は忙しくて行けなかったが、スケジュールが許すなら
サンクスギビングより少し前の平日あたりに行くのが一番
良いのかも知れない。
モールに行くまでにも時間がかかるし、規模も大きいので
休日だとレジや試着の待ち時間が長くなって、
まわりきれなくなるリスクが高い。

(*1)全部ウォルマートとかで揃えるなら別。

うーん、でも買い物って楽しいなあ~。




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テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

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No title

アウトレットモールが郊外の交通の便が悪い立地条件をわざわざ選ぶのは、まさにその客を囲い込む効果に加え、安い買い物をするためにわざわざ遠出をすることによって、消費者に達成感(=気合入れて散財じゃ~、ということ)を与える相乗効果を狙ってもいるようです。実際すごく大きいアウトレットモールは、海外旅行客の目的地にもなってるようだし。

往復二時間あまりを時給にすれば、まずまずのお金になるのに加え、ガス代なんかもかかるわけで、トータルで見て家計にとって節約できるかは、買い物の仕方にもよるでしょうね。どっちみちモール側にしてみれば散財させることに成功してるのでしょうが・・・。

それでも流行ものとか気にせず、多少品質が落ちてもいいと考える人にとってアウトレットは、ありがたい存在ではあります。ウォルマートとかダラーストアまでいってしまうと、cheap過ぎて悲しくなりますからね、cheapな僕でも・・・。

アウトレットモール

>毒の助さん

sunk cost が大きいと、自分の行動を正当化するためにたくさん買いますからね。盛大な結婚式をやるとサンク・コストが大きくて離婚する気にならないのと似ているでしょうか。あ、私は結婚式やってません。念のため。

雰囲気

>ウォルマートとかダラーストアまでいってしまうと、cheap過ぎて悲しくなりますからね、

あの荒廃した雰囲気はある意味すごいと思います。

私は食べ物以外はよっぽど高くなければネットで。。。

洋服

>私は食べ物以外はよっぽど高くなければネットで。。。

私はできれば日本で売っている衣類をネットで買いたいんですが、衣類ってなかなかネットで売ってないんですよね。ブランド物なんか単価が高いんだから、多少のコストをかけて全部ネットに載せとけば相当儲かると思うんですけど。あの業界の人ってネット利用に関してはやる気がなさそう。
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Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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1.ルベーグ積分30講
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   小説のように読める本。
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2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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