夏休みは友人と勉強会をやろう! -- このエントリーを含むはてなブックマーク

何度か書いている通り私のいるWS大では冬休みは長くないが、
夏は5月初旬から8月下旬まで休みだ。
もっとも給料は出ないので休みと呼ぶべきか、失業と呼ぶべきかは分からない。

ともかく、その間に研究してください、ということなのだけど、
流石にだらけるのは避けられないので、今年はT教授、院生のN君と
3人でセミナーをやって確率過程を勉強し直している。
T教授と私は離散の時系列を主にやっていて、
院生のN君は多分 nonlinear programming か何かをやっているのだが、
確率過程もある程度きちんとやっておいた方がいいよね、
ということで興味が一致して集まった。
もっともT教授にしてみれば、
「おまいら、確率過程ももうちょっと真面目にやれよ」
ということなのかもしれない。

数学科の学生の特徴は、自分達でよく勉強会を開くことだ。
特に日本の数学科はその傾向は顕著だ。
数学は、理解するのに必要な能力と教えるのに必要な能力の差が
あまり大きくないので、この方法は概して良い勉強方法だ。
数学以外の分野でも、理論分野ではそれなりに成立するだろう。

2~6人くらいで週毎にスピーカーを決めて一週間に一度セミナーを開く、
というのが一番オーソドックスな形式だが、
学生時代に冗談半分でいろんな形式を試したので紹介したい。

1.毎日セミナー

学部生の時、東大出版の解析入門を読む時にやった方法。
夏休みは毎日みんな暇なので、月~金まで
毎朝9時に集まって午後3時くらいまで勉強会。
準備する時間はないのでその場でみんなで考える。
そのあと、みんなで喫茶店で雑談するなり遊びに行くなりする。

→ 仲良しグループでやると楽しい。男女のグループならなお良し。
1人で本を読むよりは長続きするが、ちょっとだらける。

2.一日おきセミナー

院生の時、早く読み終えないといけない本があって友人と二人でやった方法。
1週間は7日あるので、
準備 → セミナー → 準備 → セミナー → 準備 → セミナー → 休日
のローテーションで続けていく。
セミナーの日はあまり読み進めないので、実質復習・休息日と言える。
私が読んでた本だったので毎回自分が発表して、友人は聞き役。

→ 確かに早く進める。
ただし、私の能力では準備一日では要約している時間がないので、
ベタッと全部読む感じになる。また他に予定がある人には無理。
聞く側にとって良いかどうかは不明。

3.授業中セミナー

学部3年の時、あまりにつまらない授業があったので、
授業開始直前に同じ分野の人で別室に移ってセミナー。

→ つまらない授業に出るよりはまし。
授業時間中はみんな予定がないし学校にいるので人を集めるのが楽。
先生が怒るかどうかは不明。ご自分のリスクでどうぞ。

4.深夜のゲリラ・セミナー

学期中の土曜日の午後7時頃、いきなり友人から電話があり
「今、○×大の教室にいるんだけど、来ない?」
翌日曜日に集まる予定があったので、その前夜祭(?)として
双線形形式かなんかの本を読むことに。

→ 眠くて身につかない。そんなセキュリティーの甘い大学が
  現在もあるのかどうかも不明。

5.24時間セミナー

表題の通り、24時間連続のセミナー。交代でしゃべる。
大学では無理なので、自宅に模造紙のようなホワイトボードを持ち込んでやった。
おなかが空いた時は、近所のファミレスで一時休憩。

→ 気合を入れてくるせいか、最初の12時間は結構はかどる。
その後はしゃべっている人はいいが、他の人が順次居眠りという事態に。

いろいろやってみたものの、一番緊張感を保てるのは、結局、週に一回集まるという形式だ。


そのうちオンラインでの勉強会もやってみたいが、問題は黒板やホワイトボードが使えないことだ。
以前に、SAMSIという学会主催のWeb上のセミナーに参加した事があり、
発表者が手書きパッドのようなものを使っていたことはあったが、
複数の人がインタラクティブに使うのはまだ難しそうだ。

また、これは勉強会ではないが、
W大M校にいた頃に韓国人の女の子がよくやっていたのは、
2~3人で集まって監視し合いながら各々自習するという形式。
ただし、男女二人ではむしろ気が散る可能性が高いし、
男同士でやるとキモい感じになりそうだ。

日本もそろそろ夏休み。
学生でこの夏予定のない方は、勉強会の予定を立ててはいかがでしょう。
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テーマ : 算数・数学の学習
ジャンル : 学校・教育

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統計学の教科書

はじめまして、統計学のキーワードからこちらに来ました。
統計学の教科書についてお聞きしたいのですが統計学の教科書でオススメの本はありますか。
またアメリカの大学や大学院でよく使われている教科書はどんな本でしょうか。
よろしくお願いします。

Re: 統計学の教科書

べいずっちさん:

学部2年生以上の方で、日本語で数理統計学を初歩からということであれば、
内田老鶴圃の「数理統計学―基礎から学ぶデータ解析」がお勧めです。
ただし、「基礎から学ぶデータ解析」という題名はほとんど嘘っぱちで、
普通の数理統計学の本です。

英語では、先学期、修士向け(日本の学部上級程度?)の授業で使ったのは、
Mathematical Statistics and Data Analysis (John Rice)です。
こちらは基礎から応用まで扱った盛りだくさんの入門書です。

測度論を使った数学的な数理統計学の本ということでしたら、
お勧めはありません。どの本も難解ですし、なんだかなあという感じです。
きっと書くのが難しいのだと思います。
古典ですが、依然として
Theory of Point Estimation (Lehmann & Casella)と
Testing Statistical Hypotheses (Lehmann & Romano)が
統計学科のコア・コースでは最も使われていると思いますし、
一番良く書かれた本なのではないかと思います。
Mathematical Statistics (Bickel & Doksum)の 1st Edition
が良いという人もいますが、私は読んだことがありません。
2nd edition は評判が良くないようです。
米国の主要な統計学科がコア・コースで使っている教科書は、
大学名+mathematical statistics
などのキーワードでググると、大体調べることができます。

統計の教科書

御返事ありがとうございます。

私は心理統計学を勉強・研究しています。

今現在は先生から勧めれた、Introduction to Mathematical Statistics

で勉強しています。

Theory of Point EstimationとTesting Statistical Hypotheses について

は知りませんでした。

難易度はどれくらいなのでしょうか。自分の研究にどこまで数学が

かかわってくるか難しいですが、大学院が終わるまでには

できるかぎり勉強していきたいです。

統計学の本の件、ありがとうございました。

No title

べいずっちさん:

Lehmann の2冊は、数理統計の本を一冊読んだあとで、測度論をやってあれば読めます。
ただし統計学科の学生でさえ、「コア・コースが終わってから使わないなぁ」なんてぼやいている人が多いくらいなので、統計学や確率論を専攻する人以外は、読む必要があるのかどうかやや疑問です。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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