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今日も28日の記事に引き続き団塊世代について書いているのは、
先週両親がはるばる日本から訪れてきたのが理由だ。

母によると父は最近、文句が多くなっているらしい。
受けたサービスに不手際があったりすると、
すぐに文句を言ったり注文を付けたりするそうだ。
日本には「お客様は神様」という文化があり、
日本の慢性的な内需不足はそうした側面を助長している。
高齢者は自分がかつてお客様に尽くしてきたという自負があるからこそ、
引退後はますます「自分を神様として扱うよう」要求する。

しかし、高齢化による社会保障負担の増加と
グローバル化による競争の激化によって労働者の賃金は下がり、
末端の従業員に質の高いサービスを求めるのは酷になってきている。
今後は労働力不足で、人手を使った至れり尽くせりのサービスは姿を消すだろう。
トロフィー型の社会(28日のエントリーを参照)では、
高齢者の態度的価値が重要になってくる。
上のおもりが重すぎると国自体が傾く。

「上級生にしごかれた2年生が今度は新入生をしごく」
というような昔の野球部みたいな不毛な習慣は
そろそろ終わらせる頃だろう。
しごかれる新入生の数が少なすぎて死んでしまう可能性がある。
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テーマ : これでいいのか日本
ジャンル : 政治・経済

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No title

なんというタイムリーなエントリー。

今朝ちょうど、一週間ほどフィラデルフィアに滞在した両親を空港まで見送ってきたところです。この数日間、全く同じことを考えてました。

空港で航空券の発券機にちょっとしたトラブルがあったときの係員の対応ぶりに(その対応は2年間こっちで過ごした私にはむしろ中の上くらいの対応に思えたのですが(笑))、「日本だったら係の人がすっとんできて謝るところよね」とつぶやく母に、「まあコストを含めた選択の問題だと思うよ」、などとおもわずつぶやき返している自分がいました。

どの程度のサービスをよしとするかは、その時々の供給者、需要者の選択の問題。民間サービスであれば民間企業と消費者の、公共サービスであれば行政機関と有権者の、それぞれの選択の問題。

ただ、高齢者は消費者としても有権者としても、それぞれいろんな意味で声が大きい、というところに日本の挑戦があることを、今回の両親の訪問で改めて感じました。

高品質なサービスを求める高齢者と、低賃金かつ高い社会保障負担に耐える若者との間で、今後10年以内に緊張が走る局面がものすごく想像できます。

No title

珈琲男さん:

うちの父も緊張関係は理解していて、例えば電車の中で迷惑な若者がいても決して注意したりはしないそうです。

一方、先日のRionさんのブログの記事:http://rionaoki.net/2010/05/3964
を見て、やっぱり日本は労働力不足にならないかもしれないと思ったりもします。
裕福でない高齢者を妥当な賃金で働かせることができるかどうかが肝かも知れません。

No title

オルテガか何かが、大衆は政府のたくさんの乳房にすがろうとする、という意味のことを言っていたように思うけど、それをやると必要以上に大きな政府にならざるを得ないのね。

自己責任、自助努力とか相互扶助とかが大事と思うけど、確かに若い人には恥ずかしい状況やね。

団塊の世代は1946~7年生まれからで、私は1947年生まれなんやけど。

No title

足立さん:
>必要以上に大きな政府にならざるを得ない

実際、資本主義社会の熾烈な競争の中では企業などの共同体が社会保障を担いにくいので
ある程度大きな政府にならざるを得ない気もします。

日本の過剰なサービスはいつになったらなくなるんですかね。去年、3年ぶりに
成田空港に行ったら小売店の店員の数が多くて驚きました。そんなにいらないだろ、
と思いました。

No title

うけました。
義理の父がそういう感じです。商売がんばってきた人ですし。
実父は教員だったので気むずかしくはなったものの、サービスの過剰要求はしませんね。

No title

suyamaさん:

私はアメリカに住んでいて質の低いサービスを受けざるを得ないので
自分自身もサービスしすぎないよう注意しようと思います(笑)。
でも、周りをみると大学の教員って案外みんな親切なんですよね…。

とても有意義な

情報満載で、とても参考になります。自分はいわゆる”団塊の世代”です。

先日のニュースで『アメリカの労働人口は2050年まで増え続ける』と書いてありました、それに比べ中国は頭打ちになる、そして日本は減少していく・・・・・これは今後の各国の国力の維持にとって差が出てくると考えますが・・・・・・

また今後日本での60歳以上の労働者の活用は、どの時期から必要になってくるのでしょうか、それより外国労働者の受け入れが先になるでしょうか?

統計学で考えると、どんな現象に焦点を合わせるのか、ご教授願いたいです。

No title

goldentroutjpさん:

はじめまして。幅広い方に読んでいただいて光栄です。

>また今後日本での60歳以上の労働者の活用は、どの時期から必要になってくるのでしょうか

これはかなり緊急を要する課題で、団塊世代が完全に引退する前に―2~3年内に―進めるのが
理想です。2040年になると今の仕組みは完全に維持不可能だと思います。具体的には
厚生年金の高額給付者の年金をカットすると共に、年金支給開始年齢による受給額の差を大きくし
て労働人口を維持するのが良いのかなと思います。基礎年金部分は生活保護と一本化する
必要があると思います。
逆に余生を貯金で賄えるような富裕層は今までどおり60歳で引退してよいのでは
ないかと思います。貧しい人ほど長く働く社会になるのではないでしょうか。
65歳で一流企業を定年になった人が何かの手続きのために市役所にいくと
75歳のアルバイトが応対してくれるというイメージですね。

移民受け入れに私は賛成ですが、大規模な受け入れは既に選択肢から外れたと私は思っています。

社会保障制度が一番安定するのは高齢者の定義を「全人口の上から20%」というように決めて
しまい、それを元に労働政策や社会保障政策を決めてしまうことかもしれませんね。

No title

ご教授、有難うございました。

>高齢者の定義を「全人口の上から20%」というように決めて しまい、それを元に労働政策や社会保障政策を決めてしまうことかもしれませんね。

これを参考に各国の労働力の統計を見てみたいと思います。

団塊

儒教による縦社会の影響でしょうねぇ。('A`)

No title

>儒教による縦社会の影響でしょうねぇ。

韓国人なんかは上下関係をもっと気にするようですね。中国人もそこまでではないけど、結構そんな感じです。文化的な影響は大きそうです。

No title

これも日本語が不自由な外国人が低賃金でサービスを供給する社会になってしまえば、コミュニケーション不全のせいで高齢者は質の高いサービスを自然に諦めなければならない状況に追いやられるのでしょう。

日本では世話をしてもらえないから、フィリピンにでも行って介護付の生活しても日本ほど気を遣ってもらえるか分からないですね。高齢者も神様になれる場所は限られてきているかもしれない。

やっぱり日本はもう一度破滅したほうが社会のバランスがよくなるんでしょう。

No title

>日本はもう一度破滅したほうが社会のバランスがよくなる

過剰サービスの問題は、人手が足りなくなれば自動的に解消するので
大した問題ではないかも知れません。各自が意識改革をしておかないと
いけませんよ、という程度の問題はありますが。

一方、社会保障などの問題は、
「破滅しない程度の弥縫策を継続的に繰り返す」のが最も自然な成り行きです。
だから、あと20年経っても、年金どうする、医療と介護どうする、
という話は延々と続いているはずです。

No title

はじめまして。

>昔の野球部みたいな不毛な習慣は
>そろそろ終わらせる頃だろう。

至言だと思います。
今の世代の暮らしのために未来を削り取っているのが日本の現状ですからね。
少子化と貧困化でグチャグチャになった未来など容易に想像できるというのに、現状が殆ど顧みられることがないのは、単に問題に気づかないだけなのか、それとも自分が死んだ後の世界などどうなろうと構わんという態度の表れなのか。

正直、後は老いて死ぬだけの老害からどう思われようとも構わないので、次の世代により良い世界を託していけるような生き方をしたいですよ、私は。

No title

黒屋さん:

高齢者が多い国で社会保障制度改革が難しいのは構造的な問題ですね。
逆に、アメリカのような国はシンガポールなど英語圏の新興国とも人材の奪い合いになるので、もう少し政府に対するプレッシャーが大きそうです。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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