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日本と異なる米国のテレビ・DVD事情(3終)コンテンツ配信サービス -- このエントリーを含むはてなブックマーク


今回は、パナソニックのブルーレイ・プレーヤー(DMP-BDT210)を使って試した
米国のオンデマンド配信サービスと、以前にPC経由で試した iTunes の
映画提供サービスの使用レポートを日本人の視点でまとめてみたい。

1.Netflix

Netflix は以前に書いた通り、元々は郵送による大手のDVDレンタル業者で
以前に愛用していたのだが、最近はストリーミング配信に軸足を移している。

従来は $8.99/月 で、無制限のDVDレンタル(ただし1回につき1枚)
とストリーミング配信(無制限)の両方をあわせて利用できたが、
今年7月に事実上の大幅値上げを行い、それぞれを $7.99/月 とした。

まず、肝心のタイトル数だが、
全部で1万タイトル程度とDVDの約10万タイトルに比べ心もとない。
特に、著作権料絡みの交渉が難航しているせいか、
有名タイトルが少ないのが欠点である。
例えば、Lord of the Ring や Fahrenheit 9/11 のような少し前の
有名なタイトルもオンラインではカバーされていないし、
黒澤明のような米国で人気のある昔の邦画も、
1,2の例外を除いてカバーされていない。

日本人にとってありがたい英語字幕が出せるタイトルの数も非常に
少ないようだ。Netflix は、この点で聴覚障害者の団体から
差別を理由に訴えられていて、今年中に「視聴回数ベース」の字幕付き
タイトル数を8割まで高めたいそうだが、これはタイトル数ベースでは
依然としてかなり物足りない水準だろう。

画面上のインターフェイスは、思いのほか使いにくい。
PC上では監督名などでも検索が可能だが、
テレビ画面上のインターフェースでは、作品名での検索か、
大雑把なジャンルでの検索しかすることができない。
この点の改善は大して難しくないと思われるので是非ともやって欲しいところだ。
もっとも、Netflix のお家芸である「お勧め映画」を探してくれる
システムはPC版同様かなり重宝する。

全般的に不満は多いものの、定額で見放題のサービスを
提供している業者はまだ少ないため、
テレビ代わりに気軽に映画やドラマを見るのには使えそうだ。
やはり、一本ずつお金を払ったり郵送してもらったりするのに比べると
圧倒的に気楽で、いわば「9時からの2時間ドラマ」を見る感覚で
どんどん見る事が出来る。

ただし邦画は数十本しかないと思われるので、日本語コンテンツを
重点的に見る人は数ヶ月で飽きてしまうかも知れない。


2.Amazon Instant Video

Amazon がやっている映画とTVエピソードの配信サービス。
Amazon Prime 会員 (年80ドル、一般商品の配達が無条件で無料かつ2営業日以内になる)は
1000本程度の映画・TVエピソードが無制限で見られる。
その他の動画は一本あたり、レンタル3ドル、購入6~10ドル程度となっている。
(購入しか選べないものもある。)

基本的に、Prime 会員向けの無料動画はお試し用で、
著名なタイトルは有料となっていることが多い。
有料版を含めれば、著名タイトルのカバレッジはNetflix よりも広いかも知れないが、
気軽に見られない点はマイナスだ。

検索は、Netflix に比べるとやり易いが、
「お勧め映画」を探してくれたり、自分でカスタマイズしたリストを
作ったりする事はできない。

現在のところ、字幕は英語以外の動画のみに提供されている。
(ちなみに字幕をオフにする機能があるらしいが、操作方法がよく分からない。)


3.iTunes

Apple がやっている映画とTVエピソードの配信サービス。
PCを用いてダウンロードするか、Apple TV をテレビにつないで見る。
PC以外のApple社以外の製品では見る事ができない。ここが最大の難点。
個別タイトルの販売のみで、レンタル3ドル、購入10~15ドル程度。
カバレッジは、Amazon Instant Video とほぼ同様。

以前に紹介したとおり、日本語環境の点から見ると、
iTunes のすごいところは、既に日本語環境(例えば洋画の日本語字幕)
での配信を既に開始している点だろう。

私の環境では、PCにダウンロードしてからテレビにつないで見る必要があり不便だが、
Apple TV を買えば、そうした不便は解消される。
一方で、Apple TV では、Netflix 等を見た時に
subtitle が再生できないという欠点があるようだ。


4.YouTube

おなじみの YouTube がテレビ画面で見れる。
英語タイトルの作品を検索してみるにはそれなりに使えるが、
一方でインターフェースが英語および一部の欧州言語にしか対応していないため、
日本語タイトルの動画の検索は困難。



全体として、現在のネット配信サービスは
コンテンツもインターフェースもまだまだ発展途上で使い勝手は良くないが、
ケーブルテレビに毎月50ドル近くも払う時代は終わりだろう
し、
タイトルが充実しているとはいえ物理的なDVDレンタルは見たいときに見れないのでやはり不便だ。
今後のコンテンツ充実に期待したい。



関連するエントリー:
日本と異なる米国のテレビ・DVD事情(1)米国のテレビ事情
日本と異なる米国のテレビ・DVD事情(2)コンテンツ提供機器

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テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

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No title

北米のコンテンツの充実具合が日本よりも優れていてそこがうらやましいと思うばかりです。
日本でもケーブルテレビやスカパーがありますが・・・それでも最新のものがみたいとなると北米に住むしかないような気もします。

No title

Dehmelさん:

詳しいことはよくわからないのですが、iTunes の米国サイトからダウンロードすることは
できませんか? そういえば、Netflix なども日本から利用できるのかどうかはよく知りません。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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