リフォームは3箇所から見積もりを取ること -- このエントリーを含むはてなブックマーク

春なので、アメリカ人の慣習に倣って
パティオ(テラス)のリフォームをすることにした。

先日、隣人と話した時に
「A(前オーナー)は、ひどいものを残していったな!(A left a total mess!)」
と言われてつい意気投合してしまったくらい買う前から荒れていたので、
全部やり直すのは想定内のことではあった。
いざやろうと思うといろいろやりたくなるのが人情というものだ。
440sqft (約40平米)程度の広さだが、全面レンガ敷きにし、
1フィートほどの高さの、曲線で縁取った花壇を両脇に配置しよう
ということになった。

fix-up(※)をしている人の
「リモデルやアップデートは見積もりを3件とってから選べ」
というアドバイスを読んだことがあるので、
大きな案件の場合は3件見積もりを取ることにしている。
相場を知らなければ値切っても足元を見られる。
また経験則として小規模業者に頼んだ場合、
大手の7割前後の価格
になることが多い。
工賃のみのベースでは半額程度だろう。

(※)状態の悪い家を買い、住みながら直して高く売る人。

業者F:
以前にバスルームのリモデルを頼んだ業者Mに連絡。
コンドミニアムの組合が推薦する業者なので安心感がある。
ぼろいコンドには不満だらけだが、
こうした業者を紹介してもらえるのは大きなメリットだ。
大規模なコミュニティーだから「組合の推薦です」
と言えば業者も下手なことはできない。

しかし、業者Mはバスルームやキッチン等が専門なので
紹介された業者Fと3者で話し合いに。
Fは個人的には良さそうな奴だが業者としては曲者だ。
6日も経って出てきた見積書に、
総額($3900)とレンガの面積(200sqft)しか書いてない。
大体、二桁目が8か9になっている値段は疑ってかかった方がいい。
内訳を出すよう頼んだが断られた。工期は5~6日という。
面積が狭すぎると思うが、と何度か問いただしたら、
「正確には 225sqft」、「測り直したけど225-250 sqft」と段々増えていく。
値段は面積に比例して上がるので安心して頼めない。

業者T:
再び、コンド組合のおばちゃんに相談に行き、
建築家が本業で、庭をサイドビジネスでやっているというT氏
を紹介してもらう。同じコンドのパティオを何件も直している。
妻が無理にその場でおおよその見積りを頼んだところ、
「大雑把に3000ドル前後かなあ。工期は7日くらい。」
とのこと。業者Fよりちゃんと測量していったしちょっと安そうだ。

業者E:
地元の大手ガーデニング業者Eに来てもらう。
見積もりに来た人は、ミシガン州立大の
ランドスケープ・デザイン専攻を卒業したらしい。
流石にガーデニング業者だけあって植物にもちょっと詳しい。その場で
「概算で総額2000~3000ドル。工期は2日半。」とのこと。
しかし300ドルはデザイン料として見積書が出る前に払えという。
とりあえず業者2の見積もりが出るまで保留。
妻は結構乗り気だが、一方で、
前金なんて払ったらホールドアップ問題が発生するのでは?
という不安が頭をかすめる。
測量もせずに帰っていった担当者にも不信感を持つ。

1週間後、業者Tから見積もりが来た。
建築家らしく設計図もついているし、
材料費、運搬費、工賃も項目別に説明してある。
レンガの面積も350sqftと妥当な感じに思える。
ただし工事開始は6月中旬とだいぶ遅い。
値段は3559ドル。この段階で、
高い上に内訳も出せず計測もできない業者Fは対象外に。

再度、ホールドアップ問題が気になる業者Eに連絡して詳細を問い正す。
概算がどの程度正確か聞かなければいけない。
同じ値段ならあなたのところが一番良さそうだと褒めつつ、
"how confident are you about your estimate?"
とNoと言えない表現にして質問する。
人は論理よりも言葉の雰囲気に弱いものだ。
すると驚くべき返事が。
「もう一度、注意深く見積もりをしたところ
安全サイドに見積もれば総費用は5000-6000ドル、
うち前金でデザイン料は500ドル。
主な理由はパティオへのアクセスが不便なこと。」
とのこと。突っ込みどころ満載ではあるが、
大きな案件で繁盛してそうな大手業者なので
「細かいこと言う小さな顧客はいらない」
ということを遠まわしに表現したのかも知れない。

結局、業者Tに決定し連絡。
(中国人ならここから300ドル値切るだろう。)
工期の問題は、業者Tの別の顧客に少額のインセンティブを払うことで
順番を入れ替え、前倒しできないか交渉中だ。

交渉は時間がかかったが、決まった以上は完了が待ち遠しい。

スポンサーサイト


テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

値切るのは任せて!

>>中国人ならここから300ドル値切るだろう。

当地に慣れた関西人(例:うちの嫁)なら、見積もりの2割(!!)からカウンタービッドして延々と交渉を楽しみ、500ドルは値切ったでしょう。当然業者はたまらないので、工事の途中で、「やっぱこの金額では足りないので、後600ドル足してくれないと、工事が終わらない」と言い出します。 すると、嫁はそれには大して腹を立てず、また値切り交渉を大いに楽しんで最終的に400ドルアップで決着と.....彼女らの考え方は私には理解できません。
(しかも値切り交渉の理屈はめちゃくちゃで通訳できない事が多いので、街中で買い物するときは、そばにいないようにしています。「広東語わかんない~」とか言いながら、結局値切っているのはさすが。)

No title

kizaさん:

値切りすぎるのも工事がいい加減になるので問題かと思っています。
今回は、単価を調べると個々の材料費のマークアップはほとんどない
(せいぜい20%程度)ようでしたし、
工賃はどうやら65(人時)×25(ドル/人時)とのことで
大量の瓦礫を運び出す手間を考えればそんなものかと
思ったのでそのままにしました。

No title

私も同じ考え方です。
が、彼女らは言われた値段で受けるのは、許しがたい事の様です。
彼女の最後の手段は、「じゃんけんで私が勝ったら1ドルまけてよ。」ですから。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

検索フォーム
Twitter

Twitter < > Reload

お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

全記事表示

全ての記事を表示する

最近のコメント
訪問者数 (UA)
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
海外情報
24位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
北アメリカ
5位
アクセスランキングを見る>>
人気記事Top10


(はてなブックマークより)

カテゴリー
最近のトラックバック
お勧めブログ