共和党支持者は一体何を考えているのか? -- このエントリーを含むはてなブックマーク


ミシガン在住のYSJournal さんの「アメリカからの雑感」
を時々読ませて頂いているが、このブログは
米国以外に住んでいる人にとって新たな視点を与える。

外から客観的に米国を見ると、
無理にイラクまで攻めて行って
アメリカの財政と中東を無茶苦茶にしたり、
審査の甘い補正予算を使って副大統領が私腹を
肥やしたりしてした共和党のブッシュ元大統領が
(2004年に)再選されたことは全く理解できないだろう。
世界トップクラスの経済力がありながら、
医療制度や教育制度に見事に失敗している国で
いまだに小さい政府を目指している共和党の支持率が
50%前後あることも不思議だ。

もちろん長期では市場メカニズムが社会を豊かにするから
常に共和党を支持するという人はいるだろうし、
移民に対して反感を持っている人や、
キリスト教などの保守的な考え方にこだわる人が
一定程度いることは理解できる。

しかし共和党を支持するアメリカ人が約半数もいる
最大の理由は別のところにあるだろう。
アメリカは選挙の時のみならず、国民もマスコミも
かなり共和党陣営と民主党陣営に分かれている。
小学校で言えば、年中、白組と赤組に分かれて運動会を
やっているようなものなのだ。
冷めた目でニュースを見ているのは世の中の10%だけで、
あとの90%は白組と赤組に分かれて
何も考えず運動会をやっている。


YSJournalさんのブログは、
コテコテの白組(共和党)応援団の文章を日本語で読める数少ないメディア
ではないかと思う。

例えば、最近の記事「2月 アメリカ自動車販売台数」を見て頂きたい。
最初にGMやトヨタの2月の販売台数を優遇措置の影響などを述べ、
続いて、ガソリン価格が自動車販売に与える影響について述べているのは
自然な流れだ。
次の、ガソリン価格が高いのが誰のせいか、
というあたりから雲行きが怪しくなり、
最後は、タイトルとは無関係に
「オバマ政権は、事態の深刻さと比例する様に
お目出度くなってきている。」

という結論に落ち着いてしまっている。

アメリカのラジオ等を聴いているとまあこんなものかと聞き流してしまうが、
日本語で読むと「いかにも」という感じが際立って、
ついニヤニヤしてしまうブログである。
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テーマ : アメリカ合衆国
ジャンル : 政治・経済

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THX

Willyさん、ブログの紹介ありがとうございました。マゾ的な奇妙なうれしさがあります。

さて、私としては自分の事を、コテコテの紅組(共和党は赤、民主党は青です)だとは思っていないのです。ブッシュのときまではそれほど政治的な関心がなかったのですが、オバマが大統領候補に選ばれた頃から、なぜか急に政治に関心が強くなりました。考えるに、民主党がやろうとしている政策に生理的といってもよい違和感を感じた様に思います。

自分的には、保守 (Conservative) 、それもリバタリアンに近いのではないかと思っております。個々の政策では、オバマに賛成する事もあります。(今のところ、Don't ask, don't tell の廃案だけですけど)

まだ泥縄的に勉強中ですが、ルーズベルトが Social Security を創設して以来、共和党も随分と民主党に毒されてきており、所謂、リベラル(最近は、プログレッシブと呼ぶようですが)色が強くなってきていました。

しかし、非常にリベラル色の強かった民主党が両院とも過半数(上院では絶対過半数も)とオバマ政権で、無理矢理通した ObamaCare と、ついに無視出来なくなった国債発行残高と赤字予算で、やっと少し共和党も目を覚ましたと思います。(どちらかと言うと、Tea Party を代表とする草の根の政治運動に突き動かされ、のんびりとという感じですが)

「医療制度や教育制度に見事に失敗している国」についても、民主党の責任です。(共和党も幇助罪が適用されますが)(弁明しながら、共和党コテコテな雰囲気が出てきてますが、真実は変えられません)

尚、「2月 アメリカ自動車販売台数」のエントリーについては、強引なのは自分でも分かっておりましたが、一粒で二度美味しいエントリーを目指してみました。どうしても書いてしまう所を、正確にニヤニヤして頂いて、感激です。そして、無理矢理、ガソリンの話に戻し、そこはかとなく、来月以降の自動車販売数を憂いている私を想像して頂ければと思っております。

以前のコメントへの返事で、紹介して頂けると聴いて、ちきりん批判派としてではないかと思っていたので、あたらずとも遠からずです。(紅白のどちらかという事で、但し、まだ今のところ、ちきりん批判派は圧倒少数でしょう。カツマーレベルを目指せば別でしょうが)

オバマ政権が続く限り、現在の共和党と民主党の対立軸が際立っているので、このコテコテ共和党路線、暫く続くと思います。ターニングポイントは共和党の大統領になる2013年(オバマの再選無しを確信してます。ここでも出てます?)、保守回帰の流れをキチンと厳しい政策(福祉や年金のカット)として実行出来るかという事になると思います。(お礼のつもりが、又、政治的な方向に振れている)

という訳で、簡単ながらお礼まで。

No title

YSJournal さんが「コテコテの赤組」だとは全く思えないですけど。

まず、「アメリカの財政と中東を無茶苦茶にしたり」と仰ってますが、そもそも、歴史を振り返ってみても財政がどの程度で異常か正常かどうかは簡単には判断できない。中東は元から無茶苦茶でむしろ今の方がましでしょ?いや、独裁者を崇拝していらっしゃる方は別の見方があるかもしれませんが。

「医療制度や教育制度に見事に失敗」と言うけれど、自分の価値観に合わない=失敗だという短絡的な考えは止した方が良いですよ。病院や学校に行くことが医療や教育を受けることを意味するのではないんですよ。いや、高額な費用を支払いたい人は行けばいいんですけどね。

ちなみに大統領がオバマであろうとブッシュであろうと、国民が自由を愛する限りアメリカは揺らぎませんよ。どうせ、大統領は顔で選ばれているし、それだけの価値しか無い。ブッシュだって太っちょとお年寄りかは見栄えが良かった。今のところ、民主党側にも共和党側にも自由を愛している人達はいるので将来は安泰でしょうね。

まともに考えた結論としての共和党支持

Willyさん、ちょっと横レス失礼(自分の事でもあるので、ご勘弁を)

Shin様
Reasoning には同意しかねるのですが、結論は、その通り。ご声援ありがとうございます。(民主党に、本当の意味での自由を愛する人はいないと思います)


ここからはWillyさんへの追加コメント

根本的に、民主党を含め、リベラル、プログレッシブには、持続可能な原理原則が無く、最初から破綻しております。

私としても、共和党コテコテではなく、アメリカでいう「憲法保守派」が一番近く、2大政党のものとでは、共和党を支持する事になります。(最近、保守党結成という考え方もありますが、共和党を割って民主党を利するので、現実的にはないと思います)

私は、キリスト教でもありません。アメリカに長く住んいて感じるのは、"way of life" として、キリスト教的な考えが根底にあると思います。(私は、宗教は信仰より "way of life" として理解されるべきだと思っております)自分でも不思議な気分なのですが、私の生まれ育った日本の田舎コミュニティーと同じ様な雰囲気があり、アメリカで暮らしていく事が楽なのはそんな一面も強く影響していると思います。

キリスト教の過激な一派には、眉をひそめますが、それでも、リベラルの無神論者、不可知論者よりは、信用出来ると思います。(リベラルが、クリスチャンという事には、本質的な欺瞞を感じます)

こう書きながら、益々、Willyの罠に深く搦めとられる様な錯覚がしてきました。コテコテ認定は正しいかも。

No title

色んな(考え?)意見の人もいらっしゃるんですねー

ティーパーティーを表現するのに、 internal coherence という言葉を聞いた事がありますが、まぁそんな感じなんじゃないでしょうか。少しでも知識・論理的思考があれば(おそらく中学生でも)受け入れないような話も、それだけ聞いてると納得してしまう、みたいな。カルトに似てますね。

Willy さんの貴重なお時間を無駄にされないよう願っていますw


ちなみに、のんぱらめとりっくを勉強し始めて、ぱらめとりっくを使う目的が分からなくなってきた私に、何かアドバイスを頂けるとありがたいです。

No title

皆様コメントありがとうございます。

YSJournalさん:

どうもです。確かにYSJournalさんはどちらかといえばリバタリアン的ですね。
民主党と共和党がそんなに変わらないというのは仕方ないと思います。
二大政党制の下では、どっちつかずの層をぎりぎりまで取り込むため
どちらの政策もほぼ同じにならざるを得ません。
それにしても、今回も期待通りのコメントを頂いた感じです。

Shinさん:

ブッシュ政権の財政は補正予算を使って、なし崩しで利益誘導した点
が問題でしょう。中東は下から無茶苦茶ですが、更にかき回すことに
正当性は感じません。パパ・ブッシュが再選できなかったのが悔しくて
攻めてっただけですよね?
米国民は、病院や学校以外のところでは余計に先進国に遅れをとっています。
予防が重要な役割を占める平均寿命では発展途上国並ですし、米国の大学生は
自分の興味から専門書を読んだりせず学校の授業にしがみついています。
(と、このくらい引っ張っておきましょう。)

ahoさん:

収束の速度が違いますよね。→ノンパラ

脱帽

Willyさん、完全に読まれてますね。脱帽です。
多分、真実は普遍的で、退屈なものであるという感じでしょうか。(最後っ屁でした)

No title

事情はどの国もそれほど変わってないんだなという印象を受けます。

No title

Dehmelさん:

日本も最近は割とはっきり分かれてきているような感じですね。
昔は両論併記みたいなマスコミが多かったように思いますが。

納得

北米の大学は99割が左ですからね、、、。
特に教授陣や小中高の先生達が極左だから、生徒も公平な判断が乏しくなり、意味も解らずウィスコンシンでギャーギャー騒ぐ小学生(幼稚園生)になるのです。
大学とは、リベラルへの洗脳に疑問を持ち、生徒自らの考えで正しく正論を導くことが真の教養の一つかもしれませんね。目覚めた大学生や卒業生がどのくらいオバマに投票するか楽しみです。

No title

baaさん:

マジレスありがとうございます。
大学が左翼的である事が、卒業生の判断にどこまで影響しているのかは未知数ですね。
大学の教員だって、大学の予算獲得という切実な問題があるから民主党支持なのであって
別にみんながみんな財政的にリベラルな思想を持っているわけではないでしょう。
それを真に受けて、大学の卒業生の大半がリベラルになったとしたら、
それこそネタにマジレスというやつです。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
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2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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