統計学の応用分野の日米比較 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

統計学というと、日本ではどちらかというと
アクチュアリー、デリバティブのプライシング、資産運用、
と金融関係の応用に関心を持つ向きが多いが、
こちらの統計学科についていうと、
バイオ関連の応用が7割で、
残りの人達が、エンジニアリング・コンピューターサイエンス関連、
金融関連、社会科学関連、環境関連などを細々とやっているイメージだ。
私の個人的な感覚では、
ヨーロッパの大学でも米国ほどバイオ関連に偏っていないように思う。

米国ではなぜそんなにバイオ関連の応用に偏っているのかというと、
最大の理由は国立保健研究所(NIH)が大学に配分する研究費が、
国立科学財団(NSF)など他の分野の研究費に比べ
圧倒的に大きいからである。
菅裕明著「切磋琢磨するアメリカの科学者たち」に、
そのあたりのことは詳しく書かれている。

一方日本では、特に医学関連については医学部の縄張り意識が強く、
統計学者と医・薬学関係の研究者の分業がまだまだ進んでいない
という側面もあるのではないかと思う。

日本で金融関連の応用に関心が高いのは、
東京が大きな金融センターを持っているという
地理的な面が大きいのだろう。
アメリカでも、コロンビア大の統計学科、NYUの数学科などには、
数理ファイナンス関連をやっている人が比較的多い。

中学生の時、友だちの女の子が「高校は場所と制服で選ぶ」と言っていたが、
アメリカの統計学科を場所で選ぶのも案外悪くないかも知れない。
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ジャンル : 学校・教育

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プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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