アメリカで裁判に巻き込まれた巻~1 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

午後5時くらいに喫茶店でマッタリしていたら、
数学科のメーリングリストから"statistics"という名前のメールが。
開けてみたところ、
「弁護士が裁判で署名の不正が少ない事を示すために
今晩、統計ができる人を大至急探している。報酬は"generous"。」

とのこと。

おー、なんか面白そうなプロジェクトじゃないかー
ということで早速電話したら、
とりあえずトロイ市の日本食レストランでクライアントと会うことに。

食事でもおごってもらえるのかなー♪
とレストランで待っていたら定刻に電話がかかってきて
「外にいる」とのこと。
外に出たら荒い運転のワゴン車に人相の悪い人が3人乗っている。

屋外駐車場の通路部分に一時停車したので名前を伝えたら
「おまえ名刺持ってる?」とぶっきらぼうに言ってきた。
とりあえず、渡そうとしたら車に乗ったまま受け取った。
しかも、自分達の名刺は出さずに。
ほんとに無礼な奴だな(怒)
と半ば切れ気味になっていたところに、
「どこで話をする?」と聞いてきた。
「え?レストランじゃないの?」
と思いつつ「別にどこでもいいよ」と伝えたら、
いきなり車から降りてきて駐車場でミーティング開始(笑)。
本当にあり得ない人たちだ。

無礼者は運転手らしく、一応スーツを着ているが
痩せていて薬中になったような鋭い目つきをしている。
もう一人は、ぼろいスーツを着た落ち着きの無い弁護士で
大きな染みのついた原色の青のワイシャツを着ていて、
スーツの上着の横ポケットにはマクドナルドの紙ナプキン
みたいなのが一杯に詰まっていて外から見えている。
後部座席に乗っていた3人目はがたいの良い黒人で
Tシャツに黒のスーツを着ており用心棒のように見える。
なんだか、学芸会かZ級映画のgangstarみたいで笑いそうになった。

途中で弁護士から名刺をもらったが、どうやらFlint から来ているようだ。
Flint は マイケル・ムーア作の Roger & Me でも知られるとおり
デトロイトを凌いで失業率が全米最高で
最も荒んだ街として知られる。

3人が交互にデータの説明を始めるが、支離滅裂で意味が分からない。
雰囲気がなんか殺気立っていて、弁護士に「ペン!」と言われてから
ボールペンを間違って地面に落としてしまった用心棒が叱られたりしている。

とりあえず、残りの二人(クライアントだろうか)が来るのを数分待つことに。
二人が来て、とりあえずやりたいことは分かったが、
薬中運転手と用心棒が途中で横から補足しようとして、
「お前はいいから!」とまた怒られている。
そもそも何で5人で来たんだろう。本当に効率の悪い人たちだ。

分析自体は大した事はないが、
何故か紙に打ち出した500件のデータをもう一度手入力しなければならない。
「そんなのメールで送れないのかよ!」
と聞いたら、また5人で揉めているので、
「あ、手入力します。」
とつい言ってしまった。

とりあえず結果は送っておいたが、
「来週火曜の朝8時半から裁判あるんだけどそれも来てくんない?」
と言うので、
11時半から授業あるんだけど…と思いつつも
裁判って面白そうだなーとも考えて渋々OKしてしまった。
すぐ終わるらしいし。

そういえば、報酬っていくら貰えるのか聞いていない。
これで総額50ドルとか言われたら本気でキレようと思う。
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テーマ : アメリカ合衆国
ジャンル : 海外情報

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Packard Plant

写真、行ったことがあるので分かるのですが、これDetroit最大級の廃墟Packard Plant(http://www.white-history.com/hwrdet2b.htm)であってFlintの写真ではないですね。
Flintは、危険度ランキングではDetroitに匹敵するのですが、荒んでいる街という感じで、廃墟ではないです。

No title

これはネタじゃなくて実話ですか。正直generousなportionのDomino pizzaとかでお茶を濁されそうそうですねこれは。思いっきりキレる続編を期待したいです。

僕だったらはじめから報酬と仕事の内容がだいたい分からない場合アメリカ人のために仕事はしたくないです。

No title

元数学者さん:

そうでしたか。すみません。Flint で検索して出てきたものだったのですが、画像ファイルの名前がdet06だったので、もしかしたらデトロイトかも知れないと思っていました。記事、訂正しておきます。

毒之助さん:

実話です。Pizzaですか。。。専門職の人が考えるgenerousと社会の底辺層が考えるそれは違うのかも知れませんね。。。裁判行く前に確認します。面倒なのはそこですので。

No title

映画にワンシーンみたいですね。
続編楽しみにしてます!
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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