マーライオンはがっかりスポットか? -- このエントリーを含むはてなブックマーク

今年の2月に、就職面接を受けにシンガポールに行った。
残念ながら採用はしてもらえなかったが、たいへん興味深い国だった。

基本的に僕は観光旅行が嫌いなので、新婚旅行で行ったセブ島を除けば、
いまのところ自ら進んで新しい国に行ったことはない。
行くのはもっぱら国内のリゾート地だけである。

一方で、仕事なり試験なりで仕方なく遠くに行くのは好きだ。
特に就職活動となると、現地の生活情報を真剣に集めることになるし、
現地で働いている人たちとほとんど一日中話をすることになる。
はっきりいって、観光旅行の十倍は面白いのではないかと思う。

初めて見たシンガポールは、僕にとって未来国家のような凄い国だった。
国は戦略的に投資を行い、多くの先進国の経済水準を
抜き去った今もなお、高成長を続けている。
人口過密国家でありながら、
政府が国民に安価な住宅を提供しているし、
先進的な道路課金システムと道路税制のおかげで渋滞もほとんどない。
中央政府と地方政府が同一なので、
日米のような財政政策や公共投資のねじれも生じない。
外国人の流入によって少子化対策のコストなしに経済は活性化し、
人口の25%を占めるマイノリティー(主にインド系・マレー系)は
自由な雰囲気と英語の公用語化に一役買っている。
年金は完全な積み立て方式で、政府の裁量は最小限に抑えられている。
受験戦争は確かに激しいものの、教育水準は非常に高い。

そんな未来的に映る国が、民主主義によってではなく
リー・クアンユー率いる一党独裁によって生まれた
というのは非常に興味深い事実だ。
そして国のど真ん中に鎮座する風変わりなマーライオンを見たとき、
このシンボルも一党独裁の下だからこそできたものなのだと納得した。
(マーライオンは1972年にリー・クア・ユーの承認で建設された)。

そんなわけで、マーライオンは僕にとっては全然がっかりスポットではなかった。

帰りに空港で、娘にマーライオンのぬいぐるみを買った。
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テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

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プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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