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米国大学教員は低所得 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

来年あたりに、サバティカル(研究休暇)を取って他大学に滞在しようかと考え、
M州立大学のセミナーに参加するついでにそこの学科長と話をし、
さらについでに住環境を調べようと少し町を回ってみた。

町の雰囲気は歩いてみないと分からない事も多いが、
アメリカの場合は、データを検索すれば分かることもかなり多い。

知らない町のことを調べるとき、私は、まずwikipediaで、
人口とその増減、人種構成、所得水準、産業構造等をチェックする。
遠隔地なら、天気予報のサイトで月別の平均気温を調べる。
この段階でおおよそどんな町かは見えてくる。

続いて、グーグルマップで地図をチェックし、
小中高の学区とそのレベルを調べ、
続いて圏内のアパートと住宅価格を検索する。
また、心配な地域なら地域ごとの犯罪率も検索する。

さらに、航空写真で市の様子を見て、
最寄りのショッピングモールや
スターバックスやパネラブレッド(喫茶店)、ウォルマート、
ホールフーズの位置などを確認する。
ここまでやると、他に何も情報がなくても
住みやすい町かどうかは大体分かってしまう。


閑話休題。
ざっと町の様子を調べた後、
アパートを少し見てみようと思って、ネットで調べて
大学から2マイルほどのところにあるアパートのオフィスを尋ねてみた。

オートロックがかかったビルだったので、
インターホンを使ってオフィスの人を呼び出す。

オフィスの人(以下、OF):「はい、なんでしょう?」
私:「オフィスの方と話がしたいんですが。」
OF:「(ちょっと訝しそうに)それでは今開けます。」

私:「こんにちは〜!」 ← はじめは、大げさに笑顔でナイスに。
OF:「こんにちは〜!」

結構、愛想の良いかんじのおばちゃんである。
ちなみに、何故か米国のアパートのオフィスの人は9割方太っている。
いや、むしろ痩せている人を見た事が無い。

私:「いくつか質問があるんですけど。」
OF:「何かしら?」
私:「来年秋から部屋を借りたい場合、いつ頃申し込むといいですか?」
OF:「あのー、ここはリタイヤメント用で55歳以上の方限定なんですよ〜。」
私:「あ〜、そうでしたか。それで(古い)キャデラックとかたくさん止ってるんですね。」

OF:「学生さん?」
私:「いや、ここの大学に1年間来るかも知れない大学教員なんですけどね。
   ここの大学の先生やスタッフの方ってどのあたりに住んでるんですか?」
OF:「私は、K市(注:かなり遠い市)から週1-2回来てるだけなので
   このあたりの事は良く分からないの。」
私:「そうでしたか。」
OF:「すぐ隣のアパートもうちの会社がやってるんだけど、そこは誰でも入れるわよ。
   それに、そこのオフィスの人は、このあたりに住んでいる人のはずだわ。」
私:「そうですか。アパートの名前は何ですか?」
OF:「前の道路を左に出て、すぐに左に入る道があるので分かると思うわ。」
私:「分かりました。」

気を取り直して、隣のアパートへ。
入り口に「工事中」の看板が。
敷地に入ると理由は良く分からないが、どうも雰囲気が変。
建物が古いわけではないが、家族でここに住める気が全然しない。古い車も多めだ。
引き返そうかとも思ったが、よく考えると庭が全面工事中のせいかも知れないし、
古い車は多いが一応、新車も1台止っている。
オフィスはどうせ目の前だし、行っても損はないだろう。

オフィスの建物に入ると、なんだか暗くて古い感じの共有スペースが広がっている。
ソファーなどが置いてあるが、今やあまり使われている形跡はない。
今住むT市にはない雰囲気だが、町が違うのでこのあたりでは普通なのかも知れない。

オフィスの人がいるところは、半分ガラス張りだが壁で仕切られている。
100軒強程度のアパートのようだが、オフィスの人は二人いて
二人とも電話で話をしている。
二人とも典型的なアパートのオフィスの女性という感じだが、
普通、100軒程度のアパートというのは
事務員1人でも暇を持て余すようなところであり、少し妙な感じだ。

とりあえず、壁の外の椅子で座って待つことに。

一人の管理人は電話を切ったようだったが、間髪入れずにまた掛けている。
もう一人は、長電話になっているようで、なんだか仕事の話をしているのか、
世間話をしているのかよく分からない。
暇だから、友人と長電話しているのだろうか。
いまや、携帯で通話している人すら少ないというのに・・・。

ドアが少し空いているので、気をつければ会話が聞こえることに気付いた。

「それでね、彼はデフォルトしたの。・・・・。というのも、彼の家族がね・・・。」

やっぱり世間話なのだろうか。
数分後、ようやく電話が終わったのでオフィスの人に話かける。
昔の映画にでてきそうな、化粧が濃くて象のような顔の老婦人だ。

私:「一つ伺いたいんですが、来年秋から部屋を借りたいならいつ頃申し込むと良いですか?」
象:「!・・・。」 ← 絶句してる
私:「・・・。」
象:「あなた、学生?」
私:「いや、大学教員ですが、ここの大学に来年来るかも知れなくて。」
象:「ここは、tax property。低所得者向けです・・。」
私:「!」

どうも一杯食わされたらしい。

動揺して、帰る時に自動車用の出口と入口を間違え、
すぐに気付いて車を右に寄せたが
入れ替わりで入って来たローインカムに
「ARE YOU SERIOUS?!」 となじられる。

ついでに、私の車の後ろには、
釣られて入り口から出ようとしている別のローインカムの
車が続いていたのだった。
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テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

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プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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