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カナダと米国のレストランの圧倒的な差 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

以前、ウィスコンシンに住んでいた頃、質素な生活をしている米国人の友人に「米国のレストランで出る物はまずいね!」と言ったところ「それはお前が日本の味に慣れているからだろ」と言い返された事があるが、ニューヨークやカリフォルニア、高級リゾート地の有名レストランならともかく、米国中西部のレストランのレベルは非常に低いと自信を持って言える。その根拠の一つが、米国からカナダへの国境を跨いだだけで、レストランのレベルが段違いに上がることだ。ヒューロン湖の南端、ミシガン州ポートヒューロン(米国側)とオンタリオ州サーニア(カナダ側) の間には橋がかかっているが、その両側の安いレストランを比べただけでも明らかに差があるほどだ。

そんな訳で、年末にデトロイトからトロントへ家族でグルメツアーに行ってきた。カナダは5回目。ちなみに、3泊4日の海外旅行にも拘らずエンゲル係数は55%だ。

初日、娘が楽しめそうな Ontario Science Centre に行った後、夜はホテルのレストランで簡単に済ませようかと思っていたのだが、案外高かったので急遽、ホテルの近くにある大衆的なイタリアンレストラン、Alice Fazooli's へ。シーフードのフェットチーネと、チキンのリゾット、トスカーナ風サラダ。妻と「どれも美味しいねえ」と言ったあと、「普通に調理したらこういう味になるよね…。米国のレストランって多分、ちゃんとしたシェフを置かずに、出来合いの食材で作るからああなるのかね。」と早速、中西部のレストランに対する不平が。ちなみに、パスタは米国のよく知らないレストランで頼んではいけないメニューの一つ。「パスタはイタリアの名産物だが茹で過ぎパスタは米国の名産物」と言って良いだろう。

二日目の昼は、蟹肉入りの塩味のヌードルが美味しいと日本語のガイドでも知られているいう中華街のSwatow Restaurantへ。このヌードルと雲呑麺、ローメイン(平麺で作ったソース焼きそば風の料理)を3人でシェア。蟹肉入りヌードルは確かに美味しかった。雲呑麺はごく普通のファストフードという感じ。

二日目の夜は、フォーシーズンズのいわば本店にあたるのFour Season's Toronto のメインダイニング、Cafe Boulud のフレンチ。フォーシーズンズホテル内ということでお高くとまった感じかと思ったら、割とカジュアルな雰囲気。炙ったフォアグラを前菜に、野鳩のグリルをメインに注文。フォアグラは、表面は強火で焦がしてあり、中はトロトロ。付け合わせの野菜もスパイスで一つ一つ味が付けてあり、フォアグラの脂がしつこく感じられないように工夫してある。野鳩も部位によって、パイ生地の包み揚げとレアなローストの2種類の方法で調理してある。ミシガンではオニオンスープとサラダとステーキだけで同等以上の値段を取る店(Capital Grille とか)も多い。「米国のレストランに大金払うのは損!お金貯めて日本かカナダに行った方が良い」と再認識させられた晩であった。


三日目の昼は、パンとケーキの評判が高い Rahier でサンドイッチとケーキの昼食。まずサンドイッチのバゲットが美味しい。米国は、ベーグルの国なのでバゲットのようなパンであっても実際は中身の詰まった「バゲーグル」という感じなのでがっかりさせられるのだが、カナダでは今まで行ったどの都市でもまともなバゲットを売っている。具も強めのチーズと林檎という王道の組み合わせなのだが、米国のカフェで見る事は少ない感じがする。フランス風のサクサクのペイストリーも、米国だとほとんど手に入らないので貴重だ。ケーキや焼き菓子については、カナダが美味しいというよりは米国が変と言った方が正しいだろう。米国の甘過ぎて塩っぱ過ぎるケーキにうんざりしている人は国境を越えると良い。もっとも、ケーキのレベルはフランス語圏のケベック州の方が高いように感じられる。

三日目の夜は、ポルトガル料理のChiadoへ。前日の Cafe Boulud とは打って変わって重厚な雰囲気。シーフードがメインのレストランで、ポルトガルから空輸したと思われる魚介類を見せていろいろ紹介してくれた。月曜日で空いていたので、食材のロスが多くなってしまうのでは、と心配するほどである。結局、サーディンの前菜と、海老とロブスターのビスク、メインにはたこのグリルを注文。サーディンは、二匹出たのだが、一匹は生、一匹はグリルにしてもらった。生のサーディンは(当たり前と言えば当たり前だが)日本の美味しい寿司屋で出る鰯と同じ味だ。"It's so good!"と言った後に、ウエイターにそのように説明したら"Iwashi!"と言ってくれたのだが、後で娘に、「"so good"ってなんか普通だよね。そういう時は "significant" とか言わないと。」とダメ出しされて凹んだのだった。

最後の昼には、飲茶(dim sum)を食べに。カナダの特に英語圏内は、香港、台湾、中国本土などからの移民が非常に多く、中華パワーは絶大である。案内板なども、英仏中併記のものや仏語を除いた英中併記のものが目立つ。トロント市内の中華街にも有名店があるが、たまたま中華系人口の多いMarkhamのホテルに泊まったこともあり、新しくて小ぎれいなdim sumレストラン、Royal Teahouse へ。デトロイト周辺では Sh***** La がdim sum では評判が高いが、はっきり言って中華系人口の多いトロント周辺の料理のレベルとは比較にならない。

こうして、最後まで圧倒的なレベルの差を感じながら、カナダを後にしたのだった。米国人にとってのカナダは、東京にとっての埼玉みたいなところというイメージだが、文化の微妙な違いや移民政策の違いにより、レストランの質にここまでの差があるのは興味深い。

<今回訪れたレストラン(お勧め順): 店名、評価(5段階)、価格>
1. Chiado:    ☆☆☆☆☆ (D$100*)
2. Cafe Boulud:   ☆☆☆☆☆ (D$125*)
3. Royal Teahouse: ☆☆☆☆ (L$15)
4. Rahier: ☆☆☆☆ (L$15)
5. Alice Fazooli's:☆☆☆ (D$30)
6. Swatow: ☆☆☆ (L$10)
料金(カナダドル)は税•サービス料込み、大人一人あたり。
L=昼食、D=夕食、*=ワイン一人1杯含む。

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そこまで出せば

Willyさん、本年もよろしくお願いします。
さて、カナダが全般的に外食のレベルが高いのは、感覚的に納得できるのですが、一人$100ならデトロイト辺りでも美味しいものがあるのではないかと思いますが、如何でしょう。(特定できないのが辛いとこですが、カジノのレストランとか)

でもトロントの飲茶ランチは行ってみたい。ウインザーで評判の店に行ったことがありますが、そんなに差がなかった覚えがあります。

No title

YSJournalさん:

今年もよろしくお願い致します。

>一人$100ならデトロイト辺りでも美味しいものがあるのではないかと思いますが、
>如何でしょう。

一人100ドルのレストランに行った事はありますが、(美味しいことは美味しいけど)
値段に見合うとは思わなかったです。でも、もし美味しい店があれば教えてください。

No title

関係無くて申し訳ありませんが、下記の教科書は統計とSASがよく学べると思います!

Applied Statistics and the SAS Programming Language (5th Edition) by Ron P. Cody, Jeffrey K. Smith

No title

Sさん:

ありがとうございます。確かにAmazonでも評判が割と良いようです。参考にさせて頂きます。

カナダで食べたパスタは割と伸びてた記憶があります。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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