数学と処女率 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

前回、出産に関する記事を書いたところ毒之介さんから

>僕が学部の時にも妊娠していたTAがいて、
>後半の数週間他のTAと代わってもらっていたことを思い出しました。
>そういえばこのクラスも数学でした。数学者って結構お盛んなんですね。

という指摘があったが、統計上はそうなっていない。
Wellesley College というアメリカでもっとも有名な女子大学が取った
専攻科目別の処女率という統計があり結果は下図の通りだ。

処女率

図から分かるとおり、数学専攻の女性の処女率はもっとも高い。
おおよその傾向として知能指数が高い専攻の方が処女率も
高いという傾向があるそうである。

もっとも、この統計はある程度留保してみる必要があるだろう。
すなわち、男女共学の総合大学では、数学、化学といった分野は
男性の比率が高いので、労働市場の求人倍率とのアナロジーで言えば、
女性に対する求「愛」倍率が高くなり、処女率は他の専攻対比で
低くなる要因もあるように思われる。

話はそれるが、こんな統計が存在することからも
アメリカでは様々な統計が比較的簡単に取られ
公表されていることが想像出来る。

日本の有名女子大で同じアンケートをしたら、
プライバシー侵害で人権問題になる可能性もあるだろう。

アメリカの多くの大学に統計学科があり
私の知る限り日本に一つしかない(*1)のは、
そうした統計のavailability の違いも影響している。

(*1) 統計数理研究所 

ブログ内の関連記事:
婚活で成功したい女性はまず数学を専攻すべき
統計学に興味を持った理由
数学とは自然科学と恋愛の道具
家族連れ留学と出産2
スポンサーサイト


テーマ : 恋愛
ジャンル : 恋愛

コメントの投稿

非公開コメント

びっくりしました。(笑)

こんなアンケートに真面目に答えるのかな?(笑)
アメリカってすごい国ですね。
求愛倍率って考え方も面白いですね。
私の昔いた職場では200人居るフロアで女性が3人とか
でしたが、それでも求愛されない女性は居ましたね。(苦笑)

官庁統計の個票

統計的個票開示とかの先生に伺いましたが,官庁で個票を扱ってられる方は,プライバシまわりにはピリピリしているそうです.定められた処理をしたら,封印して,担当者でもその後は手を触れられないとか…… BSE問題のときのように,アメリカと日本では,人の反応がすごく違うことをずっしり認識していて,下手に出してしまうと,その後の調査でデータが取れなくなることを非常に懸念されているそうです.アメリカのように,匿名化処理してあるとはいえ,ftp でとれるところに国勢調査の個票がおいてあるみたいな話はずっと遠いようです.

No title

>野田一丁目。さん

恋愛も労働市場と同じく、求められる人材がいないと余っている人がいてもマッチングが進みません。

>しましまさん

日本の国民は、いくらなんでもプライバシーの流出を気にしすぎだと思います。個人情報保護法などもそうした意識をさらに煽る考え方で、日本ではあまり良いアプローチとは言えないのではないでしょうか。おっしゃるように、個票開示などをやると、回答を拒否する人が増えて統計自体がつくれなくなる可能性が高いので、なかなかできないのでしょう。これは、官庁が情報を独占したいという事情だけではないようです。

No title

>話はそれるが、こんな統計が存在することからも
>アメリカでは様々な統計が比較的簡単に取られ
>公表されていることが想像出来る。
地理や民族の性質を関連させて統計が取りやすいかを考えるならば、アメリカは多民族国家で様々な出身、思想の人間が居ますからその様な推測は無効だというのが分かると思います。
アメリカにもこれをプライバシー問題と捉える人もいるでしょう。そしてその様な人はスルーされるので恐らくこの統計に含まれていません。
不明な点がある以上、統計としては他の因子も明らかにするべきです。

統計と社会

Q太郎さん:

コメントありがとうございます。

>地理や民族の性質を関連させて統計が取りやすいかを考えるならば、
>アメリカは多民族国家で様々な出身、思想の人間が居ますからその様な推測は無効

私はそんなことは書いていませんが、地理や民族に関係なくとも、社会の構造によって統計の取り易さには違いはあるでしょう。民族の嗜好と社会の一因としての嗜好は異なります。例えば、共産主義国家で思想信条に関するアンケートを取れば正直に答えない人が多いでしょうが、彼らが西側諸国に引っ越せば正直に答えるかも知れません。国勢調査で、いつも知り合いが調査表を回収するから答えないという人でも、全然つながりのない調査員が来れば答えるかもしれません。また、統計を取る側からすれば、日本の個人情報の保護というのは法律的に見ても異常なほどに厳しいのです。これは調査側のメリットを抑え、リスクを大きくしています。

>アメリカにもこれをプライバシー問題と捉える人もいるでしょう。

それは確かにいます。それを理由に答えない人もいるでしょう。しかし、全体としてどの程度の統計利用が許されるかという社会的コンセンサスが国によって異なるのも事実だと思います。また、これは個々の統計の回答率がどのくらいかというのとは少し異なる問題なのでしょう。

>不明な点がある以上、統計としては他の因子も明らかにするべきです。

一般に、不明な点を明らかにした方がより良いのは明らかですが、それは議論をするための必要条件ではありません。例えば、アメリカ人の肥満の割合は所得によって異なり、それを分析することは例えば健康保険制度を設計する上で意味があるでしょう。もちろん、肥満の比率は、人種、地域、職業、学歴、宗教、通勤形態、家族構成、趣味、エンゲル係数などによっても異なる可能性が高いですが、要因を全て知った上で議論するのはベストでもあってもマストではありません。

少し激しめの反論になってしまいましたが、この手の批判は歓迎ですので、気が向きましたらまたお越しください。

Re: 官庁統計の個票

お返事をありがとうございます.
プライバシを懸念すること自体には問題はない気がします.これは,公共の福祉とのバランスの問題ように思います.
実際に,医療などの分野で治療に役立てるのであれば,十分な協力は得られるそうです.分析結果でいろいろ分かって,いろいろな施策に生かせることをアピールできれば協力がえられるでしょう.しかし,現状では利用が厳しく,活用ができず,結果をアピールできず,プライバシとのバランスがとれないというスパイラルに落ちているのかもしれません.
日本でも,今年から,決められたデータセンター内とかでのアクセスもできるようになったらしいので,データ利用の利点がアピールできる結果が出てくればいいと思います.

テスト

結構、いけてるコメント書いたのですが、スパムコメントとされたので、テスト送信です。(お騒がせしてすみません)

No title

いつも拝見させて頂いてます!
勉強になりますし、楽しませて頂いております。
こういう統計はおもしろいですね☆
そうですよね、こういう感じは日本では想像できないですが、アメリカではこういう感じの統計に出くわす事ありますよね~

統計の利用

しましまさん:

>現状では利用が厳しく,活用ができず,結果をアピールできず,
>プライバシとのバランスがとれないというスパイラルに落ちているのかもしれません.

これはそうかも知れないですね。

話は少しそれますが、統計関係の強すぎる規制が参入障壁になるのも問題だと思っています。例えば、収集したデータを社外に流用してはならないという規制があると、データ収集能力のある大企業は良いですが、自らデータ収集出来ないような中小企業は十分なマーケティングができないことになります。(実際問題としては、規制というよりは排他的な業界団体を作ってそこにデータを集めることで参入障壁を作るというケースが多いですが。)



統計

1ファンさん:

ご愛読頂きありがとうございます。暇な時にいろんな統計を調べるのは楽しいですね。私が子供の頃は、国勢図会などを買わないとそういう面白さは味わえなかったですが、今やネットに相当な量の統計が落ちていますので。

タイトルなし

うーむなんだかスパムフィルタにコメントが引っかかってしまいます。禁止ワード入っているとは思わないのですが。

No title

YS Journalさん、毒之助さん:

申し訳ありません。私が禁止に設定しているIPアドレスなどがあるわけではないのですが、ブログサイト側の問題のようです。もしかしたら、処*女とかがだめなんですかね?

お手数おかけしますが、引き続き不具合がありましたら教えて下さい。

Re: 統計の利用

> 話は少しそれますが、統計関係の強すぎる規制が参入障壁になるのも問題だと思っています。

ご指摘のとおりですね.データを持ってるところは提携して中でデータを使い回したり,つぶれた企業のデータを買ったりとかしてデータの集積がすすんでいるようですね.

プライバシ保護データマイニングや秘匿関数計算といった,個々のデータを秘匿したまま統計処理ができる技術はちょっと注目しています.ですが,大手はなーなーでデータをやりとりし,中小はそんな技術もないといった具合で,需要はありそうなのに,計算量の問題などもあって,研究レベルにとどまってます.
※ ヨーロッパでは大きなグラントが付いてるようですが,アメリカではDARPAが予算を付けるような内容ではないみたいです.日本では,この分野で国際会議級でやりあえる人はほとんどいない感じです.

こうした技術がこなれてきて,プライバシが保護される条件下で,中小企業の少しのデータをかき集めてきて分析ができるサービスとかができれば,Amazon とか Google とかのデータメジャーと張り合えようになるかもしれませんね.

No title

しましまさん:

秘匿化で法律をくぐってデータの交換をするというのは、良さそうなアイデアですね。法律的な解釈がグレーになるところも出てきそうですが。

グーグルやアマゾンのような企業についても、日本社会が個人情報保護にあまりに過敏になりすぎると、データの収集に制約が出て良いサービスが提供できない、ということになりそうだと思っています。例えば漢字変換や翻訳の技術に関しても、最終的には個人情報を含むデータをプライバシー保護に配慮しながらどこまで利用できるか、ということにかかってきそうです。

情報のフェアユースに関する啓蒙が必要だと感じますが、それに対する拒否反応もありそうでなかなか難しいところです。

No title

内容は抜群に面白いのですが、データの信憑性、ちょっとおかしくありませんか?数学と科学の83%が同じなのは、母数が少ない可能性を示唆しておりませんか?20%とか25%も切りが良すぎでは?学科との傾向は当たっている様な気も。

結論は、遅咲きは狂*い*咲*きか!?(お*盛*んなのは、大学院へ行ってからですよね?)

それと処*女率が高すぎる様な気がします。で、調べたらWellesley Collegeは元々修道院が前身の様です。それもとびきり優秀で、授業料が高いのにもビックリしました。(データもこの大学のものの様な気がします。)敬虔なクリスチャン(?)で、勉強が出来、お嬢、アメリカでは絶滅に瀕している種の様な気がします。(日本の聖心あたりとの比較データが欲しい所です。)

卒業生にヒラリークリントン国務長官もおりました。(ヒラリーの昔の写真見た事ありますが、処*女っぽかったなー。そしてジョージタウン大学院でビルにたぶらかされたか!?失礼致しました。)

No title

YS Journal さん:

(スパムコメントに認定されてしまったとのことでしたが、私が試したところやはり弾かれてしまったので、回避のためにいくつかアスタリスクを挿入して代理投稿させて頂きました。)

83% が 5/6 なのか、15/18 なのか分かりませんが、確かにサンプル数が少なそうですね。統計屋としては信頼区間が欲しいところです。ただ、このアンケートは大学新聞か何かで取られたものらしいのですが、同時にMITの学生の方の比率も載っていて、概ね傾向やレベル感は似ていました。学費が高いのはアメリカの名門大に共通ですし、聖心やWellesleyの学生が若干保守的であるにせよ特別ってことはないと思いますよ。いや、むしろ私は特別であることを期待したいんですけどもw

No title

ysJournalさんが仰ったことと似たようなことをコメントしたのが弾かれていました。どおりで二人ともスパム認定喰らうわけです(笑)。神経科学と生化学、あるいはコンピュータ・サイエンスと数学みたいなある意味似た分野でまったく反対の結果が出ている意味が分からない。サンプルが街頭アンケートみたいなものだったのかもしれないですね。

ウェルズリーが伝統的に宗教的お嬢様学校であることを踏まえ、さらには妊娠した数学TA頻出との整合性をとるためにも、「数学ガールは処・女・懐・胎する」という解釈が自然のように思えます。

No title

みなさん偉く真剣ですね。
つまり数学者が一番「ピュア」なんですよ(笑)。

No title

毒之助さん:

唐突ではありますが数学科の女性は悪くないですよ。というわけで、一度ry

apeescapeさん:

ピュアでないとピュアry

みなさん喰いつきが良すぎです。コメントはこのくらいにしておきます。

No title

スパムで弾かれましたので、わたし、何かまずいことを書いたかな?と一瞬考えました。。。

アメリカで行われる調査はだいたいIRBの承認を得るので、その調査をする科学的根拠と、守秘義務を守るための対策が万全、明確であれば承認を得るのは可能で、何でも聞く事ができます。端から見るとどうでもいいことが「聞いてはいけない」といわれてしまうこともあります(笑)zipコード(郵便番号)はいいのに、市外局番はだめとか。

日本はプライバシーに敏感な割にはIRBのような機関が機能しているところが少ない印象があります。私が知らないだけということもありますが。

しかし、おもしろい統計探し出しましたね ! 興味深いです。なんでも聞いちゃうアメリカ人、さすがです。

それはさておき、この調査結果は、実際の処*女*率よりも、「処*女であることを自己報告する率」と考えたほうが正確ではないですか?身体検査してないですよね?身体検査でも処*女であることを証明するのは難しいと聞いたことがあります。学部による年齢層の違いからも説明できる可能性があります。年取れば処*女率下がりますよね(笑)社会科学系は社会人入学/留年する人が多いとか?

性行動や違法薬物使用など、この手の調査はたいがい社会的好ましさという要因がからむので実態をつかむのが難しいです。聴き方一つでまったく異なる結果にもなります。

とくに、性行動に関する調査では、男性はover-reporting女性はunderreportingにある傾向があることがいくつかの研究で示されています。

No title

とよじろさんは疫学の方でしたっけ?私より、この手の話にはずっと詳しそうな気がします。

>性行動に関する調査では、男性はover-reporting女性はunderreporting

確かに、年齢を割り引いても将棋連盟会長の経験人数が1000人で、◯◯女優が10人とか言っているのはおかしな話です(笑)。水準のバイアスを測るのは難しそうですが、母集団に偏りさえなければ男女のギャップを図るのは割と簡単そうですね。

プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

検索フォーム
Twitter

Twitter < > Reload

お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

全記事表示

全ての記事を表示する

最近のコメント
訪問者数 (UA)
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
海外情報
35位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
北アメリカ
5位
アクセスランキングを見る>>
人気記事Top10


(はてなブックマークより)

カテゴリー
最近のトラックバック
お勧めブログ