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失業率と自殺率 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

失業率が上がると自殺率が上がりますよ
だからうんたらかんたら、という記事
日経ビジネスオンラインに載ったようだ。
城繫幸さんのブログにも引用されていた。

記事は、経企庁出身の偉いお方が書いていて
政策的なインプリケーションは、
「正社員を解雇すると
失業者の増加によって生産が減少したり
自殺したりする人が増えるから
正社員を解雇できないようにしようぜ、
非正規雇用の安易な拡大も禁止!

ということらしい。

でも、自殺率ってのをもっと詳細に年齢階層別に見ていくと、
日本では失業率の高い若年層(*1)よりも
再就職の難しい中高年(45-64歳あたり)の
自殺率が米国に比べて際立って高い
ことが分かる(下図)。

SuicideRate_20090614141412.jpg

出所:(日本)厚生労働省・人口動態統計(2006)、
(米国)Center for Diesase Control and Prevention (2006)

これは、
失業よりも流動性の低い雇用市場の方が問題
ということなんじゃないかなあ、と私は思う。

まあ、この日経の記事には
例えば不況の時に解雇をやめて生産を維持したところで
需給ギャップはどうなるの?
とか他にも突っ込みどころはあるのだが、
気になるのは、この間の労働経済白書の件なども含め
雇用流動化に逆行する「揺り戻し」が進行中
なのかなあ、ということ。

もっとも、私にはその理由はよく分からない。
単なる選挙対策なのか、あるいは
政治家や官僚が大企業の大量解雇に怒って
感情的になっているのだろうか?

知ってる方、教えてください(笑)。

(*1)
2006年の年齢別完全失業率は、
15-24歳 8.0%、25-34歳 5.2%、35-44歳 3.4%、
45-54歳 2.9%, 55-64歳 3.9%、65-74歳 2.1%。
その後も傾向は同様。

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ジャンル : 政治・経済

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Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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