アメリカ不動産購入記(物件情報) -- このエントリーを含むはてなブックマーク

家を買おうと思い立ったら、
エージェントと会って本格的に家探しをする前に
取りあえずネットで地域の不動産情報を探したいと思うのが普通だろう。

1.物件情報

一番便利な形で不動産情報を提供しているのは、
ZillowTrulia だ。
いずれも地図上に売り出し物件の位置や価格、面積、エージェント名などの
物件情報、推定市場価格、税額、過去の売買情報などを表示してくれる。
売り出されていない家についても、推定価格を見ることができる。
友人の住所を知っていれば、どんな家に住んでいるかほぼ分かってしまう。
また、各地域の不動産市況の分析や、利用者の掲示板なども利用でき大変便利である。
Google Map のページでReal Estate のオプションを使って
Zillow や Trulia と似た操作感で検索することもできる。

他の大手不動産会社もデータベースを提供しているが、
そこまで interactive で 使い易いサイトはあまりない。

これらのサイトの最大の問題点は、
売却済となった物件の更新が遅いことだ。

新着物件はかなりすぐに更新されるが、
すぐに売却された物件がそのまま残っていることも多い。
この問題は、Google Map では特に顕著だ。

Trulia には、実際には売りに出ていない物件、売買されていない物件の
情報が表示されてしまうという不具合もある。これは、単に銀行が物件の
差し押さえを開始したといったような売買と直接関係のない情報が
載ってしまうためである。

より正確な情報を得るためには、
買い手のための不動産エージェント(Buyer's agent) に頼んで、
Multiple Listing System (MLS)と呼ばれる
データベースから情報を送ってもらう必要がある。
これに登録してもらうと、毎日 Update されたリストが電子メールで
送られてくる。
このデータベースは全米の不動産エージェントの飯の種になっており、
一般人による利用は厳しく制限されている。
どうやら個人が一度に入手できる件数の上限は200件程度のようだ。

2.学区の情報

学区は、アメリカの不動産の価値を決める上で非常に重要だ。
教育需要のみならず、住民の質や犯罪率などの代替指標にもなっているためだ。
隣りのBloomfield 市では小学校を統廃合しただけで裁判になっている。

各学区は通常、ホームページを持っており、そこで学区の境界など
様々な情報を見ることができる。"Attendance Area" とか "Boundary Map"
というようなキーワードで探すことができるのが普通だ。
教育熱心な親の多くは、どこが境界線になっているかを
知っていることが多い。

各学校の評価は、School MattersGreat School といった学校比較サイトで
気軽に調べることができるが、もちろん1次ソースにアクセスすれば
学年別の生徒数、成績、人種構成などをより詳しく調べることができる。
ミシガンであれば、ミシガン教育省のページから、
MEAP, MME, ACT などの学校別スコアなどを教科別、
学年別がエクセルシートで一覧になっている。


日本でも不動産業者は消費者よりも情報に富んだデータベースを持っているようだが、
アメリカの不動産情報は上述のように非常に充実しており、
スペックやデータが好きな人にとってはありがたい環境となっている。



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テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

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プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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2.Matematical Statistics and Data Analysis
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