数学科教員のミーティング -- このエントリーを含むはてなブックマーク

先日、学科のミーティングがあった。
学科のミーティングは年度初めと年度末の2度だけである。
私は会議が嫌いなので少ないのは嬉しいことだ。

そういえば日本で働いていた頃、
仕事の性質からグループ会議(15人前後)が頻繁にあったのだが
一度、作業に熱中していてすっぽかしたことがある。
自分が発表するわけでもなかったので
会議をすっぽかすだけなら珍しくないのかも知れないが、
状況が特殊だったのは
グループ全員が10メートル四方くらいの同じ一角で働いていて
会議室もグループの隣りにあったということだ。
私はちょうどグループ員が視界に入らない向きに座っていて
作業が一段落して後ろをみたら誰もいない。
「あれ?」
と思ってすぐに会議中だと気づいた。
既に30分くらい経っていたので入るのは諦めた。

あとでグループの同期から聞いたが会議室内では、
「あれ、Willyがいないんじゃね?」
「彼は、なんか作業してるみたいです。」
「じゃあまあいいや。」
という会話があったそうだ。

閑話休題。

こんなことを書いて良いのかどうか分からないが
WS大の別の学科の教員から、
「学期はじめのミーティングは穏やかだけど、
学期の終わりは業績評価の罵り合いで凄いことになる。」
と聞いていたので少しびびっていた。

しかし、数学科ではそういうのは別にCommitteeを作って
そこで全部やってしまうらしく、極めて退屈な会議であった。

どのくらい退屈だったかというと
一番盛り上がった話題がコピーの話なのだ。
要するに、資源と経費を節約しようということだ。

「院生が本の全ページコピーとかしてるのはやめさせた方がいいんじゃないかね?」
という某教授のコメントから始まって、
「家でプリントすると1枚3セントしかかからないんだけど学校だとどうなの?」
「プリントとコピーとどっちが安いの?」
「裏紙を入れる箱を設置した方が紙を節約できるんじゃね?」
「コピー機はよく壊れるけど、メンテナンスの人はナイスだと一言触れておきたい。」
とか、ほんとにどうでもいい話。
コピーの節約方法なんて議論している組織に
効率的なところはない。

あとは、学科長が授業の履修者数や授業料収入の説明があった。
数学は明らかにお金にならない学問だが教育需要は大きいので
学部生向けの簡単なコースを教えるだけでも
大学としては数学科の収支は黒字になってしまう。
今年度の数学科は特に好調で授業料収入は10%以上増えたようだ。
数学者不要論というのはよくあるけど、
実は研究にお金を投入しなくても成り立っているともいえる。

もっとも来年度は州からの歳入がかなり減ってしまうので、
またしても大学側は授業料の値上げをするとのこと。
値上げ幅は5~10%の間に落ち着くだろうとのことだ。
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プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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