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統計学の経済的付加価値 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

統計学をやっている人の生産性というのは
果たして他の分野と比べてどの程度で
将来的にはどのようになっていくのだろうか?

アカデミックな分野の労働生産性の比較という意味で
大学の教官の分野別の給与を考えてみよう。

ASA (American Statistical Association)は
毎年、統計学分野の大学教官の給与のサーベイを行っており、
これを先日紹介した
AAUP (American Association of University Professors)
による全分野(医学部除く)の平均給与と比べると、
統計学分野の賃金は全体平均よりも10%程度高いであろうことが分かる。

比較的近い数学分野の平均はほぼ全体平均と同じなので、
統計学の労働生産性は賃金水準で見る限り悪くないことになる。

おそらくこの差の直接的な原因は、バイオ統計や遺伝学などの
分野へNIH(National Institute Health)等から潤沢な研究資金
が与えられているということであろう。

もう少し一般化して考えるなら、
統計学は時代に応じて、生産性の高い
「旬の分野」への応用研究を行っている

ということがその理由ということになる。
その際、旬の分野ほどの生産性は得られないものの、
ある程度その恩恵に与れることは間違いない。

こうした一般論から考えていくと、
統計学はほとんど全ての分野で行き詰らない限り、
長期間に亘って平均をやや上回る程度の
安定的な生産性
を上げていくのではないか、
と予想することが出来る。

もっとも、こうしたコバンザメ的な学問が、
学問的に面白いかどうかというのは
意見の分かれるところではある。
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テーマ : 研究者の生活
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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