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ニートとは何か? -- このエントリーを含むはてなブックマーク

数学系の院生というのはニートみたいなものなので、
ニートや引きこもりの記事が出てくると気になる。

ニートというのは誰が定義したのかはっきりしない。
言葉の発祥はイギリスだが、使われ方や知名度が全然違う。
Wikipedia によれば玄田有史が定義したらしい。
ともかく、厚生労働省は、2004年の労働白書で、
「非労働力人口のうち、年齢15歳-34歳、
通学・家事もしていない者」
ニートと正式に呼ぶことにしたようだ。

私は、この言葉は、非常に政治的だと思う。
マスコミによってそのイメージは歪曲され、
あたかも「ごく最近現れた働く意欲のない若者」
であるかのように描かれているが、
実際には、昔から大して人数は変ってない
(93年:40万人→06年:62万人だが増加の
大半(15万人程度)は定義変更によるもの)、
わずかな増加分は就職氷河期に上積みされたもので
原因は明らかに景気循環と新卒一括採用&終身雇用制のせいだ。

結局、
厚労省が「収入がなくても年金保険料免除は認めないぞ」、
産業界が「氷河期に新卒で就職できなかった奴の支援はしないぞ」、
と言いたいがために使われている言葉なのかなあ、と思ってしまう。

ちなみに、マスコミ的には、
「なんでおまいらには意欲がないのか!」
とニートを疑問視したり叱咤激励するのが定番だが、全くくだらない。
昔から、意欲がない人と言うのはたくさんいて、
成熟したストック社会になったために
そういう人達の中にも良い生活が出来る人が増えた、
というだけのことだろう。
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テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

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No title

完璧に開き直ってるニートなんかを取り上げてマスコミはニート勢をlazyなイメージをくっつけてる感じですね。データをみてみるとどれだけ報道が過剰なのかを垣間見れます。競争社会でニートはある程度付き物。

ちなみに「働きたくても働けない人口」っていうのは増えてるんでしょうか?ひきこもり勢はそのsubsetですがこちらも右肩上がりとの報道。僕も少し引っ込み思案なんでひきこもりにはちょっと興味があります。海外メディア、海外映画でもひきこもりの事は取り上げられてますね。最近Michael ZielenzigerのShutting Out the Sunとういう本を読んだのですが、日本の文化と現代社会が噛み合わず、副作用としてひきこもり続出なんて事も書いてあります。理想と現実のギャップが広すぎて意欲をも失ってる人達は最小限に抑えたいですね。

No title

コメントありがとうございます。

二次対戦後の日本は、一度レールから外れると非常に大変になる社会ですね。特に90年代後半以降は、需要低迷によって、新卒や働き始めて間もない人ですらレールから外れてしまうケースが増えました。こういう人たちが「働きたくても働けない人」になってしまい、人的資本が毀損してしまうのは大変残念なことです。

私が非常に憤っているのは、こうした問題は90年代後半からエコノミストの間で認識されていたのに、いまだにまともな政策対応がされていないことです。lost generation という言葉が最近生まれましたが、lost というよりは、sacrificed というべきでしょう。
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Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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