統計学に必要なもの -- このエントリーを含むはてなブックマーク

昨日、ネットサーフィンをしていたら
mathboy さんの「ブログで復活 数学少年の部屋」
「統計学は数学か?」というエントリーを見つけた。
2ちゃんねるにも、この問題を議論をしているスレッドがありなかなか面白い
(私もかなり書き込んでいる)。

そこで、数学を6年、統計学を4年、
3つの分野の統計実務を約2年ずつやった者として、
私も「統計学とは何か?」について考えてみたいと思う。

抽象論から入るのは少し難解なので、
まずは、「統計学をやるのに何が必要か?」
という側面から攻めてみたい。

誰が最初に言ったのかは知らないが、
「哲学をやるには、紙と鉛筆があればよい。」
「数学をやるには、紙と鉛筆と消しゴムがあればよい。」
という言葉を聞いたことがある。
哲学は自分の思ったことをそのまま書けば良いのに対し、
数学は普遍の真理を追求し、その過程で人間は間違えるので
消しゴムが必要だということだろう。

この格言に一行付け加えるとしたら、
「統計学をやるには、
紙と鉛筆と消しゴムとデータとコンピュータがあればよい。」
となると思う。

数学との差は、データとコンピュータが必要なことである。
これは、統計学の学問としての進歩を易しくしているに違いないだろう。

例えば、
遺伝子データが整備されることによって遺伝統計学の手法が発達したし、
コンピュータの性能向上によって推定が可能になった統計手法もたくさんある。

頭の外にイノベーションがあり、それを頭の中に入れると
内部から新たなイノベーションが起こる。
それが統計学の面白いところだ。

私の尊敬するある数学者は、
「重要な問題を解くのが一流の数学者、
重要な問題を見つけるのが超一流の数学者」
と言った。
統計学では、重要な問題を見つけるのは、数学に比べれば格段に易しいのだと思う。



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ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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