統計学科同期の就職先の動向 -- このエントリーを含むはてなブックマーク


統計学科というのはいわゆるマイナーな学科で、
事務方もやる気がないので、
placement つまり 卒業生がどんな仕事に就いているのか、
学科のホームページを見てもあまり詳しく書いていない。

出口が見えなければ、志望する人も減ってしまうので、
私の同級生がどんな感じになっているか紹介してみたい。

まずPhDプログラムへの入学が20名くらい。
そのうち2~3割がドロップアウトする。
うち、いわゆるQualifying Examでキックアウトされる人も少数いるものの、
大半は授業が分からなくて自然にやめていく人たちだ。
なので、誰がいつ辞めたのか私はほとんど知らない。

残りのうち、
4、5、6年間で卒業する人が大体3分の1ずつ
就職先は年数に関わらず、
製薬会社が3-4割、
その他民間企業(金融,ソフトウェア等)に1-2割、
大学のポスドクに2-3割、
大学の助教に2-3割
という感じである。
ここ1-2年は、製薬以外の民間企業への就職は厳しくなっているので
製薬、ポスドク、助教が3分の1くらいずつである。外国人が多いので
母国に帰る人もいるが、全体の10-15%ではないかと思う。

どの仕事に就くのが難しい、というのは実はあまりない。
もちろん、Stanfordの助教になるのは一番難しい部類に入るだろうし、
民間ならヘッジファンドに就職するのも難しいだろうが、
あくまで個別の問題である。

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テーマ : 留学・留学生
ジャンル : 学校・教育

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No title

はじめまして

私は留学を目指して現在日本の修士課程で確率論をやっています。
統計学もかじる程度にはやっていますが、製薬会社に就職ルートがあるのには驚きました。
日本では製薬会社といえば薬学部のイメージしか私にはありませんでした。
逆に数学科を出るとソフトウェアや金融か、専門を放棄して就職活動かです。
残念なことに大学教員は紙のように薄い確率ですね。

アメリカと日本の雇用面の違いについて大変参考になりました。良い記事をありがとうございました。

ikatarou さんコメントありがとうございます。

面白いことに、日本の大手製薬会社もアメリカでは統計のPhDを普通に採用しています。

アメリカでも数学科の就職は統計より競争が激しいですが、こちらに来て得るものはあると思います。ikatarouさんに、良い学校からアドミッションが下りることをお祈りしております。

No title

ご丁寧なコメント痛み入ります。
アメリカで勝負しておられる方のブログを見るとこちらも力をいただけます。
厚かましいお願いですがこれからもぜひ続けてください。本当に参考になります。
この度はありがとうございました。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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