アメリカ迷惑電話対策事情 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

日本でもアメリカでも迷惑電話が好きな人はいないだろうが、アメリカの迷惑電話の回数は極端に多い。ここでは主に家の電話の話をするが、携帯も同様だ。理由は色々とあるだろう。米国では、電話帳に自分の電話番号を載せないという選択をすることができるが、なんと電話会社から「載せないための手数料」を取られる。これは米国に引っ越して来た時にびっくりした。また、各種手続書類に電話番号を記入すると、グループ会社間でそれを共有されてしまい、色んな所から電話がかかってきてしまうということも多い。要するに、個人情報保護が日本ほど徹底していないのである。

電話の内容は様々だ。単なるセールス、教会や慈善団体の寄付のお願い、各種アンケートから、
「UPSで現金500万ドルを自宅に送りましたが届きましたか?」
などという訳の分からないものまである。ロボットで自動的にたくさんの家にかけてつながってからオペレーターを割り当てるものや、そもそも人を使っておらず自動音声で
「Congratulations! You got a free Bahama cruise!」
等と語りかけてくるものなどイラっとくるものも多い。

こうした迷惑電話を防ぐにはどうすれば良いのだろうか?

一応、アメリカにはアメリカ連邦取引委員会(FTC)の運営する Do not call registry というサービスがあり、テレマーケティング業者は、このリストに登録した消費者に電話をかけてはいけないことになっている。この仕組み、迷惑電話の80%をブロックできるという触れ込みなのだが、実効性はかなり微妙だ。私もこのリストには登録しているのだが、少なくとも2〜3日に一回はマーケティングの電話がかかってくる。

ブロック機能がついている家庭用電話機ものもあるが、私の持っている電話機は30件しか登録出来ないし、登録した番号からかかってきても一度は電話機が鳴ってしまう。

実は、私はOomaと言うインターネット電話サービスを使っているので、家庭用の電話料金は払っていない。正確に言えば、政府が課す手数料だけ払っているが、月に4ドル程度だ。Oomaは、月9.99ドルで迷惑電話をブロックできるサービスをやっているが、詳細が分からないし、少々高くて二の足を踏む。私はともかく、毎月かかるような費用が嫌いなのだ。スポーツクラブはとうの昔に辞めてしまったし、携帯電話は月3ドルのプリペイドだ。

そんなわけで、古典的なアプローチではあるが、コール・ブロッカーを買う事にした。少し調べたところ、家庭用電話に取り付ける売れ筋のコールブロッカーには2種類あって、一つはブラックリスト方式。迷惑な番号を自分で登録してブロックするもの(例えばこれ)。個別の番号もブロック出来るが、例えば、246−810で始まる全ての番号をブロックすることもできる。例えばフロリダ州オーランド(リゾート関係の迷惑電話が多い)をまとめてブロックしたりできて便利だ。ただし新しい迷惑電話をブロックできないのは心もとない。もう一つの方式は逆に、登録した番号の着信のみを受け付けるホワイトリスト形式だ(例えばこれ)。迷惑電話は基本的に100%ブロックできるが、今度は全ての電話番号を登録するのが面倒だ。

とりあえず、ブラックリスト方式のものを買って取り付けてみた。今の所、在宅中に迷惑電話を取ったことはないので、まあ機能していると言える。

もっとも、多くの人が、機械学習を使った優秀なスパムメールフィルターを利用している現状と比べて、このコールブロッカーの現状はまだまだとても原始的だ。スマホのアプリに関しても機械学習を使っているものは無いわけではないようだが、あまり普及しているようには感じられない(私が情弱だから見つけられないのだろうか)。特にネットワークと接続されない家庭用電話機に関しては、情報の便利な更新方法がないのかも知れない。程度問題だが、いたちごっこにもなるだろう。

しかし、迷惑電話を自動的に拒否出来るような仕組みはもう少し充実して欲しいものだ。
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テーマ : アメリカ生活
ジャンル : 海外情報

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日本でもアメリカでも固定電話を持たない家庭が増えているかと思いますが、持つ利点はほぼ無いのではないでしょうか?

統計を活用したオレオレ詐欺で億万長者になれる?

USAでもオレオレ詐欺が多いようで、税務署を装ったTELに要注意とニュースで流れていました。統計と課金システム、自動応答を活用すれば歴史に名を残すオレオレ詐欺が出来そう。日本のヤクザもTOFELで高得点を取れれば英語圏もシマになるのかな?

No title

>Sさん

電話と言ってもIP電話ですけどね。家でしか取りたくない電話もありますし、家にいる誰かに出て欲しい時など、個人的にはそれなりに便利です。携帯もプリペイドなので、無料でかけられる家電話があると便利ですし。どっちにしろ、月4ドルくらいならそれほど気になりません。

>taxmanさん

実は本当にIRSから電話が何度もかかってきたことがありましたが、詐欺と見分けがつかないので、全部無視。結局、書面で通知が来ました。米国は「受け手にとっては、なりすましと本物の区別はつかない」という認識が不足している人が多いように思います。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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