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アメリカの銀行とオンラインバンキング -- このエントリーを含むはてなブックマーク

今日は、アメリカ大手銀行のChase から
ダイレクトメールが届いていました。
どういう案内かというと、
銀行の決済用口座(checking account)を開いて
給料振込に使ってくれれば、
100ドルの小切手がもらえるというもの(写真)。
日本の感覚だと、「おーすごい!」という感じになるでしょうが、
こっちでは全然珍しくありません。
その理由は金利にあります。

Chase


日本の銀行は預金の金利も低い
(普通預金平均金利:0.2%)ですが、
そもそも金融市場での円の短期金利も
わずかに0.5%(年率、以下同様)前後ですから、
銀行は貸出や長期債などでリスクを取らない限り
ほとんど利益にはなりません。
一方、米ドルの金融市場での短期金利は現在5.25%前後。
預金の金利はというと、上のChaseの決済口座の例では、
なんと一銭も(いや、一セントも)払っていません。
貯蓄口座(savings account)でもわずかに0.3%です。
従って、例えば平均残高が3,000ドルくらいしかない口座でも、
銀行側には年間で約5%=150ドルくらいの粗利益が出る計算ですね。
そんなわけで、アメリカの銀行はプロモーションで
積極的に預金を集めるわけです。

しかし、そんな濡れ手に粟の利益は
そんなに長い間は続かないはず。
近年は ING direct, Emigrant bank, HSBC dirctなど
オンラインだけで展開するダイレクト・バンキングが
4.5~5.5%前後の高い金利で預金を集めており、
従来型の銀行はどんどん顧客を取られていく傾向にあります。
近年ではCITIBANKなど従来型の銀行も危機感を感じて
金利の高いダイレクト・バンキングを始めたようです。

ダイレクト・バンキング同士の競争も熾烈を極めており、
中には金融市場の短期金利よりも高い金利で預金を集めて
格下げされてしまった銀行もあります。
また、プロモーションで口座開設に対して、
50ドルや100ドルといったボーナスを払う銀行もあります。
(参考:http://life8.2ch.net/test/read.cgi/northa/1129606674/l50)
日本でもジョインベスト証券が
去年似たようなことをやりましたね。

私は生活に必要な最低限の資金だけを
地元の金融機関の決済口座に預けておき、
それ以外をING directで運用して必要な時に
決済口座に振り込むようにしています。
ちなみに自分の口座間の振り込みは無料です。

日本でも、遠い将来、
短期金利が3%とか5%になる日もくるかも知れませんが、
そうなった時にはきっと、
インターネット専業の銀行が幅を利かせるように
なるんじゃないかと思います。

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テーマ : マネー
ジャンル : 株式・投資・マネー

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小切手小切手(こぎって)は、小切手法に基き、小切手法|銀行等の支払場所において、持ち主(または名宛人。以下同じ)に対し振出人の預貯金口座から券面に表示された金額が支払われる証券である。振出(ふりだし。作成のこと)後、他人に渡すことができ、現金の所持や交付

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Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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