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米国の大学で授業を持つ時の留意点 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

秋学期が、先週のはじめで終了した。
午前中の授業(月火水金)と夜の授業(月水)という
非常に悪い組み合わせで最後まで生活パターンに苦しんだ学期だった。
今学期は、統計の授業は学生の受けが非常によく、
一方で微積の授業は受けが悪いという対照的な結果となった。
その理由をいくつかまとめておきたい。

1.雰囲気作りは重要

一つの理由は雰囲気作りに失敗したという点だ。
元々、午前中の授業は真面目で大人しい学生が多く静かになりやすいが
私は特に朝が弱い方なので、朝の微積の授業は
とっつきにくい印象を与えてしまったようだ。

2.授業は自信を持って滑らかにやるべき

米国の大学で授業をして日本と違う思ったのは、
同じ授業を何回も持つと上手くいくようになるということだ。
アメリカの学生は、先生が授業に関して信頼できる人かどうか、
ということを気にする傾向がある。
何度もやっていると確かに授業が「滑らか」になるので
安心するのだろう。
日本でも予備校で同じ授業を何回も教えたが、
むしろ新米で精一杯やっている先生の方が人気が出たりする。
そのあたりは、基本的に先生を敬う儒教圏とは反応が異なるようだ。

3.数学(勉強法)に対する意識のずれ

微積の授業では、まだ数学的に考える
ということに慣れていない学生が多い。
私は中間試験では考えさせる問題を多く出したが、
それが「パターンに当てはめて答えを出す」
ことに慣れてしまっている学生に不評だったようだ。

学期が終わって気づいた事は、
考えさせる問題が得意な学生と
パターン問題が得意な学生は結構ちがうということだ。
数学は先に進むにつれ、
求められる能力が急に変わることがあるので
教える側はスムーズな移行を心がけなければいけない。


上記の点を反省しつつ
今後の改善につなげたいところだ。
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テーマ : 教師のお仕事
ジャンル : 学校・教育

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No title

このレベルの統計は必修ではなく elective で他の数学系の単位で代替可能というコースではないわけですか。Calculus はいろいろな分野で必修だから取る学生が多く、そもそもモーチベーションもレベルもそれほど高くないことの影響もある気がします。単にやるべきこと(出来るだけいい点とる=パターンを学ぶこと)をやって終わらせたい、と。

No title

毒之助さん:

程度の差はありますが、両方とも取らなければいかないから取っているという学生が多いですね。統計の授業は医学部志望の3~4年生が多めかもしれません。モチベーションは同じくらいと感じます。レベルは少し違いますね。通常、Calculus の後で統計学を取っているはずです。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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