幼稚園バスの中で -- このエントリーを含むはてなブックマーク

住んでいるT市の公立の小中高校は1月3日から授業が始まった。
最高気温は氷点下だし、何もこんなに寒い1月に3日から
授業を始めることはないと思うのだが、
夏休みを楽しみたい人や、
夏休みに短期の仕事をしたい教員や高校生が多いということなのだろう。
授業は、途中に1週間の春休みと何回かの定休日を挟んで6月15日頃まで続く。
年度が終わる日は地域や学区により、結構大きく異なるようだ。
地域によっては5月中に終わるところもあるし、遅いところは6月下旬まである。
こうした差は公立校の間でも学力の差となって現れるのかも知れない。

6歳になる娘は現在、キンダー(幼稚園年長に相当)に通っており、
先学期は朝は車で送ってもらい、帰りは迎えに来てもらって歩いて帰っていたのだが、
1月からは通学用のバスに乗りたいと言い出した。
アメリカの子供は友達と遊ぶ機会が少ないので、
確かにバスで通学した方が友達と話せて娘のためにもよいだろう。

もっとも、僕が幼稚園の年長組の頃はバスの中は退屈なことが多く、
友達と話をしていない時は、ずっと数を数えていた。
ある時に1から数え始め、次の日はその続き、とどんどん続けていき、
卒園までに54000くらいまで数えた。
もちろん、こんな壮大なプロジェクトが進行中であったことは
誰にも秘密にしていた。
ある日、一つ年下の友達と隣に座ったので僕は、
「知っている中で一番大きい数はなに?」と尋ねた。
その子が「120」と答えるので、
「120の次の数は121なんだ。それは120より1大きい数だよ。
その121よりもさらに一つ大きい数は122だ。2は1より一つ大きいからね。
122よりもさらに一つ大きい数は何だと思う?それは123だよ。
どうしてかというと、123の3は2よりも1大きいからね。・・・」
となるべく詳しく、時間をかけてその友達に説明し続けた。
その友達は、130くらいまで大人しく聞いたあとで、
「もういいや」と言って他の子と話し始めた。
僕は、その年下の友達が新たに10個の数を覚えた事にとても満足しながらも、
まだまだ続きがあるのに途中でやめてしまった友達が少し不満でもあった。

130までまじめに聞いていたその友達は
きっと立派な大人になったのではないかと思う。
リア充とコミュ障の人生は、幼稚園の頃から分かれてしまっているのだ。

娘はバスの中で何を考えるのだろう。



小さいお友達用




大きいお友達用(高校生以上)

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ジャンル : 育児

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プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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