学科のニュースレター(シンガポールの話など) -- このエントリーを含むはてなブックマーク

今日は、久しぶりに学科に行ったら、
学科のニュースレターが来ていた。
確か1年に一回発行される。

日本でもそうかも知れないけど、
学科のニュースレターというのは、
就職状況であるとか教授の異動であるとか
結構大事なインサイダー情報が載っていて案外侮れない。
留学前に内部事情を知りたかったら、
頑張って入手する価値があるかも知れない。

とりあえず今日気になったこと:

1.
一緒に就職活動していた友達が、
シンガポール国立大(NUS)の助教(Assistant Prof)に就職。
めでたいが、自分もフライアウト(現地面接)
に行っただけに悔しさも残る。

NUSの統計学科はまだ出来て
10年ちょっとなのだが結構な名門である。
授業は各学期に一コマしか持たなくて良いし、
待遇面でも住宅手当なんかが充実していて、
実質では米国の大学より遥かに待遇は良い

NUSの一番の難点はテニュアを取るのが難しいこと。
トップジャーナル(Annals of Statistics, JRSSB, JASA,
Biometrika)以外は業績にカウントされず、
テニュア審査までに3本は必要、4本で十分と言われる。

NUSは少し前までテニュア審査期間が8年前後と米国より
長かったのだが、最近制度を変えて、米国と同じ6年に
なった。今のAssistant Professor を見ても、結構、
テニュアを取れない人は出てくるのではないかと思う。

だからといって、みんな悲壮感が漂ってるかというと
そんなことはなく、逆にのんびりやっている
常夏の国ならではの気質だろう。

もっとも、テニュアを取れなかった人も
結構米国の一流州立大学とかに戻っているそうだ。

2.
秋からの統計学科の大学院新入生は26人。
結構多いほうだ。
内訳は、うちの学科の特殊事情もあって中国人が16人で、
アメリカ人が6人、韓国2人、ベトナム1人、
イギリス(香港)1人。
26人で財政保証無しが15人って
一体どういう状態なんだ。。。。

これまで、統計学科はアシスタントシップの数で
入学許可数を決めていた感じがあるのだが、
今年は見積もりを誤ったとしか考えられない。

ポストが足りないから、Qualifying Exam を難しくして
人数を減らそうなんてことになったら、
ずっと悲惨なままの学年になってしまうかも知れない。

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No title

はじめまして。

私のいる生物統計学科では、上記のトップジャーナルに一報あるかないかの人でも、テニュアをとったりASAのフェローになったりしている人が結構います。応用やグラントが重視されているのかもしれません。私自身は応用にそれほど時間を割きたくないので、統計学科に就職したほうがいいのか悩んでいるところです。

私の学科でも思ったより多くの院生がきてしまいオフィスをもらえない学生が出てきました。

No title

statmanさん、こんにちは。

近年、アメリカの大学は、NIHのグラント重視、応用研究重視になっていますね。州政府が財政難の一方、景気対策で連邦政府系のグラントが増えると、ますますその傾向は強まりそうです。トップジャーナルへの掲載本数という点では、理論をやった方が有利な面があるので、シンガポールや香港の大学の方が強い気がします。

バリバリに理論をやりたいなら、数学科の統計ポジションや、米国外(欧州、アジア)の大学を第一目標にした方が良いでしょう。秋から働く数学科には統計屋が何人かいますが、みなほとんどデータを扱わない人です。

統計学科の求人の話は、近いうちに取り上げようと思います。
プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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