アメリカの住宅市場が崩壊中? -- このエントリーを含むはてなブックマーク

最近、家を買いたい…というよりはどちらかというと
家賃を払いたくないという動機で家を探しているのだが、
アメリカの住宅市場では、4月末日で政府から住宅購入者に払われる
最高8000ドルの補助金が終了し冷え込みが予想されている。
買う側にとっては喜ばしいことだ。
8000ドルの補助金が終われば価格への影響は最大で8000ドルか
というと必ずしもそうではない。アメリカでは通常20%程度の
頭金で家を買う人が多いようなので、流動性制約という観点からは
8000ドルにレバレッジがかかって効いてくる可能性もあり
影響を見極めるのは難しい。

これに先駆けて、私の住むデトロイト圏郊外のTroy市周辺では既に
住宅が値下がりを始めているようだ。価格帯別に分けると、補助金の
駆け込み需要のせいで10万ドル前後までの物件がかなり品薄になる一方、
それ以上の価格帯では大幅に下落している感がある。

昨日不動産エージェントに、ある地域の売買情報を調べてもらったところ、
先週売買された物件が約10ヶ月前の売買物件と比べて29%も
安くなっていた。もちろん物件の価格は状態次第なのだが、
2件のスペックはほぼ同じであり、先週売買された物件については
実際に中の状態が悪くない事を確認しているので
大幅な下落であることは事実だろう。

今後は、住宅価格の下落と補助金の終了により
転居・初回購入ともに状況は厳しくなるため、
主役は投資家になると想定され、売買件数は
一層減少するのではないかと思われる。

難しいマーケットになりそうだが、
経済や統計の専門家は自分の資産管理になると
途端に素人同然になることが多いので気をつけなければ。

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テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

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経済学者の投資術

10年前、Business Week で、行動経済学で何かの賞を受賞したアメリカの教授が、賞金の投資方法をインタビューされて、「貯金するだけです。」と真面目に答えてた事を思い出しました。

鋭い考察です。それとも回りを観察しただけ?

No title

以前に割と有名な経済学者が「ソニーの株買ったら暴落しちゃった」
みたいな話をしていたので、あーそんなもんなんだな、と思いました。

話は少しずれますが、学生の時に株式投資で結構成功していた友人が、
「投資顧問会社に入社してから最近勘が鈍った」なんて言ってたこともあります。

No title

買った人たちが、また、ローンが支払えず、売りにでるんじゃないの?

で、安くなるまで、待つ人が多いだろうね。


そもそも、住宅ローンを完済できるのは、日本人ぐらいな。笑

この世でもっとも重たい借金は、住宅ローン。


賃貸用なら、収入が見込めるけど、

自分が住んでしまうと、日々、利息の山を切り崩すのに必死に働かないとならない。


なので、これからの個人が不動産投資をするならば、

賃貸用に買って、それを貸して、この家賃収入で、ローン返済用と、自分の住むボロアパートメントの家賃を払って、自分ではしっかり仕事をする。かなぁ。笑

No title

>賃貸用に買って、それを貸して、この家賃収入で、ローン返済用と、
>自分の住むボロアパートメントの家賃を払って

ほんと、その方が得なんじゃないかとたびたび思っています。
大抵10万ドルを超える物件だと住宅価格/家賃の比率が大きくなってしまいますし。
初めから投資用ならば引越す時も売却の必要がないですしね。
管理会社やテナント選びにリスクがあるというのが難点でしょうか。
そのうち記事にしたいところです。

No title

よく言われるのが、NYとか大都市以外では4年以上アメリカに住むなら、一軒家を購入したほうが安いとうことです。(根拠は??です)売るときのタイミングにもよるのでしょうが、住宅ローンは、賃貸で家賃に消えていくよりは投資している感があっていいのかもしれません。(といふうに連れ合いに説得されました)

家探し楽しいですよ!古い家でもメンテナンスの仕方次第でこうも違うのかというくらいの差がみれるので。不動産屋、売り手との駆け引きもまたおもしろいです。結構ねばって、叩き値で落としました。ローンもリファイナンスして最近では例をみない低利率にできました。すべてにおいてタイミングが良かったです。

現在は2年前に買った家をリフォーム中です。リフォームって、実は転売する時、そんなに回収率が良くないらしいんですが、自分たちの好きにデザインできるのは楽しいです。大学院出た後にペンキ塗りとかするとは夢にも思いませんでしたけどね。。。

そして、中古住宅とはいえ、自分の家に帰るのは、アパートに帰るのと全然違います!

No title

toyojiroさん:

私は本音を言えばアパートの方が気楽でいいんですが、
ご存知の通りデトロイト周辺では住宅価格がかなり安くなっており
家賃を考えると長く借りるのが馬鹿らしくなってしまうんですよね…。

近いうちにまた記事書きます。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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