F-1 OPTの延長 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

以前に書いたが、
アメリカにF-1ビザ等で留学すると、卒業後に労働ビザを取ることなく
そのまま1年間アメリカで働くことができる。
これをOPT (Optional practical training)と言う。

アメリカの雇用主が人を採用する際に
ビザを取るのに1年近くもかかるのでは大きな障害となる。
OPTはそうした障壁を除くことが出来、
アメリカに留学する最大のメリットのうちの一つである。

今年、私はPhDを取ったのでH-1Bビザという労働ビザを申請しようと
思っていたのだが、申請のためには卒業証書(diploma)が必要である
と知り、またこれが発行されるのは8月であるということが判明した。

仕方がないので、H-1Bの申請を半年(あるいは1年)遅らせて
OPT を延長することにした。OPTの延長は米国で人材が不足している
STEM (science, technology, engineering, mathematics) 分野に
限って17ヶ月間認められる。また、雇用主が E-Verifyという
認証システムに参加してることが条件だ。

1次ソースではないが、例えばテキサス大D校の
ホームページに説明が載っているようだ。

なお、私の仕事はH-1Bの申請が遅れることにより、
どうやらtenure審査までの期間が1年延びるらしい。
平たく言えば、1年分得をするということだ。
アメリカでは、お役所仕事のせいで労働ビザが取れず、
そのせいで労働条件が有利になる
という
摩訶不思議なことが起こってしまうようだ(*1)。


(*1) もちろん私が故意にやったわけではない。
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テーマ : アメリカ留学
ジャンル : 海外情報

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No title

英語のwikiを見たところ、働けるのはアカデミックな場所に限定されているように見えました。利用できる方はかなり少なそうですね。
逆にいえば、そういうニッチに対する政策があっさり成立して運用されるのはアメリカの良い点の典型例だと思います。

No title

>働けるのはアカデミックな場所に限定

wikiもみましたがそんなことはないと思いますよ。いわゆるSTEM (Science, Technology, Engineering, or Mathematics)の分野の学位を持ち、雇用主がE-Verify という仕組みに登録してありさえすれば民間企業でも問題なくできるはずです。

No title

すいません。STEMの方だけ見てました。
E-Verifyの方を調べてみるとかなりの企業が参加してるみたいですね。
失礼しました。

No title

こういう記事を見ると本当、アメリカに留学してみたいと改めて思うばかりです。

No title

>アメリカに留学してみたいと改めて思うばかりです。

OPT取るために留学、というのはあながち間違った方向ではないです。そして、人材の需給を考えるとやはりSTEM分野、あるいは明確なアドバンテージのある資格が取れる分野ですね。
僕の時は、W大M校の統計学科は最短9ヶ月で修士号が取得可能でした。多分今でもそうです。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
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2.Matematical Statistics and Data Analysis
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   応用も充実。学部上級。

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