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学科の事務員が削減された -- このエントリーを含むはてなブックマーク

州立大学は近年どこも財政難で経費の削減を迫られている。
もちろんうちの大学も同様だ。だからこそ、
コピーの数を減らせとか、どうでも良いことが議題になるのだが、
そんなのは単なる目くらましであって、
要するに人件費を減らさなければ経費は減らせない。

教員にしても、学部向けのコースは
修士卒のインストラクターや非常勤講師の割合をもっと増やして
助教以上の教員を減らせば大幅に経費が削れる
のは間違いない。
あくまで感覚的なものだが、
1コースを教えるのに必要な費用は4割くらい下がるだろう。
まあ、そうすると自分も解雇される可能性があるわけだけど。

しかし、現在もっと問題になっているのが、
無駄な事務員がやたらと多いことだ。
数学科には5人のフルタイムの事務員がいて、
概ね以下のような状況になっている。


職員A:事務のまとめ役。ビザ関係、庶務、学生対応を一手に引き受ける。

職員B:会計担当。勤務時間中も不在のことが多い。
    一応仕事はしているが、大学の会計部門との単なる連絡役のことも多し。
    電話をしていない時は大抵 You Tube を見ている。
    昨年、業務用パソコンをウイルスに感染させた。

職員C:教員用テキストの発注が仕事だが、仕事が超雑で単なるボトルネックになっている。
    出版社に自分で問い合わせた方が断然早くて確実。

職員D:セミナー、授業、院生の論文のスケジュール管理と求人情報の転送。
    暇そう。

職員E:年に3回だけ、学科の授業とオフィスアワーのスケジュールを表にしている。
    (スケジュールや教室割を自分でしているわけではない。)
    仕事がないので机の上には常時何も置いていない。
    私は自分の予定しかチェックしていないが、ほぼ毎回間違っている。
    間違いを具体的に指摘しても気付かないことも。

正直、フルタイムの職員が2.5人、
多く見積もっても3人いれば十分こなせそうな仕事だ。
今回、退職することになったのは職員Eだが
正社員の解雇はそんなに簡単ではないはずなので、
おそらくわずかな割り増し退職金をもらって
本人が早期退職を選択したとかそういうことなのだろうと想像。
学科長から来たメールも「職員Eが解雇された」ではなく、
「職員Eのポストが消滅した」という微妙な表現になっている。

研究や教育の根幹は守らなくてはならないが、
世間が不況の中、大学もそのくらいのリストラをするのは当然だろう。
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テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

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No title

いつも楽しみに拝見しております。
「障害者レベル」という言葉は不適切だと感じました。
障害を持っても素晴らしい能力を持った方はたくさんおられます。
おそらくそういう意図でかかれたのではないと思いますので、連絡させていただきました。

No title

いつも楽しみにさせていただいてます。
最近内部告発的なものが多くてWillyさんの身が心配になりますが(笑)、反面学生側から見えない大学の一面を伺えてとても興味深く感じます。
今回のポイントではありませんが、学科長の”微妙な表現”の仕方が、はっきりモノを言う(と日本で聞くだけですが)USのイメージを少し変えられました。

No title

東大数理も5人ぐらいいたような気がするんですよね。
数理の場合は図書館の管理があるんで仕方ないかもしれませんが、まあ3人でやろうと思えばできるでしょう。

No title

3renshoさん:

お詫びして訂正させていただきます。本来の意図は、
一般事務をこなす上で支障があるレベルということです。

Mikさん:

こういうことを書いてしまうのも、日本語で書いているからではありますが。
別にうちの大学の数学科が特別ということではなく、
どこの公的組織でも似たような問題があるというのが趣旨です。
日本の場合は、個人レベルでは真面目に働いているのだけども
そもそも無駄な業務が多いという傾向があるのに対し、
アメリカの場合は本当に仕事がない人がいるので目立つ気がします。

ちなみに、無駄があるから予算を削れというのはちょっとズレた議論です。
無駄があり、無駄を削ることが可能な場合に予算を削れということなわけです。
予算を削ると、重要な部分が削られて無駄な部分が残る、
ということも非常によく起こりますので。

アメリカ人は本音は全然言わないですね。
違いがあるとすれば、何かして欲しい時に取りあえず頼んでみる、
というところでしょうか。

axeさん:
東大はうちの大学より規模が大きいですし業務の種類も多いような気もします。
もっとも学生だった私は、
事務室の中に入ったことがないので中のことはよく分かりませんが。

No title

学生の目線からだと事務員って忙しいのかどうかよく分かんないんですよね。
ただ、窓口4時終了とかやられると人を増やせよ…と思いますが。
3時に行ったときに担当者は帰りましたと言われたときは殺意が湧きました。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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