デトロイトでアパート探し -- このエントリーを含むはてなブックマーク

8月の引越しに備えて、
デトロイト周辺にアパート探しに行ってきた。

デトロイト市は犯罪率や失業率の高さで有名だが、これは
自動車産業の不振のせいだけではなく歴史的な経緯がある。
1967年に、黒人による白人排斥のための暴動
(1967 Detroit Riot)が起こり、
多くの白人がDetroit 北部・西部にある
Oakland郡やMacomb郡に移動した。

所得の分布図
を見ると、郊外に相当所得の高い地域が広がっている
ことに驚かれると思う。

現在では、黒人以外の多くの人種はこれらの郡に住み、
多くの企業の本拠地もまた、Oakland に移りつつある。
私の勤める大学の教員の大半が、Oakland 郡の
Birmingham, Royal Oak, Troy, Bloomfield, Novi, Ann Arbor
といった地域から通勤している。
私もこの地域に住むことになる。

自動車産業不振の煽りを受けて、
不動産やアパートの市況も相当悪く、
かなり値段は下がっているようだ。

住宅価格の下落は、家賃の下落より激しく、
私が見た限り、10万ドル前後の住宅では、
住宅価格が、家賃の8.5年分程度
(月額家賃の100倍程度)に低下している。
これは、全米の都市で最低水準であろう(*1)。

信用収縮はまだ止まっていないようで、
売れない住宅が大量に賃貸に出ている。
私が紹介してもらった2ベッドルームの物件の中には、
オーナーが失業して州外に引越し、
ショートセール(住宅ローンが住宅時価より多い状態)
になっているために銀行が売らせてくれない
ので仕方なく賃貸に出しているという物件があった。

結局、この物件は私より高いオファーをした人が
いたらしく借りられなかったが、
かなりお得な条件で賃貸に出ていることは確かである。
一般に、2ベッドルーム以下のユニットは
元々アパートの供給も多く供給過剰でかなり安くなっている
ようだ。

一方、この不動産不況で家を買いたい人が少ないせいか、
一軒家と間取りが近い3ベッドルーム(3LDK)などの
比較的広いユニットの賃貸は割高で需給も締まっている

感じである。

結局、上述の物件で競り負けたこともあり、
少し予算オーバーの部屋を借りることになってしまったが、
今や借りるより買った方が安い状態なので、
来年は市況を見ながら、物件探しに明け暮れることになりそうだ。

(*1)
Money誌6月号によると、全米平均は18.3年分、
低水準の Pittsburgh (PA)でも11.1年分である。

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日本の某大数学科で修士課程修了。金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程にてPhD取得。現在、米国の某州立大准教授。

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