100年変わらない街~デトロイト -- このエントリーを含むはてなブックマーク

両親はこちらに来たことがないので
デトロイトの本を贈ろうと思って Borders で本を見ていたら
Detroit Then And Now という写真集を見つけた。

Detroit_Then_and_Now.jpg

140ページからなるこの写真集は
見開きの右側のページが全て約100年前のデトロイトの写真、
左側のページが現在のデトロイトの写真になっている。

この手の企画は普通、
「100年間でこんなに変わりましたぁ~♪」
というネタだと思うのだが、この写真集はむしろ
「100年前と驚くほど変わっていません…」
という事実がひしひしと伝わってくる。

Ford Model T
の時代のデトロイトがいかに豊かな街だったか
そして、その遺産をいかに現在まで使ってきたのか、
ということがよく分かる本だ。
一部の有名な歴史的建造物がテナントを見つけることができずに
廃墟になったり、中を壊して駐車場として使われていたり
といった写真も載っている(*1)。

私の頭の中には自然と「大きな古時計」の歌が浮かんできた。
90年前の時計は止まってしまった。
時計は壊れたら止まれるが
街は壊れても時間は止まってくれない。
デトロイター達は人口が流出し荒廃した街の復興に
これから何十年も苦悩し続けることになるだろう。

(*1)
作者としてはポジティブな面を見せるのが目的らしく、
再開発が進んでいる中心部の写真
(GM破綻の時に散々マスコミに出たあのGM本社の周辺)
が紹介される反面、かつてミドルクラスが住んでいた
現在のスラム街の写真はない。




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ジャンル : 海外情報

デトロイト)金融危機以来初めて地価が上昇 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

2009年8月分のS&P Case-Shiller 指数が発表され、
季節調整済み計数で見たデトロイト都市圏の地価
2006年2月以来、3年半ぶりに上昇に転じた。
3年半の間にデトロイト都市圏の地価は45%
下落していたが、8月は前月比で1.0%上昇した。

地価に関して、私のような素人は情報弱者であり、
プロの投資家が本気でリアルタイムの情報を集めれば
一般人より1~2ヶ月近く先のデータを収集することができる。
このS&P Case-Shiller指数は、公表が遅いが
それでも、私のような一般人にとっては
最も信頼性の高い情報の一つである。

T市の住宅情報を Zillow 等のサイトでチェックしているのだが、
7月後半以降、極端に安いフォークロージャー(銀行差し押さえ物件)が
急速に減少しているという感触を持っていたので
今回の公表値は概ね実感と合うものだ。


ビッグ3をはじめとする製造業の不振は
デトロイト圏に甚大な影響を与えており、
地域の将来の見通しは総じて暗い。

それでも製造業からサービス業へのシフトが進んでいる
北西部・西部は「相対的には」経済的なダメージが小さいので
地価の見通しも南部に比べれば若干良いようだ。

今後は自動車産業の立ち直りももちろん大事だが、
サービス業を中心とした新産業の育成で
北部が成長を主導するようにならなければ、
デトロイトの明るい将来は見えてこないだろう。




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デトロイト周辺の紅葉は今週末がピーク -- このエントリーを含むはてなブックマーク


今日辺りから、デトロイト周辺は、急に黄や赤に色づいた木が増えた。

中西部の春の美しさは桜がないので日本に負けるが、
秋の紅葉の美しさは京都にも負けないと思っている。
中でも特に、私が住んだ二つの州、
ウィスコン●ンとミシガ○は紅葉が美しい州だ。
大きな公園に行くと、巨大な木が一斉に色づく
景色は本当に壮観だ。

残念ながら、来週プレゼンがあるので
週末に紅葉を見に行く予定はないけれど、
アパートからの写真を一枚だけ載せておこう。

紅葉小




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デトロイト-香港・ソウル直行便 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

今日の夕方、ラジオを聞いて、
デルタ航空が、
デトロイトから香港、ソウル行きの直行便
週5便ずつ就航させると知った。
機体は747より一回り小さいボーイング777だ。

デトロイト周辺は自動車関係の
日本人がたくさん住んでいることもあって、
都市の規模の割に、日本行き直通便がたくさん飛んでいる。
今調べてみたら、
デトロイト-成田は週11便、
デトロイト-関空は週7便、
デトロイト-中部国際は週5.5便、
飛んでいるようだ。
しかも機体は大型機の747である。

しかし、現在、東アジア行きの
乗り継ぎ便としても使われている日本便は
他の東アジア行きの直通便が増えてくると、
減便される可能性も出てくる。
マイナー路線になってしまうと不便になるうえ、
料金も高くなってしまうので、
成田や羽田には頑張って欲しいところだ。
羽田空港ハブ化が話題になっているが、
少なくとも国内で揉めている場合ではないだろう。

まして、反対派の過激派などは論外である。
周辺住民の補償に日本ほど馬鹿高いコストを
かけている国はないのではないか。

日本は、こういうタカリに対してもっと厳しい国に
ならなければいけないと思う。


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ジャンル : 政治・経済

デトロイトの黒人 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

ミシガンの日本人社会には、
ミシガンクチコミ掲示板というのがあって、
ムービングセールとかクチコミ情報を集めるのに便利だ。

そこに、
「アナーバー(デトロイトから車で40分ほどの町)
からデトロイトの総領事館まで電車とバスで行きたい」
という相談があって、
「(前略) 昼間の2時でも何もすることなく
ぶらぶらしている黒人ばかり。(中略)
黒人ばかりでそんなところに子供連れの
日本人が乗るとジロジロ見られる(中略)
かなり冷や汗をかくと思います。(後略)」…(A)
という意見がついたところに、
黒人差別のけしからん書き込みだ、というレスがついていた。

デトロイト勤務する立場からすると(A)の意見の方が全うだ。
確かに、デトロイト市内の住人は8割以上が黒人なので
黒人を一くくりにすることには何の意味も無いが、
「きちんとした人」と
「何もすることがなくぶらぶらしている人」
は人種を問わずほとんど一瞬で見分けることができ、
後者のほとんどが黒人であることは動かしがたい事実だ。
実際、WS大のキャンパス周辺で起きている
凶悪犯罪のほとんども黒人男性によるもの
である。
こうしたことを、英語以外の言語で表現して
情報を伝えるのは生活するうえでの知恵だろう。

ちなみに、
アメリカで人種のことを日本語で話す時は、
かならず「白人」「黒人」と日本語で発音すべき
だと思う。
これは習慣にしておいた方が良い。
日本語の文章の中に「ホワイト」「ブラック」と使うのは、
例え差別的な発言でなくても
あらぬ嫌疑をかけられる可能性がある。

念のため書き添えておくと
私は黒人に対する偏見はほとんど持っていない。
そもそも日本にいたときの家庭教師が
MBA持ちの黒人ニューヨーカーだった。

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デトロイト)タイガース歴史的敗北 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

MLBのアメリカンリーグ・中地区は、
首位のデトロイト・タイガースが最終戦で
二位のミネソタ・ツインズに延長逆転サヨナラ負けで
順位も逆転され、プレイ・オフ進出を逃したらしい。

シーズン中は、オーナーの好意で
Chapter 11を申請したGMやクライスラーの広告を
無料で出したり、と地域に貢献していただけに残念だ。


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ジャンル : スポーツ

デトロイト)滋賀県フェスティバル -- このエントリーを含むはてなブックマーク

今日は、車で自宅から35分位のところにあるNovi市の
市役所で開催された「滋賀県フェスティバル」に行ってきた。

なんでそんなマイナー(失礼!)なお祭りがあるのかというと、、
滋賀県とミシガン州が姉妹都市(姉妹県?)であるかららしい。
単なる想像だが、ミシガンも滋賀も大きな湖に面している
ということで姉妹都市になったのだろう。

Novi市は、人口5万人ほどのデトロイトの
小さなベットタウンだが、
日本の自動車産業が進出していることから、
人口全体の2.34%を日本人(2000 Census)が占めて
アジア人の最大勢力になっているという今時珍しい街である。
そんな事情で、日本人コミュニティーの中心地になっている。

申し訳ないことにお祭りの写真が無いのだが、
お祭りは、ともかくものすごい人・人・人!であった。
日本人もアメリカ人もたくさんいたし、
他の国の言葉を話しているアジア人もいた。

たかが、たこ焼きとか、いなり寿司程度のものに
100人を超える長蛇の列!
(もちろん買わなかったけど)
アメリカでもお祭りがあれば混雑するが、
ここまで長蛇の列を見たのは日本にいた時以来だ
(NYとかLAとかは知らないけど)。

それを見て、日本人というのは、もしかしたら、
需要を定量的に予測したり、
混乱を防ぐ事務フローを考えたりするのが苦手
な民族なんじゃないか、と感じた一日だった。

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デトロイトでアパート探し -- このエントリーを含むはてなブックマーク

8月の引越しに備えて、
デトロイト周辺にアパート探しに行ってきた。

デトロイト市は犯罪率や失業率の高さで有名だが、これは
自動車産業の不振のせいだけではなく歴史的な経緯がある。
1967年に、黒人による白人排斥のための暴動
(1967 Detroit Riot)が起こり、
多くの白人がDetroit 北部・西部にある
Oakland郡やMacomb郡に移動した。

所得の分布図
を見ると、郊外に相当所得の高い地域が広がっている
ことに驚かれると思う。

現在では、黒人以外の多くの人種はこれらの郡に住み、
多くの企業の本拠地もまた、Oakland に移りつつある。
私の勤める大学の教員の大半が、Oakland 郡の
Birmingham, Royal Oak, Troy, Bloomfield, Novi, Ann Arbor
といった地域から通勤している。
私もこの地域に住むことになる。

自動車産業不振の煽りを受けて、
不動産やアパートの市況も相当悪く、
かなり値段は下がっているようだ。

住宅価格の下落は、家賃の下落より激しく、
私が見た限り、10万ドル前後の住宅では、
住宅価格が、家賃の8.5年分程度
(月額家賃の100倍程度)に低下している。
これは、全米の都市で最低水準であろう(*1)。

信用収縮はまだ止まっていないようで、
売れない住宅が大量に賃貸に出ている。
私が紹介してもらった2ベッドルームの物件の中には、
オーナーが失業して州外に引越し、
ショートセール(住宅ローンが住宅時価より多い状態)
になっているために銀行が売らせてくれない
ので仕方なく賃貸に出しているという物件があった。

結局、この物件は私より高いオファーをした人が
いたらしく借りられなかったが、
かなりお得な条件で賃貸に出ていることは確かである。
一般に、2ベッドルーム以下のユニットは
元々アパートの供給も多く供給過剰でかなり安くなっている
ようだ。

一方、この不動産不況で家を買いたい人が少ないせいか、
一軒家と間取りが近い3ベッドルーム(3LDK)などの
比較的広いユニットの賃貸は割高で需給も締まっている

感じである。

結局、上述の物件で競り負けたこともあり、
少し予算オーバーの部屋を借りることになってしまったが、
今や借りるより買った方が安い状態なので、
来年は市況を見ながら、物件探しに明け暮れることになりそうだ。

(*1)
Money誌6月号によると、全米平均は18.3年分、
低水準の Pittsburgh (PA)でも11.1年分である。


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ジャンル : 政治・経済

(デトロイト)雇用関係の良いニュース -- このエントリーを含むはてなブックマーク

GEがミシガンにリサーチセンター建設。最終的に1200人雇用。
GMがミシガンのオリオン工場でサブコンパクトカー生産。最終的に1200人雇用。
両方とも、デトロイトではなく郊外ですが、
人件費や不動産の値下がりで、企業や人が集まるようになるとよいですね。。。

一方で、GMは今年中に4000人のホワイトカラー追加削減を決めたようです。。

GE to build Michigan manufacturing research center
GE to build $100M manufacturing technology research center in Michigan; 1,200 jobs possible
AP) On Friday June 26, 2009, 12:32 pm EDT

Mich. finally gets good news with small car plant
AP) On Friday June 26, 2009, 12:18 pm EDT


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(デトロイト) ミシガン州の09年5月失業率、14.1%に -- このエントリーを含むはてなブックマーク

本日、米国の5月の地域別失業率が
労働統計省 (Bureau of Labor Statistics)から
発表された。

アメリカの失業率など雇用関係のデータは、
各地域別の失業率は2週間ほど遅れて発表される。

ミシガン州は前月比1.2%増の14.1%
と変化幅、水準ともにダントツである。
以下、オレゴンの12.4%、ロードアイランド、
サウスカロライナの12.1%と続く。

ちなみに過去最高の地域別失業率は、
83年3月のウエストヴァージニアの18.2%、
続いて、82年11月ミシガンの16.9%である。

最近の失業率の特徴は、全ての地域で悪化していること。
西海岸と五大湖周辺は特に悪いが、東海岸も南部も良くない。
テキサスは去年当たりまで悪くなかったが今は良くない。
比較的安定しているのが、
天然資源に恵まれているモンタナ、ノースダコタ、
農業中心で景気の影響を受けにくい、ネブラスカ、アイオワ
あたりの小さい州である。

ミシガンは、6月からクライスラーが生産再開したみたいだし、
今月は回復するといいけど。。。



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(デトロイト)どんどん店を閉める小売業者 -- このエントリーを含むはてなブックマーク

夏にデトロイト郊外に引っ越すので、
最近、デトロイト関係のニュースをチェックするようにしている。
はっきり言って、経済に関して良いニュースは何一つない

今日は、ウォールストリートジャーナル誌の記事
"Retailers Head for Exits in Detroit"。

デトロイトでは今:
― ビッグ3がホワイトカラーを切っている。
失業率は22.8%フードスタンプ受給者が30%
― 数百のビルが放棄されたまま
― 市の歳入減少により、警察の応答速度や除雪サービスが低下。

その結果、小売店が町から逃げ出して、
― 自動車の町と呼ばれるが、クライスラーやジープを買うには町の外まで
  出向かなければならない。
― 本拠地が40mileしか離れていない大手書店 Borders
  (訳注:本社=アナーバー)がデトロイト最後の店舗を閉めた。
― 人口90万の都市なのに、スターバックスが4軒しかない。
― 全米展開しているスーパーも一つもない。
市民の約半数は、週に2度ほど市外のスーパーに買出しに行っている。

一方で、
― 2001年と2005年に激安大手スーパーのAldiが進出
  大きな利益を上げている。

要するに、将来の希望が無い都市なので、
経済の実体が悪化する以上に、小売業者が店を畳んでしまい、
供給不足に陥っているということらしい。
需要不足で苦しんでいる日本の小売業の方、
デトロイトに進出してくれませんかねー。


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プロフィール

Willy

Author:Willy
日本の某大数学科で修士課程修了。
金融機関勤務を経て、米国の統計学科博士課程に留学。
2009年、某州立大数学科専任講師。2010年、助教。2016年、准教授。

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お勧めの本
1.ルベーグ積分30講
―― 統計学を学ぶために。
   小説のように読める本。
   学部向け。


2.Matematical Statistics and Data Analysis
―― WS大指定教科書。
   応用も充実。学部上級。

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